ホシくん、あのね

オーラスのメントの時に涙を流してたホシくん。
終演後のウィラで、CARATに申し訳なくて涙が出たと言ってくれたね。
トロッコで回った先からステージの方を見たらあまりにも小さく見えて、それでも会場に来てくださるのが本当に有難くて申し訳ないと言ってくれたね。

あのね、ホシくん。
実はトロッコで通ってくれる道の近くは、とてもよくステージが見える場所なんだよ。
双眼鏡を使えば表情だってクッキリ見える。
もしいわゆる天井席までトロッコが回ったとしたらホシくんはその場で泣き崩れてしまうかもしれない。

でもね、ホシくん。
魔法みたいな話だけれど、本当に、本当にステージの上に立つ貴方達の姿はよく見えるんだよ。
貴方たちのいないステージはあんなに遠いのに、貴方たちが立った途端に距離が圧縮されるんだ。貴方たちが届けてくれるパフォーマンスは、物質的な光の反射を超えて、もっと綺麗なものも眼に見せてくれるんだよ。
手を伸ばせば握り返してくれるという確信まで持たせてくれた。もちろん、この手とその手ではないけれど…

貴方たちが離れた途端にガランとしたステージになってしまうから、貴方たちにホラねって見せてあげることができないのが悔しいけれど、ホシくん、信じて、嘘じゃないんだよ。

ホシくん、あのね
貴方たちに不足なんて何ひとつない。
よく見えないのに会場を埋めてくれてなんて言ってくれたけれど、そんな貴方が心から大切だけど、
ただあの美しい宇宙で星のひとつになること、ただ同じ時間/空気/温度を共にすることに「よく見える」以上の価値を与えてくれたのは他でもない貴方たちなんだよ。

あのね、ホシくん
大好きだよ。

星ひとつひとつをその目にたぷたぷに湛えて
ふと流れ星を零してしまうホシくんが
大切で大切でたまらないんだよ。

貴方が見せてくれた星は今も私の瞼の裏に瞬いて
私の日常を煌めかせ、胸をぽかぽかさせてくれているの。時に、胸がきゅーっとなる時もあるけれど、それもこれも彩りなんだよ。

貴方たちが見せてくれたものはカメラに映るものだけじゃないんだよ。きっと、貴方たちがCARATの姿から受け取ったものもそうなんだろうな。
そうだといいなあ。

少なくとも、会場の奥から貴方がステージを振り返って見たのよりは、あまりにもたくさんのものを私は貰いすぎている。

貴方が生きていてくれることがこんなにも歓ばしい。そんな今を生きていることも、この上なく歓ばしい。

だから、ホシくん
どうか貴方は、うんと幸せでいて。

ホシくん、

ホシくん

またね。