Rocktron BRADSHAW SWITCHING SYSTEMS RSB-18 バッテリー交換(ソケット化換装)
バッテリー交換
機材にはよくあると思いますが、メモリー(保存)機能を持つ機器には、大抵の場合、内部にバッテリーを備えており、電源を切る、コンセントから電源プラグを外すなどしても、保存したものは消えることはありません。
スイッチングシステムのフットスイッチはそれぞれ3ボルトのリチウム電池を使用しており、スイッチングシステムのプラグが抜かれているかAC電源からオフになっている間、プログラムストレージの電力を維持します。予想されるバッテリー寿命は約10年です。交換が必要な場合は、Rocktron販売店に問い合わせしてください。
マニュアルを読むと、寿命は約10年と記載があり、当方のRSB-18も電源を切ると、誤作動していましたので、おそらくバッテリーが寿命なのかな?という判断をし、バッテリー交換に臨みました。問い合わせはしておりませんが、おそらく販売店や代理店でのサポートも終了していると思います。
バッテリーの確認
どんなバッテリーを準備すればよいのかわからないため、まずは実物の確認です。
RSB-18は、ラック側に保存しているかと思いきや、フットコントローラー側に保存しています。稼働用の電源自体はラック側から供給されています。
トップパネルを外す
家庭にあるドライバーセットでトップパネルのネジを外すことができます。
トップパネル裏側から基盤へ伸びる青いリボンコネクター3個を外します。
このリボンコネクターはソケット化されているため、上(天井方向)に真っ直ぐ引っ張ると引き抜く事ができます。爪による固定もありません。
表示パネルの配線は基盤直付けのため外すことはできません。
純正バッテリーの確認
目的のバッテリー位置を確認します。
ボタン電池(コイン電池)のようですね。基盤に3点で直付けされているようです。
すぐ近くのICには「5/1989」の表記が見えます。もしかしたら、一度も交換されていなかった可能性がありますね。2022年3月まで、約33年間使っていたかもしれません。
ハンダゴテを使い基盤からボタン電池(コイン電池)を外しました。
外したボタン電池(コイン電池)の確認
純正は「2325」表記のコイン型電池が電極を溶接された状態で装着されていました。
今後のメンテナンスを考え、100円ショップやコンビニでも手に入りやすいCR2032が利用できるように、また交換作業効率化のためソケット化します。電極付(タブ付)電池も購入しづらいですよね。
ソケットの取り付け
CR2032が利用でき、3点電極のものが付いたものをAmazonで探して購入しました。
3点の電極は、基盤側の純正バッテリー後の電極にはぴったり合いませんでしたが、しっかり基盤の電気が流れる場所にハンダつけされていれば問題ありません。
電池はCR2032型を近所の¥100ショップで探しました。
純正の電池の+極ー極の向きを確認し、間違えないように取り付け、分割した逆手順で復元しました。
初期化
当方では復元後の初回起動時に、動作が少しおかしかったので、ラック側の電源をオフ、電源ケーブルを抜き、その状態でソケットから電池も抜くことでキャッシュをクリアしました。
その後起動させると問題なく起動しました。
あとがき
アンプやエフェクター修理屋さんに持っていくと、多分そこそこの工賃や部品代がかかると思いますが、今回頑張ってDIYしたことで、総額¥1,000でお釣りがくるくらいの金額でバッテリー交換することができました。
ハンダ付けする場所が狭かったことと、ハンダが乗りづらい基盤(?)だったのですが、純正バッテリーの取り除きと換装したソケットのハンダ付けを合わせても15分くらいで作業できたと思います。