大学生1
私は演技が上手いほうだと思う。
それまで、病気を隠すために
場をやり過ごすことを日常的に続けてきたからかもしれない。
だけど、大学生になると、もう隠しきれなくなったのか
友人に気付かれるようになった。
もしかすると心のどこかで「多少知られても仕方ない」という気持ちが芽生えていたのかも。
当時一緒に過ごしていた子たちは
ちょっと幼くて、ターゲットを変えて嫌がらせをする節があった。
私の手洗いの長さについて、目の前で手を洗うジェスチャーをして目配せして笑い合ったりしていた。
(幸い、小中学生ではなく大人になっていたので、いじめられているようなような悲しさはなかった)
他にも、例えば
私は家では眼鏡をかけていたのだが、自分にとって家は汚い物まみれなので
眼鏡が下がってきても手の平には触れないよう、手の甲でちょっとだけ触るようにしていた。
たまに学校に眼鏡をかけていくと、その癖で変な眼鏡の上げ方をしているのを嘲笑されたりした。
またある時には、直行する用事があってキャリーケースを持って学校に行ったとき
勝手に中を開けられて、中身が全てゴミ袋に入れて分けられている(キレイのレベル別に分けている)荷物を見てバカにされたりした。
そんな風に少しずつ少しずつ
ボロが出る?というか、人前でもおかしな様子でいることがあった。
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