初ジャズコンサート
先日、初めてジャズのコンサートに行った。
神戸はジャズとゆかりがあることは聞いたことがあったけれど、どういう繋がりでそうなっているのかは知らなかった。日本で初めてプロのバンドがジャズを演奏したのが神戸らしい。それが1923年のことで、今年でちょうど100周年ということだそう。
あまりメロディがなくて静かめな感じ、というのがジャズのイメージだった。しかしコンサートに行ってみると、全くそういうことはなかった。
コンサートはスウィングジャズという、けっこうノリやすい、踊りやすそうな感じのジャズから始まった。ジャズとひとくちに言っても、ジャンルによってかなり雰囲気が違う。歌がなくてもテンションがあがる曲だった。
「メープルディープラブ」、「セントルイスブルース」という曲などが演奏されていた。(全部はメモってない)
このコンサートはジャズの歴史を追っていけるように構成されていたらしいから、スウィングジャズはジャズの歴史的には初期のものということのようだ。意外と華やかで、いい意味で緊張感がほぐれた気がする。ピアノ、ドラム、ベースの3人で演奏されていた。指揮者がいなくて、ひとりが1234とカウントをとって演奏が始まっていた。ジャズのドラムは、ポップスとかのドラムとはもう別物と言っていいくらいに静かめで、生で聞くならこっちのほうが好きだと思った。ドラムは木村おおじさんという方が演奏されていたが、とにかく楽しそうにされていて、すごいよかった。スウィングジャズ全体の印象としては、ノれる感じと上品さとのバランスが良い、という感じだった。ジャズは今まで遠いものだったけれど、とっつきやすかった。
次は演奏メンバーが変わり、9人のバンドになった。ハードバップというジャンル(?)の音楽が演奏される。眠かったのであんまり覚えてないが、ゆったり寝れそう(褒めてる)な感じだった気がする。爆音苦手なので、生演奏はゆったりしっとりしてるのが好き。
休憩を挟み、次のバンドは6人組だった。「クールの誕生」というアルバムが演奏される。ジャズの歴史に革新を与えたマイルス・デイヴィスの「クールの誕生」というアルバムがあって、これはギル・エバンスという名アレンジャーの手も加わっており、ジャズ界でも評判の分かれるものらしい。
最後は3人組のバンドになり、ブラジリアンジャズを聞いた。ブラジリアンジャズとは字の如く、ブラジル音楽とジャズとが融合した音楽のことなんだろう。とにかく陽気だった。ここではたしか、7弦ギターを弾いている人がいた。7弦なんて大変そう。ボーカルの高尾典江さんはとにかく明るくて、「みんなも歌って〜!おっぱい!おっぱい!」とか言ってはった。マジでブラジルに住んでそうなオーラ。ジャズをこんなに身近に感じるとは思わなかった。