多少、巨大娘を語ります

※このぶんしょうは、せいにかんするかんがえかたについて、かいたないようなので、よいこはよまないでね。


※この文章は、肉村Q先生の「ジャイアントお嬢様」の番外編『急遽! お盆に巨大娘布教ですわ』を端を発した、#巨大娘を語ります というTwitterのタグで皆が語られてるようなことを今更ながら書いてみた記事です。

急遽! お盆に巨大娘布教ですわ ←「ジャイアントお嬢様」番外編へのリンク


※あくまで個人の考え、妄想を書いたものなので、ほとんど間違っていると考えてください。信用しないでください。


「巨大娘」は一枚岩ではない

 これはジャンル内で大きな派閥争いがあるとかそういういったことではなく(正直派閥とかあると思うけれどよくわからない)、「巨大娘」というジャンル自体がしっかりとまとまっているわけではないということである。

 そもそもこのジャンルの条件が「女性が巨大である」という結構抽象的なものである。大きさの指定もないので、身長が2~3mの場合も、惑星・銀河サイズの場合も含まれる(もちろん各自の判断基準があるので人によって違うが)。

 まぁ、女性の大きさによる違いは容易にわかると思うが、むしろそれ以外の、それぞれの求めるシチュエーションの違いによって複雑になっている。例えば、ほのぼのとした雰囲気で巨大な女の子の手のひらに載せてもらうとか、街を踏みつぶし破壊蹂躙する巨大な女性とか、大陸すべてをベッドにして寝そべる巨大な女性とか。この求めるシチュエーションは、巨大娘好きの中でも分かれるところ、というか十人十色・千差万別で、一人一人のストライクゾーンが違っていて他人と完全に一致するのは非常に難しいだろう。

 この求めるシチュエーションの違いは、自分の予想(調査とかはしていないので信用しないで欲しい)では、何を経由・入り口として巨大娘というジャンルに来たか、によると思う。女性の足に興味があってできればそれを全身で感じたいから巨大な女性に踏まれることを望んだりだとか、普段見ることない体内に魅力を感じそれを見るために呑み込まれるなら巨大な女性がいいとか。ただ女性が大きくなるだけでも興奮する人たちもいる。

 さらに複雑になるのは、同じシチュエーションであっても、どこに感情移入・視点を持ってくるのかが違ってくるのことがあるのである。例えば、50mくらいのサイズの女の子が街を破壊しているシチュエーションがあったとして、その破壊している女の子に感情移入するのか、破壊されている街の普通サイズの人々に感情移入するのか、はたまた神の第三者視点で女の子が暴れているのを眺めているのが好きなのか。これも人によって異なるし描き方も変わってくる。
(余談ではあるが、このことにより必ずしも巨大娘好きはドMではないことがわかってもらえると思う。だからpixivなどで安直にドMホイホイというタグが付くのはどうなんだろうとは常々思う)

 この同じジャンルながら求めることが違うことにより結構大変なことがある。満たされづらいのである。ひと昔よりも供給が増えてはいるものの、必ずしも自分のストライクゾーンに入ってくるわけではない。「おしい」「もうちょっとこうであればいい」となって、むしろ供給される分飢えてしまう。

 要はかなりめんどくさいジャンルなのである。


多分、マイナージャンルから抜け出せない

 近年供給もだんだんと増えてきて、知名度も上がってきたこのジャンルではあるが、多分メジャージャンルまではいけないんじゃないかと思っている。他のファンタジー性癖がメジャーになってもいつまでも異常性癖扱いされるだろうなと考えている。

 数年前から、某所では「巨女ブーム」なんて言われて続けてきた。アニメや漫画等で巨大な女の子が出てくるシーンなどが目に見えて増えてきたからだ。正直、その言われ始めた時は嬉しかった。自分が異常性癖であって分かってもらうことは難しいというのはわかっていたからだ。でもブームだと騒がれるようになって、理解してくれる人も増えるだろうし、話せる機会も増えるだろうと。ちょっと調子にのって某同人誌につたない文章を載せてもらったりした(本当にありがたかったです。そして本当に申し訳ないです)。
 でも実際は、ただ皆「巨女ブーム」という定型が使いたいだけで、わずかなシーンにも過敏に過剰に反応するだけだった。理解する人が増えたという気配はなかった。その某所で巨大な女性の絵でスレッドが立っても、こういうのがいいといった内容の書き込みはなく、「この大きさだと自重で潰れるのでは」「呼吸ができないのでは」「ビルとか踏んだらブロック踏んだ時みたく痛そう」、あげく「これでヌけるのってギャグだろ?」というのが殆どだった。いつもいつもそうだった。かといって個々でストライクゾーンの違うなんとことを考えてしまっていたから良さなんて語れるはずもなく。
 今となっては「巨女ブーム」という定型を使うのは、「メジャーになるはずもない異常性癖なんだからネタにしてやろう嘲笑ってやろう」という偏見を示しているのだろうと思うようになっている。きっとどうやっても覆すことはできないだろう。ずっと。


性格的にアレなので鬱々とした内容を書いてしまった。
「巨大娘」と「巨大ヒロイン」のジャンルの違いについて考えていることもいつか書きたい。
もっと供給が増えて、自分のストライクゾーンに入ってくる内容のものが増えたらいいなぁ。…金出して描いてもらえばいいけれど、それをするには金がない…