お葬式
こんにちは。
今日はちょっと暗いタイトルになってしまいますが、これも異文化のひとつだなと思ったので書きたいと思います。
先日エジプト人のお友達のお父さんが亡くなりました。
心よりお悔やみ申し上げます。
その友達は普段わたしのことをとっても気にかけてくれていて、アラビア語を教えてくれたり、一緒に遊びに行ったりしていました。少し前のイード休暇の時に家族でデイトリップに行くから一緒に来ないかと誘ってくれました。
その際にお父さんにも会い、とっても元気だったので本当に急な出来事でびっくりしています。
その日は共通の友人の結婚式に一緒に参加する約束をしていました。(結婚式についてもまたいずれ書きます)
しかし、お父さんの体調が優れないので今病院にいると日中に連絡があり、回復することはありませんでした。
日常生活の中でなかなかこの話題に触れる機会はないので、文化や宗教の観点で興味があったとしても、唐突に誰かに詳しく聞くのも妙だし、だからと言って参列するのに何にも知らないで行くのもなあと思いました。
うわべだけの知識かもしれないけれど最低限は知っておきたいと思い、参列前には少しネットでイスラム教のお葬式について調べました。
また、事前に友達が服装やマナーなどについて話してくれたのでここに記したいと思います。
彼女は「話しづらいトピックだけど、なんでも聞いて!」と言ってくれて色々教えてくれました。(本当にたくさんの人に毎日助けてもらって生活できてる。ありがたいです)
長くなりましたが本題に入りたいと思います。
まず、日本では(宗教によっても異なるとは思いますが基本的には)お通夜が行われ、その後にお葬式、火葬がおこなわれます。
しかし、エジプトでは(イスラム教では)最初にfuneral(葬式)をし、その後consolation(慰め)が行われます。わたしが参列したのは後者で、日本のお通夜と同じような雰囲気を感じました。
モスクで行われますが、中では女性と男性の場所が分かれています。これもイスラム教ならではだなと思いました。
たくさん椅子が並べられていて空いているところに座って故人を偲びます。その間はアザーンが流れていて、コーラン(イスラム教の経典)が読まれていたようです。後から友人に教えてもらいました。
そして、特に順番などはありませんが、ご親族のところへ挨拶に行きます。
聞こえてくる内容は全くわからなかったけれど、いろんなことを考えてやっぱり誰かが亡くなるって悲しいことだなと。
日本みたいに一人ひとりお焼香をあげるようなことはなかったので、アザーンのもとに各々が思いを馳せるんだと悟りました。
終わってから、「椅子に座っている間にどういうことを考えなければいけない、とか、何か唱えるべきとかあったの?」と友人に聞きましたが、特にそういうことはなくわたしが感じた通りでよかった様でした。
また服装についても違いがありました。
基本的には黒を纏うということは日本と共通していましたが、日本と比べてラフなものでした。参列する人々は喪服のように必ずしもフォーマルである必要はなく、暗めの色を基調としたものを身につけることがマナーだそうです。
全身黒い服の方ももちろんいましたが、ジーンズのボトムスを履いていたり、黒のブラウスに白の刺繍模様が入っているものを纏っていたり、サンダルを履いていたりする方もいました。また、ムスリムの女性は基本肌を見せてはいけないので、ヒジャブをして長袖を着ていますが、ムスリムでない人はこの時も半袖、髪も覆う必要はないとのことでした。
明るいカラーのものを身につけないということがマナーとされていると教えてもらいました。
なかなか普段は話題に上がることがないテーマですが、旅行と違って、現地で生活しているとこのような経験も避けては通れません。
楽しく話すような内容ではないけれど、宗教や文化的な違いはこのような時にはっきり表れると思うので少しでも理解できたらいいなと思います。
//追記//
全然関係ないですが、最後に最近あったほっこりする話☺️
お隣に引っ越してきたスーダン人ご家族にこの前突然声をかけられました。ちなみに、こちらでは引っ越してきてもよろしくお願いしますの挨拶回りなどは一切ありません!
その娘ちゃんが日本に興味があって、日本語を少し知っているの!とのこと。
「はじめまして。わたしの名前は〜です」と日本語を披露してくれました。
普段街を歩いているとアジア人を見かけた時の第一声は大体「ニーハオ」とか「中国人だ!」とアラビア語で言われたりすることがほとんどです。
なので、わたしを日本人だと認識してさらには日本語で話しかけてくれたことがとても嬉しかったです。彼女はアプリで日本語を勉強しているとのこと。便利な時代!笑
「いつでも教えるよー!」と話をしたので何か繋がりができたらいいな。
ではこの辺で。
مع السلامة👋