[第4回] ボトルの大きさとウイスキーの色味の関係 ☆ウイスキーと科学と数字☆
ボトルの大きさとウイスキーの色味の関係 ~ランベルト・ベールの法則~
こんばんは、A Whisky Studentでございます。
今回は数字は無くて科学一辺倒かな。
皆さんは、きっとウイスキーのミニチュアボトルを手にとってみたことがおありかと思います。
その時『あれ、この銘柄ってこんなに色薄かったっけ?』と思われたことは無いですか? 私も結構あります。
中には「これは色が薄いから偽物が入っているに違いない」などと仰る方もいらっしゃいます。
ですが、ほとんどの場合それは大きな間違いです。
実は、ある法則によって『ミニチュアボトルのウイスキーは、色が薄く見える』という現象が引き起こされているからです。
その法則とは、ランベルト・ベールの法則。
『光の吸収量(吸光度)は透過する試料濃度と光路長(溶液中の距離)に比例する』というものです。
ボトルが皆同じ形だとしてざっくり言うと、
『大きなボトルほど色が濃く見え、小さなボトルほど色が淡く見える』のです。
中身が同じであれば、見た目の色の濃さは光が通る距離によって決まるため、
容器が大きい⇒光が通る距離(光路長)が長い⇒光がより多く吸収される⇒色が濃く見える
というわけです。
本稿のトップ画像は、同一のウイスキーを大きさが異なる容器に入れ、色味の比較を実際に「やってみた」様子です。
左から順に、2mL 10mL 20mL 50mL 100mL 700mLのボトルです。
ほら、結構色が違って見えるでしょう?
でも、すべて同じウイスキーなんです。
注:トップ画像のウイスキーは、この後スタッフがすべて美味しくいただきました。
☆☆☆☆☆☆☆パラメータと参照・引用元☆☆☆☆☆☆☆
[Wikipedia] ランベルト・ベールの法則
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87
[Study-Z] 5分でわかる「ランベルト・ベールの法則」
https://study-z.net/100091161
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