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なぜ男性が抱っこ紐を付けるとダサくなるのか?「カッコよさ」を追求したANDROSOPHYのこだわり

ANDROSOPHYのベビーキャリアのリリースから2年が経ち、嬉しいことに「オシャレな抱っこ紐で気分が上がります!」「すごく使いやすく買ってよかったです!」などの嬉しいお声をいただきます。

私自身も、デザインや機能性にこだわりを持ち企画開発を行いましたので、お客様にその気持ちが届いているような気がし素直に嬉しいです。

特に、ベビーキャリアのデザインへのこだわりは人一倍、いや、人十倍ほど追求しました。

その根底には、2つの背景があります。

1つ目は、土屋鞄製造所のランドセルのデザイン性
2つ目は、私の育児の経験

赤ちゃんの抱っこ紐は、可愛くなくてもよい


ANDROSOPHYのベビーキャリアのデザインは可愛くありません。
赤ちゃんに使うものだけど、装着者は大人、デザインくらいは赤ちゃんに合わせるのではなく、自身が納得して買ってほしい、という想いです。

私が学んだ土屋鞄製造所のランドセルのデザインは、子供が使うランドセルであっても大人(両親や祖父母)にも納得していただけるデザインを意識しており、ANDROSOPHYも大人が納得できるデザインを追求しました。

そのため、生地の色調・素材感・作りに徹底的にこだわりを詰め込みました。

抱っこ紐を男性が付けるとダサくなる理由は、女性向けのデザインだから

男性が抱っこ紐を付けるとダサくなる最大の理由は、主流の抱っこ紐が女性向けに作られているからです。

これらの抱っこ紐は、女性に合わせたサイズになっており、男性が装着すると小さく身体に合わないためダサく見えてしまいます。私も経験がありますが、抱っこ紐のサイズ感も、男性が抱っこ紐を付けるのに抵抗を感じるひとつだと思います。

ANDROSOPHYは、男性育児が当たり前になって夫婦一緒に育児をする家庭を増やしたいという理念があります。

抱っこ紐を男性が付けてカッコよく見えれば、抵抗感がなくなりもっと育児に主体的になるという考えがあったからです。

男性が付けカッコよく見える抱っこ紐を追求するために、サイズ感や素材選びにこだわりました。

どの抱っこ紐メーカーも変わらない「サイズ感」を、根底から覆した

ファッションにおいてもサイズ感は重要なポイントのひとつです。
どんなにキレイな服でも、自分の身体に合わなければオシャレな着こなしはできません。

反対に、シンプルな服でも、自身の身体に合った服を着るとスッキリ見え、違和感はなくなります。

抱っこ紐もファッションの一部と考えれば、男性に合うサイズ感とすることは当然だと思いました。

私が保育園で見たスーツ姿のパパたちも、カッコよく抱っこ紐を使ってほしく、まずは、サイズ感を意識し開発を進めました。

実は、縦型の抱っこ紐を販売しているほとんどのメーカーさんのサイズ感は同じなんです。市販の抱っこ紐を30個ほど購入し、解体し、どんな構造でどんな素材を使っているのかを調査して分かりました。

ほとんどの抱っこ紐はデザインや素材を変えるだけで、サイズ感までは変わっていません。

そのため、ANDROSOPHYは根本を見直し、男性にも合う縦幅でサイズを調整しました。微妙な差の調整ですが、ファッション感覚を持った人には響くと思い、そういう方々にこそANDROSOPHYのベビーキャリアを使っていただきたいと思いました。

ツヤにこだわり「200種の生地」から厳選

生地は、触った瞬間「他とは違う…!」と感じてもらえるものを採用しています。

生地の展示会に頻繁に足を運び、200種類ほどの生地の中から、特にツヤ感に落ち着きがあるものを厳選しこだわりました。生地ひとつで品質の違いが分かりますし、ツヤの程度、肌触りで高級感やカッコよさに差がでます。

それほどに生地は、見た目や雰囲気を左右する重要な要素になります。

ANDROSOPHYのベビーキャリアに採用した生地は、有名ブランドも過去に採用していた最高品質の生地です。

何が違うのかを話すとすごくマニアックなんですが、糸と加工法が異なります。

通常の生地の糸は縦と横2重構造に比べて、採用した生地は3重構造になっています。

✅3重構造に縫われた高級糸
・縦糸:撥水・防水加工
・縦糸:汚れが浸透しにくい加工
・横糸:ツヤだし、消し加工

糸に防水・撥水や汚れにくい加工がされ、生地自体に加工する方法よりも赤ちゃんに優しい肌触りを実現しています。

サンプルを50個作って見えた「カッコよさ」の正体

全体のビジュアルを決める正面のデザインは、サンプルも50個ほど作り、職人さんたちに苦労をかけましたが、やっと見えたカッコよさの正体が「曲線と直線のバランス」でした。

従来の抱っこ紐は曲線が多くて丸みを帯び、男性的なデザインにはならないんです。一方で、直線的すぎると硬い印象で武骨なってしまいます。

特に、腹横は曲線の反り具合を、絶妙なバランスに整えるために40個ほど試作サンプルを作りました。

もちろん、安全性や実際に赤ちゃんが入ったときの環境も配慮しなければならないため、『かっこよさ』『安全性』『快適性』のバランスを作り出すのは相当苦労したのを覚えています。

具体的には、腹横のアーチを深くしすぎると、腰ベルトの位置が腰に食い込み装着時に痛みが出てしまいます。腰ベルトの位置を広げすぎると安全性に問題が出てきます。このような微調整を繰り返し行なっていました。

肩や腰のベルトの太さや厚みも、スッキリした印象を守るために、ベルト部分のみを何パターンも作り、組み合わせもっとも全体のバランスと合ったサイズを採用しました。

また、ANDROSOPHYの抱っこ紐の特徴のひとつに大小のポケットがありますが、ファスナーが主張しすぎないように、あえて生地の中に縫い込み、更にボタンで隠すことでスッキリとした印象をキープしています。

抱っこ紐をパッと見たときに、最もスタイリッシュかつ、丈夫そうに見えるラインを膨大なサンプルから探し出した結果です。

ANDROSOPHYの「カッコよさ」は、計算され尽くして実現した唯一の抱っこ紐

ANDROSOPHYの抱っこ紐は、カッコよさを追求しつつも、実際に使うパパやママと赤ちゃんのことも考慮して作られています。

それを可能にしたのが、「男性の育児を当たり前に」という理念と土屋鞄の職人の技術力です。

ANDROSOPHYの抱っこ紐を実際に使って、「ANDROSOPHYにしてよかった!」と言ってもらえるのが本当に嬉しく、こだわった甲斐がありました。

これから男性育児が普及して、男女問わず当たり前に育児をする。
ANDROSOPHYは、そんな未来を創造する一助になるため、これからもより良いブランドを目指していきます。


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