『ぐんま』今回は、秋田県男鹿市の、なまはげ祭りに、ついて書きます。
2月11日(金)から13日(日)まで行われます。
なまはげは「泣く子はいねがぁ〜!悪い子はいねがぁ〜!」と、大晦日の夜にとどろく声の正体は、秋田県・男鹿(おが)市の伝統行事「なまはげ」。鬼のような恐ろしい形相をしたなまはげが家々を回り、子どもたちはあまりの恐怖に泣き叫びます。
なまはげの歴史や由来についても触れておきたい。ナマハゲ行事はそもそも、いつ、どのような形で始まったのだろうか。様々な説があるが、ここでは3つほどご紹介しておきたい。
まずは外国人説。海の向こうから漂流してきた海外の人の姿や言語などから、鬼(なまはげ)が来たと考えたという説がある。まだ地図が普及していない時代に、海の向こうに何があるかということは知られていなかった。当然、恐ろしい形相の鬼がいると考えてもおかしくはない。
次に、山の神様説。男鹿半島を海上から望むと、海の上に浮かぶ山のように見える。この神聖な地形をみて、「山の神様が鎮座する場所」として崇拝されたという。その山の神様の化身がなまはげというわけだ。
そして、3つ目が、修験者説。この辺り一帯は、修験者である山伏の修行の場であり、ときどき山里に下りて、各家の祈祷を行った。その姿から、なまはげが連想されて、現在のナマハゲ行事につながっているのだ。
他にも漢の武帝にまつわる説など、様々な説が語り継がれている。他では感じることのできないただならぬ空気感があるのが、この男鹿半島という場所の奥深い魅力と言えるかもしれない。記録としては、菅江真澄が1811年に記した『男鹿の寒風』における記述が最初なので、それ以前に始まっていたことは確かである。
興味のある方は是非どうぞ。