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坂元裕二ってすごい/すきなことばあつめ



坂元裕二さん。
脚本家ですね。

私は凄く本を読むわけでも
凄くドラマを観るわけでも
凄く映画を観るわけでも無いのですが、
(好きになった作品は台詞覚えるぐらいまで観る)
本能的に好きだなぁと思うのが坂元裕二さんの作品。



生きている中でいつもふと思い出す、
坂元裕二さんの作品の中に出てくる台詞。

私の人生の軸になっている、というか
漠然と軸だと思ってた感情を改めて言葉にしてくれた、というか
とりあえず私のバイブルここにありなんだと思います。



すきなことばがたっくさんありますが、
今日は三作品からだけ。
れっつすきなことばあつめ~!!




『最高の離婚』

人がいちいち元気かどうか聞いてくる人がうっとうしい。

元気がないのが普通の状態の人間もいるんだ。

ちょうどよく元気なく生きてるのに、
元気なことが当たり前みたいに聞いてくるな。

怒ってることは怒っているけど、
その中で分けた複雑な割り振りの中では、必ずしも怒っているわけじゃない。

誰かにとって生きる力になってるものが
誰かにとってはそうじゃなかったり。
でもそれは誰が悪いとかはないの。
別の場所で生まれて、別の場所で育った、他人だから。



『カルテット』

別府くん、唐揚げは洗える?

レモンするってことはね、
不可逆なんだよ
二度と元には戻れないの

でも、どうして曇ってると天気悪いって言うんでしょうね。
いいも悪いも、曇りは曇りですよね

「猫、好きなんですか?」

『ハリネズミ、カワウソ、猫の順に好きです』

「アリクイ、シロクマ、猫の順です。三位三位ですねー」

『三位三位ですねー』

いなくなるのって消えることじゃないですよ。
いなくなるのって、
いないってことがずっと続くことです。
いなくなる前よりずっと傍にいるんです。

泣きながらご飯食べたことがある人は、
生きていけます

ごみを出さない人間はごみから見てもごみです

わたしの好きは、そのへんにごろごろしてるっていうか。
寝転がってて。
で、ちょっと、
ちょっとだけ頑張る時ってあるでしょ。
住所を真っ直ぐ書かなきゃいけない時とか。
エスカレータの下りに乗る時とか、
バスを乗り間違えないようにする時とか。
白い服を着てナポリタンを食べる時。
そういうね、時にね、その人がいつも、ちょっと、
いるの。
いて、エプロンをかけてくれるの。
そしたらちょっと頑張れる。
そういう、好きだってことを忘れるぐらいの、好き


『問題のあるレストラン』

無意識に人を傷つける人の前では、
こっちが悪意を持たなきゃいけない。
怒りたくなんかないんだよ。

わからないけど。
イライラするって、イライラしてる時に使う言葉じゃないでしょ。
上手く言えない別の気持ちがある時に出ちゃう言葉でしょ。

エビなんかよく食べますよね。
偶然海に棲んじゃってるだけでビジュアルのベースが虫ですもんね

「あなたの言っていることは理不尽すぎるのよ」
『は?理不尽ってのは、すぐに蘇らせてあげるから殺してもいいかな?そういのが理不尽なことす』

幼稚園の時に、セーラームーン、
セーラームーンっていうアニメがありました。
園庭でよくそのごっこをしてたんですけど、
みんなは大体セーラームーンとかセーラーマーキュリーを選んで、
わたしはいつも最後まで残ったセーラージュピターで、
セーラージュピターのイメージは緑でした。
色には順番があったんです。

女の子が赤とかピンクとか色分けされたものを分ける時、私はいつも緑を選ぶ係でした。
選ぶって言うか、
選んだふりで残った緑を取るんです。

素直に赤とかピンクを選べる人が不思議でした。
あなた、人生何回目?って思いました。
わたしはまだ一回目だから、
赤が欲しいって言えない。

勘違いしてると思うんですけど、わたし
別に川奈さんのこと、きらきらしてるから嫌ってるんじゃないんです

馬鹿のふりしてるから嫌いなんです
女は馬鹿なふりをするのがベストってこと、
実践してるから嫌いなんです

信じてもいないくせに、
得意料理は肉じゃがですって言わなきゃいけない宗教に入ってるから嫌いなんです。
浮気はバレなければいいって言わなきゃいけない宗教に入ってるから嫌いなんです。
彼氏に殴られてもわたしの方が悪いんだって思わなきゃいけない宗教に入ってるから嫌いなんです。

カラオケ行ってくれるまで帰らないもん。
帰りたくても帰れないんだよ。
東京で一人暮らししてる女なめんな

わたし、いつも心に水着着てますよ。
お尻とか触られても全然何にも思わないですよ。
お尻触られても何とも思わない教習所卒業したんで。

そういう服、男受け悪いよとかいちいち言ってくる人にも、えーそうなんですかー気を付けまーすって返せる教習所も卒業したんで。
痩せろとかやらせろとか言われても笑って誤魔化せる教習所も出ました。
免許証、お財布にぱんぱん入ってます。                

痴漢に遭ったらスカート穿いてるから悪いんです。
好きじゃない人から食事に誘われて断るのは、
偉そうな勘違い女ので駄目です。
セクハラされたら先方は温もりが欲しかっただけなので許しましょう。
悪気はないから、された方がスルーして受け入れるのが正解です。

しずかちゃんはどうしていつも
駄目な男と偉そうな金持ちの男と暴力ふるう男とばかり仲良くしてるかわかりますか。
どうしてお風呂入ってるとこ覗かれてもすぐに機嫌を直すか分かりますか。
どうして女友達がいないかわかりますか。
彼女も免許証持ってるんだと思います。
上手に強く生きてる女って言うのは
気にせず許して受け入れて

ケーキが好きだからってまずいケーキまで好きなわけないじゃないですか。
好きな男は好きだけど、
嫌いな男は嫌いですよ、当然

私の諦める気持ち頑張れ
私の絶望頑張れって思っても、
期待するの止められないです。

ただ、上から投げられた泥を下にいる人に投げ返してるだけの人です。

わたしは君に何もしてあげられません
その代わりに、私が教わったことがあるので、
それを教えます。
三つあります。

人に優しくすると自分に優しくなれます
人のことが分かると自分のことがわかります
人の笑顔を好きになると自分も笑顔になれます

ごめんなさいばっかり言ってると、
ごめんなさいって言わせたがる男が近づいてくるのよ



これ纏めるのに結局シナリオ本読み返してるから、
ものすごい速さで1日が終わってました。

本当は一つ一つに感想述べたい……。

坂元裕二さんの脚本って
言葉選びも本当に素晴らしいんですけど、
その言葉を発する役者さんも勿論恐ろしくて。

その言葉の本質が一番伝わるトーン、テンポ感なので
見ていて本当に心臓握り潰されます。
こればかりは観てくれとしか言いようがないです。


他にも大好きな作品沢山あるのでまたの機会に、
休日をいちにち潰して自分が見返せる用にでも。

ちなみに1番好きなのは
『問題のあるレストラン』です。
登場人物の解像度がかなり高くて、
観終わる頃には皆の事大好きになってしまうんですよね。


実は観てない作品もあります。
何故かと言うと苦しくなって、日常生活に支障をきたす可能性があるからです。


いつか、そのうち、ちゃんと観ます。






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