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式根島完全ガイド

式根島という、東京の南の島に行ってきた。この島はただの離島ではない。海中温泉という、海の中にあるワイルドな温泉がある。それも3つぐらい。

この島はめちゃくちゃ面白いところだったので、いろいろ紹介していこうと思う。色々調べたけど事前に情報があまりわからなかったので、その辺りのことも詰め込んでいく。

①行き方

島なので船で行かなければいけない。「東海汽船」という船が東京から出ていて、これに乗れば行ける。東京からであれば、ゆっくりなら船内で泊まって一晩ぐらいで、高速ジェット船であれば3時間程度で着く。便数はそんなに多くないから、日帰りだとバタバタすると思う。宿泊がおすすめ。

行きはゆっくり、帰りは早い船で移動した。

東京からなので、竹芝客船ターミナルから出発した
船内レストランで食べた一日目の朝食のチャーハン。見た目は普通やのになぜかめっちゃおいしかった、おすすめ

ゆっくりの船は「さるびあ丸」という名前で、部屋のグレードがいろいろある。ベッドがあるところ、椅子に座るだけのところ、カーペットの上にごろ寝する相部屋など。私はカーペットの部屋で寝た。船内でブランケットをレンタルできるが有料なので、持って行けるなら持って行った方がいいと思う。主に首と腰に負担がかかるので、空気で膨らむ薄いマットレスとか、寝袋があれば楽だと思う。(枕はあったけど腰がつらかった)あと、船の音が当然するので、音に敏感な人は耳栓もあるといいだろう。

②宿泊施設

式根島には宿泊施設が30個ほどある。観光協会のホームページに一覧が上がっているので、これを参照するといいと思う。

素泊まり専門のところでお手軽に済ませるのもいいが、料理のおいしい宿もありそうだからそっちもいいんだろうなあと思う。私は素泊まりで、食事は島のレストランや商店のテイクアウトなどを利用した。

③温泉

式根島には海中温泉がいくつかある。地鉈温泉、足付温泉、松が下雅湯だ。屋外にある温泉の為、混浴にならざるを得ない。そのため、水着を着るルールになっている。岩場を歩かなければいけないので、ビーチサンダルも必須だ。温泉はそれぞれ特徴が違うが、全部に入りたいなら秋冬がいいらしい。夏に私が行ってしまったのはオンシーズンを知らなかったからで、夏はなんでよくないかというと台風が来るから。島の南の方に海中温泉があるため、台風が来ると強風の影響をダイレクトに受ける。そういうわけで地鉈温泉に入ることができなかった。

地鉈温泉、台風で立ち入り禁止になってた。ぴえん

地鉈温泉は上に挙げた3つの中で一番デカい温泉である。地鉈温泉からお湯が沸いていて、ここから足付温泉などにお湯が供給されているらしい。

ただ、夏は夏で楽しいところだった。ビーチがめっちゃ綺麗だった。ビーチならわざわざ離島に行かんでもええやん、というのもわかるが、離島のビーチはそのへんのビーチよりも圧倒的に美しい。式根島は都内の島だから、沖縄よりも近い、という人も多いんじゃないだろうか。

最高に真夏って感じ(泊海水浴場)

話を温泉に戻そう。各温泉の特徴をまとめる。

地鉈温泉

地鉈温泉は3つの温泉の中で一番デカくてワイルドな温泉である。入れるときはこんな感じらしい。

(あああマジで行きたい…)

山が二つに割れていて、谷に向かってひたすら階段を降りていくとたどり着く。基本的に、満潮の前後一時間半の、合計3時間(満潮が12時だとしたら、10時半~13時半)が適温になるので入り時らしい。

注意書き

満潮などの時間はネットで見れるし、宿泊施設の人に聞いても教えてくれる。

湯加減の穴という、地鉈温泉の湯の温度がなんとなくわかるスポットが道の途中にある。が、わたしはいまいちわからなかった。

穴に手を入れると、蒸気の温度がわかる


足付温泉

足付温泉は地鉈温泉とは逆に、干潮の前後一時間半が入り時である。

オフシーズンだったからか、独り占めできてしまった

屋外の温泉なので、カニやフナムシがいっぱいいた。虫とかが苦手な人はげっ、となるかもしれないが、見てるうちに慣れてくるので大丈夫だと思う。それよりも、地面が滑っていて危ないところがある。暗い時間に行くなら、足元がよく見えるように明かりがあったほうがいいと思う。(明るい時間に行ったけど私は滑った)

松が下雅湯

ここは24時間いつでも入ることができる。

右の階段は足付温泉につながっている

いつでも入ることができるからか、足付温泉よりもにぎわっていた。(写真には写っていないが、背後にも温泉があってそこに人がたくさんいた)

④食事

レストランがいくつかあるが、季節営業のお店がけっこうある。だから、営業しているかは行ってからでないとわからないかも。朝食や昼食はいきなり店に行っても食べることができるが、夕食は完全予約制をとっているお店ばかりだった。もしも夕食をレストランで食べたいなら要注意。予算を低めに抑えたいなら、お昼に個人商店などでご飯を調達しておくといいと思う。

私は一泊二日で島に行った。
一日目の夕食は「お食事処千漁」で、魚料理や島のお酒をいただいた。

魚のあら汁と、芋焼酎「しきね」。両方めっちゃおいしかった。芋焼酎がほんのり甘くて良かった。
イサキの塩焼きだったと思う。これもほんまにおいしかった

二日目の朝食は、「池村商店」の焼きたてのパンをいただいた。

あしたば、というのは島の葉っぱで、ちょっと独特の風味があった。おいしかった
ビーチで食べる朝ごはん。暑かったけど良かった

二日目のお昼ご飯は「サンバレー」の玉子丼。

⑤レンタカー・レンタサイクル

レンタサイクルやレンタカーのお店がある。私は使わずに島の中は徒歩で移動していた。そんなに大きな島ではないし、3日もあれば主要なスポットは徒歩でも全部回れそうな感じだった。人数が多いとか、めっちゃ熱い寒いとかであれば使うのもいいかもなあと思う。ただ、徒歩移動は島に流れる時間のゆったりさまで堪能できるので、私は徒歩もいいと思う。

⑥観光協会のSNS

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観光協会のホームページでは基本情報、SNSでは日々の営業情報や立入禁止情報が発信されているみたいだ。観光協会の建物は船着き場の近くにあるから、見に行くといいと思う。

あと、地図に関してはGoogleマップよりも、観光協会の出しているチラシが見やすい。

このページの上から三つ目、「式根島MAP」がおすすめ。

ほんまにいいところでした、地鉈温泉次こそは行きます。

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