私は君に
「私は君になりたかった」
私がホシペンとして初めてnoteを書いたときから、ずっとホシくんへの想いの真ん中にこの言葉がある。
私は君になりたかった。
けれどそれがどういうことなのか、真正面から見つめることをどこかで避け続けていた気がする。
何でもかんでも明確にすることは私の信条に反するけれど、なんだかぼんやりと、向き合いたい、今なら向き合えるかもしれないという感情が心に灯ったのでnoteを開いた。
とはいえ私の中にいるホシくんと私の対話(つまり独り言)なので、あまり読んでいて楽しい文章ではないと思う。誰かにわかってほしいわけじゃないし、誰にもわかってほしくないという気持ちすらある。愛嬌のない閉じたnoteになると思うけれど、それでもよければ見守ってください。
率直に言って、あなたは信じられないほど誠実なアイドルだと思う。
まっすぐに差し出す優しさも見えないところで積み重ねる優しさも持っているし、皮を剥かれた桃の果肉のように外界に晒されるにはギョッとするほど無垢な人間らしさも持っているように見える。
けれど私はあなたについて綴るときに「いいひと」「心のきれいなひと」「優しいひと」という言葉を使おうとすると、見えない力で抑制されるような感覚がある。
あなたは…
「無垢で」「まっすぐで」「素直で」「心優しく」「カリスマで」「ときに狂気を孕み」「強く」「怖いもの知らずの」あなたは…
あなたは私にとって、どの言葉で語るにも聡明すぎた。
あなたを象徴するどの言葉も、そうだ、と思う。
それと同時に、そうじゃない、とも思う。
けれど、なぜ「そうじゃない」のかを私が綴ることは、あなたの生き方を踏み躙ることだ。
私が普段、言葉に対して恐れていることは、
言葉が型となり、周辺を取りこぼすことだ。
けれどあなたについて言葉にするときに最も恐れるのは、あなたを暴くことだ。
厳密に言えば暴いたように見せてしまう可能性があることだ。暴いたような形を成してしまうことだ。
これはあなたへの尊重じゃない、
かと言って理想通りでいてほしいわけでもない、
あなたの理解者だというつもりもない、
ただ、私の生きてきたなかで身につけた、そして身につけたかったあらゆるものの座標があなたを遠くに捉えたことによる、畏怖だと思う。
私はあなたの聡明さを暴かない。
だからこの距離を護らせてほしい。
あなたの無垢を守る聡明さを
あなたがまっすぐでいられる聡明さを
あなたが素直さを支える聡明さを
あなたの優しさを遂行する聡明さを
あなたのカリスマを粧おう聡明さを
あなたの狂気に潜む聡明さを
あなたの強さを叩き上げた聡明さを
あなたに恐れを乗り越えさせる聡明さを
喉から手が出るほど欲しい。
焦がれて身を焼き尽くしそうなほどに。
うんと、うんと努力すれば、
ひょっとしたら、どれかひとつまみくらいは手に入れられるかもしれない。
でもどれかひとつまみじゃだめなんだ。
私は、あなたになりたかった。
けれど私は私のままあなたになることはできない。
当たり前の話をしたいんじゃない。
他人になれるわけないとかいう話じゃない。
あなたの…その…
幼子のような笑顔も、
虎の視線も、
鬼神のような烈しさも、
性を消し去る色気も、
身体の運びも、
パフォーマンスリーダーとしての振る舞いも、
「ファン想い」じゃなく「CARAT想い」だと感じさせる一貫した言動も、
遮るものがないかのように遠くを見る目も…
あなたは、あなたの魂を守る聡明さを持っていて
ゆえに美しい。
私はあなたの聡明さがほしかった。
あなたの聡明さが眩しい。
けれど私の魂はあなたの聡明さを手に入れたとしても、きっとそれを持て余す。
だから、私じゃダメなんだ。
だから、あなたじゃなきゃダメなんだ。
私は君になりたかった。
私は君になりえなかった。
でも、だからこそ
私は君に撃ち抜かれた。
ずっと、私は君に
私は君に、出逢いたかった。