捨てなければ
私はこれまで、汚いと判断したものを
たくさん捨ててきました。
できる限りこの世から抹消したいからです。
中でもダントツで
傘を多く捨ててきました。
傘自体と、傘代をムダにしてきました。
実家の傘立てに置いた時点で激しく汚染された気がするので
その傘は使えなくなります。
人差し指と親指だけで
無理して持って歩いたこともありますが、苦痛です。その後の手洗いが酷いです。
なので結局、新しいビニール傘を買う。
そのうちお金が勿体なくて、傘を持たなくなりました。
土砂降りの日は、側から見たら変な人です。
東日本大震災のとき
「大気中の放射能が雨に混じる可能性があるので、絶対に傘をさして」という恐ろしいニュースが流れました。
それでも私は傘をさしませんでした。
誰にも言わなかったけど、
自分の病気の深刻さと、自分で自分を傷つけていることにひどく落ち込みました。
当時、唯一キレイなエリアだったクローゼットの中に
ゴミ袋を敷いて傘を保管することも試みましたが、多くは入れられません。
実家には新品のビニール傘がたまりました。
そのまま放置すればするほど、汚染が強まる気がして、より徹底して避けるようになります。
同じように、職場にもいくつか傘をためて
知らんぷりしていました。
いつでもためられるわけではないので
基本は使い捨て。
とは言っても、傘は簡単にゴミ出しできるものではありません。
「そこらへんに置き去りにしてしまおうか」という悪知恵が浮かぶのですが
「たぶん誰かが拾って使うだろう。そしたら汚染が広がってしまう」という恐怖がやってきて、
止めます。
今は一人暮らしで、ゼロからキレイな環境をつくってしまっているので
傘をムダにする機会は減りました。
捨てたい衝動に少しでも耐えられるよう
デザインが気に入ったものやお値段が高い傘を買うようにしています。
傘に限らず、捨てたくなってしまう人には
まぁまぁ有効な対処法かもしれません。
東日本大震災で思い出したのですが
強迫性障害の感覚を説明するときに
コロナより放射能問題のほうが適していると個人的に感じています。
その話も改めて書いたいなと思っています。
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強迫性障害と家族について、もしお話希望してくださる方いらっしゃいましたらこちらご覧ください
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