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ドラマ『人にやさしく』のセリフが、ぼくの手を止めた。心の扉の鍵かもしれないと思った【3連休noteチャレンジ】DAY1
元旦からの10日間、毎日noteを投稿する企画が終わり、今日から新たな企画が始まった。今日からの3連休、毎日投稿する企画だ。
今回はお題がないので、自分で何かテーマを考えないといけない。
初日の今日は、不意に心が反応したことについて書こうと思う。
ドラマ『人にやさしく』
今、TVerで『人にやさしく』というドラマが配信されている。それを妻が観ている。なぜなら、妻の大ファンの松岡充さん(ロックバンド・SOPHIAのボーカル)が、出演しているからだ。
そして、ぼくはダイニングテーブルで執筆をしていた。
テレビから聞こえてくるセリフを聞き流しながら。
『人に優しく』は、2002年にフジテレビで放送されたドラマだ。
「3ピース」の看板を掲げた一軒家に同居する3人の男たち。
彼らの名は前田前(香取慎吾)、山田太朗(松岡充)と大坪拳(加藤浩次)。
そこに、制服を着てランドセルを背負った小学生の男の子・五十嵐明(須賀健太)が突然現れ、一緒に住むことになる。
「友だちつくる気がないんだろ!」
小学生の五十嵐明は友達ができずにいた。
そんな五十嵐明に、香取慎吾演じる前田前が言ったセリフだ。
「友だちつくる気がないんだろ!」
ぼくの手が止まった。
そしてすぐに、手元のノートにその言葉を書きつけた。
それは、自分に言われているように感じたからだ。
前田前が五十嵐明に向けて言った言葉は、ぼくの心に突き刺さった。
本当は友だちがほしいんじゃないの?
確かにぼくは、友だちをつくろうとしていない。
一人でいいと思っていいる。
「でもそれは本心なのか?」と自分に聞いた。
答えは返ってこなかった。
心のなかの自分は、無視しているのではない。
「それについては、もうわかっているだろう。友だちなんていらないんだよ」
そう態度で示しているのだ。こっちを見ようともしない。
でも、もう一度聞いてみた。
やっぱり答えは返ってこない。
ひとりが気楽でいいと思っている
ぼくは、友だちがいない。
だから、ご飯に誘う人もいないし、相談する友人もいない。
友だちがほしいとも思わないし、むしろ気楽でいいと思っている。
なんなら、誰とも関わらずに生きていきたいとさえ思う。
人といると疲れるし、楽しいと思うことが少ない。多くの人が集まる場では、ほぼ間違いなく孤立してしまう。そんな経験を何度もしてきた。それはそれは、居心地が悪かった。だから、たくさんの人が集まる場所には、あまり行かなくなってしまった。
「友だちをつくる勇気を出せ!」
冒頭のセリフのあとに、前田前が五十嵐明に言ったセリフだ。
この言葉も、まるで自分に向けて言われているような気がした。
確かにぼくは、友だちをつくとろうとしてこなかった。
人が集まる場所では、話しかけられるのを待っていた。自分から話しけることもないわけではない。でも、すぐに話は途切れ、気まずい空気になる。
それが嫌でしかたがない。
そして、気がつくと孤立している。
お決まりのパターンだ。
正直、友だちが欲しいとは思わない。
でも、なんとなくだが、それは本心ではないと感じる。
心のなかの自分は返事をしないから、わからない。
「友だちなんていらない」と言い聞かせ、本心を心のどこかにしまい、鍵をかけてしまったのではないかと思う。
そして、心のなかの自分も、今となっては、それをどこにしまったのかも、鍵がどこにあるのかも、わからなくなってしまった。だから、答えようがないのかもしれないと思った。
本心をしまった場所とその鍵
でも、ふと気がついた。
「友だちつくる気がないんだろ!」が本心をしまった場所に光を当てたんじゃないか?
そして、「友だちをつくる勇気を出せ!」がその場所の扉を開ける鍵なんじゃないか?
だから、そのセリフに手が止まったのではないかと思った。
人生のタイミングはいつも完璧で、必要な時に必要なことや、もの、に出会うようにできている、とぼくは思っている。
たまたま妻が観ていたドラマのセリフ。
そして、手が止まった。
セリフに耳を傾けた。
そして、そのセリフをノートに書きつけた。
そこに、なにか意味があるとぼくは思うのだ。