4月16日:子を捨てるということ
親が憎くて、「親と縁を切りたい。」
そう望む子
家に自分の持ち物をおきたくないから早く持ち物を出したい
携帯も変えて親の束縛から逃げたい。
そう望む子
親に連絡先を書いたレターパックが配達された。
私の携帯はまだならない。
そうか、親は二人とも公務員だ。
今の生活を守ることで精一杯なのだ。
親と縁を切りたいと望んだ少女の願望はすでに叶っているのに、
この大都市のどこかでどんどん落ちていく。
憎んでいる親にすでに捨てられていることを知らずに
親に捨てられることの怖さを知らずに落ちていく少女。
ああ、ここは東京だった。誰もが仮面をかぶって生きていく自由がある。
さよなら。
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