駆け落ち〜教師と用務員

その1は教師と用務員 

30歳を少しこえたくらいのふたり…

男性は、女子校で用務員…年齢は30歳を少しこえたくらい…学校の近くで、妻と2人の女の子と暮らしていた…
障害があるのか?彼は、杖を携え、脚を引きずっていた…

女性は、この女子校の卒業生…大学卒業後はこの学校の教員を数年務め…シスターになった…そして2年間の内地留学…  

駆け落ちは、彼女が内地留学から教員に復帰して間もなくだった!

用務員を見かけなくなり…シスターの授業も自習続き……

この時点では、わたしたち(生徒)は疑いもしなかった!
如何せん!ふたりが結びつかないのだから…

暫くすると…寮生たちが囁やき始めた!

「シスター、駆け落ちされたみたいよ、、」
  (だれと?)

「用務員さんと」
  (まさか!)

「2人は幼馴染らしいわよ…」 
「ふたりとも片親で…貧しいお育ちらしい!」 

「脚を悪くされたのは、子どもの頃のシスターのせいらしいわよ!」 

「用務員のお仕事をお世話したのもシスターだって!」

「内地留学は、引き離すために!行かされたみたい…そうならお戻しにならなければよかったのに!」
 
「子どもができちゃって!しょうがなかったみたい!」

「奥様は実家に戻られたみたい!2人のお嬢さんたち、可哀想よね!」

あることないこと…噂は瞬く間に広まったが…数日すると…生徒たちの興味は薄れてしまった!ネタ切れである?!

しかし!
ばぁばは…知りたくて…うずうずしてた!
なぜならば…
ばぁばにとって、彼女は受験に必須の先生だったから!!
彼女がいたから!この学校に入った!
内地留学でいなくなり…戻って来たかと思いき…またいなくなった!

数年後…シスターにきいた!
「シスター〇〇は、どうされてます?」

「ふふふ…」と…
いたずらっぽい笑顔てごまかされてしまつた!

浮世を捨てたはずなのに…浮世でもままならぬ恋に身を投じてしまう…なんて…

ばぁば的には…あり得ないこと!

家族愛…友情…恋愛…神への愛…

いずれにせよ!
愛は他人を傷つけるものであってはならない!!

絶対に!、駆け落ちは愛ではないね!!