おばあちゃんに手紙を書いた。反応がなかった。
(画像お借りします。ありがとうございます。)
2月4日はおばあちゃんの誕生日だ。おばあちゃんは数年前から施設に入っていて、帰省してもコロナがあるからなかなか会えない。だから、今年のおばあちゃんの誕生日に合わせて手紙を書くことにした。しばらく会いに行っていないのはおばあちゃんのことを忘れているからではない、ということを伝えたくて。
去年の5月頃にも手紙を書いたことがあるが、その時は返事がなかった。だから、今回も返事が来ることは期待せず、こちらの気持ちを伝えることだけを目的に手紙を書くことにした。
2月2日に手紙を書く時間ができたのでこの日に書き、投函した。調べてみると、約2日間で郵送されるらしく、誕生日当日に手に渡りそうだということが分かった。ちょっとしたサプライズのようになって嬉しかった。
2月4日、父と母から同じようなLINEが来た。施設の人から施設利用者の家族に向けたLINEの内容を伝えるものだった。施設の人からのLINEには、「(おばあちゃん)様誕生日おめでとうございます。お孫さんからのお手紙を誕生日会にて読んだらみんな涙してました。」ざっくりこんな内容が書かれていたそうだ。
「ああ、ちゃんと届いたんだ」嬉しかった。前回手紙を書いたときは全く反応なしだったから、届いたことが確認できただけで良かった。
でも、少し違和感。もやもや。
2月7日、父と母が施設の手続きをするために施設の人と話したらしい。父から、施設の人が私のことを褒めていた、と伝えられた。
違和感。もやもや。
…………悲しい。
「ああ、おばあちゃんからの反応はないのか」「私が欲しいのは父や母や施設の人からの褒め言葉ではなくておばあちゃんからの反応なのに」「施設の人たちが私の手紙を聴いて泣いたことなんてどうでもいいのに」
ただ一つほしい、たった一つそれだけがあればいい。それがなかった。
前回も今回も少しの希望にかけて、返事をもらえるように、手紙の最後には携帯の電話番号、メールアドレス、住所を書いておいた。数年前、文字を書くのが下手だから文字を書きたくないとおばあちゃんは言っていた。だから手紙での返事はまずないだろう。でも電話での返事もない。なんの反応もない。施設の人からの連絡にも、おばあちゃんから伝言の言葉はない。父と母が施設に行っていたのにおばあちゃんの様子は伝えてくれない。
おばあちゃんは私のことを忘れてしまっているのかもしれない。もしかしたら父や母のこともおばあちゃんは忘れてしまっているのかもしれない。
どうしようもない……悲しい。もしコロナが落ち着いて直接会うことができても、おばあちゃんは私のことを覚えていないかもしれない。何度会いに行っても思い出してくれないかもしれない。私はこんなに覚えているのに。おばあちゃんと話したことも、遊んだことも、畑で野菜を育てたことも、おばあちゃんがよくしてくれた思い出話も。
本当に忘れてしまっているのかは分からない。気力がなくなってしまっているだけ(とは言えないが)かもしれない。だからネガティブな方向に想像するのは止めようと思うけど、現実はどうなんだろう……。
早くコロナが落ち着いて直接会いたい。話したい。思い出話をたくさんしたい。
(2022年2月13日22時26分。)
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