ユープラ検証③
ランクⅢと予想したプランがランクⅠとなっていたので、採点基準に従ってよく見てみた。
結論としては、色んな角や並びや部屋の大きさや通り芯などを整えたくなってしまっている自分の癖がわかった。このプランはぱっと見はごちゃっとして見えたが、実際は採点基準をしっかりと理解して優先していることが見えてきた。
廊下を真っ直ぐ通して図書室をL字型としたり、複数ある同じ規模の部屋(教室や研究室)をプランに合わせて異なる寸法としていたり、梁を跨いでコアを配置したりしている。
以下、気づいた点を記す。
アプローチ
・メインエントランスの入口は北側隣地。サブエントランスを西側の駅前広場に設けている。どちらも1スパンでなく、半スパン(3 or 4m)の間口である。
・エントランスホールはEVホールを兼ねており、1.5コマ程度と、十分には見えない。また、グリッドに沿っていない。
・東側に車椅子駐車場を設けており、メインエントランスまでは少し距離がある。建物は道路境界線から6mセットバックしており、基礎免震のEXPJとの離隔は確保されている。
導線計画
・縦導線として、EVホールはエントランスホールに入ってすぐのところにあり、わかりやすく、大人数を捌いている。EVは利用者用が2台、裏方用が1台。
・各階の利用者用の廊下幅は3mまたは2.5mとしており、若干狭い印象は受けるが、基準法廊下(両側居室)の幅は満たしている。
・一部クランクしているが、概ね真っ直ぐ廊下が通っている。また、部屋の形状が廊下を優先して、L字型になっている部屋は図書室にとなっており、教室や製図室は整形。
・講堂のホワイエを段差をつけて設けて、プランとしては汚いが、導線を捌いている。
要求室の計画
・交流スペースがEVホールの前に計画されている。
・複数ある部屋(研究室・教室)が2種類の部屋の形ある。確かに機能さえ満たせば別でも構わない。
・講師控室、PCコーナー、自販機コーナー、資料庫、印刷コーナーなど、廊下の余った箇所を空白にせず、大学にある機能に振り分けている。
・導線計画にも関わるが、図書室を整形としていない。確かに全然成立する。
立体構成
・大部屋(講堂、教室A・B、製図室)は平面上同じ配置として、PC梁と柱のない空間を効率よく整理している。
・研究室・製図室は3層とミニマムにまとめている。
その他
・梁を跨いでコア(EVや階段)を計画している。
・コアを真ん中と端に振り分けており、一列に並ばずに成立させてる。