眼瞼下垂手術
眼瞼下垂(がんけんかすい)という、上まぶたをあげるための機能が弱すぎて目があまり開かない病気になっていたから、保険適用で手術をした。だいぶ前の話になるが、体験談として残しておく。
目があまりにも開かなくて、パソコンを数分見ているのもつらい状況だった。以前はこの病気で、視界がとても狭く、運転中に信号が変わっても気づかなかったり、周りをとても眩しく感じていた。
眼瞼下垂の手術は1時間程度で終わった。
まず麻酔を上まぶたの表と裏に注射していくのだが、裏の注射がとてつもなく痛かった。痛さを耐えるのはまだ得意なほうだと思っていたけれど、痛かった。一瞬で終わる痛みならまだマシだが、注射はそうではなく、何分か続く。手術してもらってこんなことを言うのはどうかと思うが、拷問を受けている気分だった。手術前にトイレに行っておいてよかったと心の底から思う。
麻酔さえ終わってしまえばあとは平気だった。自分のまぶたが布のように縫われていく感覚は面白くて、テンションが上がっていた記憶がある。この手術は、まぶたの中のたるんだ筋肉をたるまないように調整しながら、本来あるべき位置に縫いつけるものだったと思う(素人なので正しいかわからん)。手術中に、目の開き具合をお医者さんが確認するために、目を開けたり閉じたりするように言われる。程度が大事らしくて、開きすぎるとドライアイの原因になったり、開かなさすぎると眼瞼下垂が治っていない、と言う感じだったかな。
この手術の凄いところは、手術後に、すぐに変化が感じられることだ。手術室から出ると、天井が視界に入っていて、「すごい!天井が見える!!」って感動していた。何を言っているのかわからないかもしれないけれど、それまでの視界の異常な狭さに、手術後に気づいた。
手術してから、目は本来こんなに簡単に開けられるものだったんだ…!という発見があっただけでなく、他にもいいことがあった。たとえば、朝起きるのが苦手だったのが、マシになっている。それに、昼間の眠気がかなり少なくなった。眼瞼下垂になると目に光があまり入らないようになるから、睡眠障害を引き起こすこともあるとネットで見た。私が今まで朝起きれなかったのはこれのせいだったかもしれないらしい。全部病気がわるかった!!遅刻したのは病気のせいだ!!
手術は痛かったけれど、QOLの向上の大きさを考えると、手術して良かった。
あと、セカンドオピニオンは大事なのが身をもってわかった。1個目に行った医者はヤブ医者だったのか、眼瞼下垂じゃないと言われた。ネットのセルフチェックである程度、あ、これっぽいな…って感じていたので、眼瞼下垂手術の有名なお医者さんに行って、ちゃんと診断がおりた。
眼瞼下垂手術は難しいらしいとネットと見て、お医者さんに行くのに本当に勇気が必要だったけれど、行ってよかった。
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