私が「死にたがり電車」が好きな理由
久しぶりに文章書くんで、読みにくい点多々あると思います。お許しください。
令和3年も半年が終わりました。時間が経つのが早いものです。
私はこの半年でごんずい様作「死にたがり電車」、まだら牛様作「狂気山脈」、ma34様原作「沼男は誰だ?」の3作品のシナリオを回させていただきました。
どの作品もリプレイ動画を見てから、これ面白いからきっと知らない人に共有したら楽しんでもらえるはず!と思ったシナリオでした。
初めに「死にたがり電車」をKPする事で絶対面白いと思って貰えると思った理由についてですが、
ああ、そうだ、その前にシナリオネタバレを含みますので、今後シナリオを回す予定のある方、参加される予定のある方は、自己責任でお願いします。
この作品を良いところは終わりの美しさです。「死にたがり電車」の正体はその名の通り世間に絶望し、駅のホームで飛び降り自殺をした人達が乗る、死と生のはざま、三途の川の電車バージョンです。導入が済み、探索者が電車で目覚めるとアナウンスが流れます。内容は終点につくと地獄に送られる事と乗り間違いがあれば、乗務員に伝えないといけない事が探索者に伝えられます。刻々と地獄に向かう電車内で立ち塞がる遊びの要領で乗車している人を殺す神話生物。それを乗り越え、耳のある乗務員に乗り間違えを伝えても無視される。ここがサディスティック!!最高か!?探索者は一瞬混乱する事でしょう。その後、冷静になって「私は生きたいです」と伝えた時、最高のアナウンスが流れます。その安心感、霧がかかった窮屈な世界から真っ白な世界が広がる感じ、これが好きで好きで初めて見た時は背筋が震えました。
ん?伝わんない?・・・そっか・・・・
他にも良い点があって、全くクトゥルフについて知らなくても遊べる点があります。ただただ日常を過ごしていた人物がGANTZみたいな異世界に巻き込まれて、逃げるしかない、助けを求めないといけないっていう展開が魅力的です。
また、「死」という言葉に反応して探索者に不利益なイベントが起こる特殊ギミックは配慮に配慮を重ねたヒント配置になっており、早ければスタートの時点で言ってはいけない言葉があるかもしれないという違和感に気づくことが出来るでしょう。
そして、途中出てくる盲目の少女の存在です。この電車の真相に気づき始めた時、又、前方車両に助けを求めないといけない事に気付いた時、あなたの目の前に無力な少女の存在が現れます。自分の命が脅かされている中、少女に対する対応で探索者(PLさん)がどんな人なのかKP側は実は分かってしまうのが面白いところです。メタ読みをする人や、意思疎通の取りにくい彼女への対応を諦めてしまう人や、かける言葉分からない人や、、、ね。面白いっしょ?
シナリオを回せば回すほど、このシナリオに込められた作者の想いが少しずつ紐解けていく「死にたがり電車」は無駄がなくとても完成された作品だと思っています。この作品の絵柄はシナリオの秘める恐怖を分かった上での絵柄で上手く中和しています。そのバランスに視聴をやめられません。作者の意図にハマりますね。
#見当違いでしたらすみません。
ここまで見てしまった未プレイの方はとんでもない機会の損をしてしまいましたね。初めに挙げた作品の内、やってみたい作品があれば、私で良ければ喜んでKPしますので、ご一考くださいませ。
このシナリオはどこか深いところさんのBoothで無料配布、販売されていますので、ぜひ気になった方は下のURLをクリックして見てください
制作:ごんずい様 クトゥルフ神話TRPGシナリオ「死にたがり電車」
https://booth.pm/ja/items/1007588