ユープラ検証:ゾーニング・動線計画
空間構成要素の2つ目、「ゾーニング・動線計画」について。
まとめる前の印象としては、1つ目の配置・外構計画よりは減点のウェイトは低い印象。
項目としては以下かな、と思うが、今回は基準階型のため、部門の振り分けというより、部門内でどう平面的、断面的に千切って振り分けているのか、という話になってくる。一応基準階も製図室の大人数活発系と研究室の少人数静か系で分けられるけど、これは同じ階で平面的にゾーン分けされていなくても、比較的EVホールから近くに製図室があれば成立するので、そんなにシビアにみられる印象はなかった。
1、2階の計画についても、多数派は1階に講堂とカフェ(と入れば図書室)だったが、2階にカフェや講堂があるランク1答案もいくつかあったし、1階に教室の一部が配されている案もあった。確かにカフェが外部利用を想定していないので、2階でも成立する。大人数利用に対しては講堂は1階にあった方が直前・直後の混雑を解消しやすいので、合理的だけど、減点ではない印象。
それよりも、ウツワに対してある程度部門でまとめて、面積をバランスよく振り分けていること、廊下が適切な広さで利用者にとってわかりやすい、縦動線がエントランスホールのそばにあって基準階への動線が捌けている、という点がクリティカルな気がする。
ちなみに前提として、共用部門と管理部門はオモテとウラに分けられている必要があると思う。(仕切られていなくてもいいけど)
ゾーニング
・ウツワに対して、1、2階に講義系の諸室を面積のバランスよく振り分けられているか。
・ウツワに対して、基準階に研究系の諸室を面積のバランスよく振り分けられているか。
2階に講義系の諸室でパンパンで1階がユルユル、2階と3階もパンパンでE Vホールが十分に取れてない答案が、駐車場5mの大減点と合わせて、ランク3となっていた。
1階に吹き抜けの講堂、図書室、カフェを配して、管理部門が事務室とごみ搬出スペースのみ(受水槽室や消火ポンプ室や備蓄庫など課題文に書かれている諸室はちゃんとあるr)の答案はランク1だったので、課題文にないけど入れたほうがいいと言われている職員用更衣室や休憩室よりも、まずは課題文の要求諸室が優先すべきと教えられる。若干の減点にはなるかもしれないけど、バランスが悪ければ、外していくのは手段としてある。
動線計画
・利用人数に対して、適切な廊下幅が確保されているか。(キツキツ・ユルユル)
・廊下がガタガタせず、I字、L字、ロの字、コの字など利用者がわかりやすいか。
・利用者用のメインエレベータと階段がエントランスホールのそばにあるなど、利用者にとってわかりやすいか。
ほかに動線に関わる話でいうと、段床式講堂なのにアクセスできる階段が計画されていない答案があった。駐車場幅が4mしかない大減点以外はあまり減点要素が見当たらなかったので、階段不成立と同じで、これが大きな減点となっている印象がある。
そのほか、東側道路の駐車場から隣地側にエントランスではなく、通用口となっている答案は、駐車場幅5mと東側道路に面したエントランスがない大減点がある以外にも、もしかしたら、利用者と運営者の動線が一緒になるのは、意外と減点要素として大きい気がする。(オモテとウラが分けられていないから)