「小さく始める」を学ぶ@臨鉄ガーデン
岡山県倉敷市・水島臨海鉄道栄駅で開催された、「臨鉄ガーデン」に参加してきました🍻🏮
臨鉄ガーデンは、倉敷市・水島地区の地域活性化の一環として開催されているマルシェです。
倉敷市役所職員で、私も所属しているNPO法人自治経営の理事・三宅(姐)さんが立ち上げた「水島家守舎NAdia」が運営をされています。
元々、倉敷にはずっと行きたいと思っていました。広島の尾道に行った時に買った旅行ガイドで一緒に紹介されていて、「いつか行きたい」とずっと本棚にとってありました📖
私が司会進行役を務めた、NPO法人自治経営主催「公務員力養成講座」受講生の、倉敷市役所の方から臨海鉄道ガーデンのことを教えていただき、都市経営プロフェッショナルスクールの受講生の方に混じって、イベント参加させていただくことに。
販売と片付けのお手伝いをする代わりに、イベント立ち上げの経緯、まちづくりとの関係性など、三宅姐さんからのありがたーい講義と翌日の美観地区ツアーまで付いてくると言うことで、参加を即決✨
倉敷での経験をまとめたいと思いまーす📝
三宅姐さんの青空講義
マルシェ開始前に、レジュメを頂いて講義を受けました。
水島地区の現状、臨鉄ガーデン開催の経緯などを教えていただきました。
臨鉄ガーデンスタート!
ノリの良い音楽と、ケバブを売る活きのいいおっちゃんの声とともに、臨鉄ガーデンはスタートしました。
(音楽は三宅姐さんセレクトとのこと🎶)
時間帯によって客層が変わるというお話は本当でした。
開始直後は、駅すぐそばの障害者福祉施設に通所する利用者さんが多く、夜になり暗くなる頃には、一日を終えたファミリー層が一気にやってくるんだそう。
様々なバックグラウンドを持った人が、一つの場所に集まって、同じ空間を共有するって、そう簡単には実現できないんじゃないんでしょうか。
お手伝いという立場なのをいいことに、売り切れ必至と言われたたまごサンドを開始早々にお買い上げました。
「自分の事業を魅せようと思わない」
青空講義での三宅姐さんがおっしゃっていた言葉です。
やる気だけが先走り、目的やビジョンの設定に欠け、空回りしがちな私にはとても印象に残りました。
「みんながみんな地域課題を持ってるわけじゃないから」
自分のビジョンを熱く語っても、単なる押しつけになることだってある。
情熱を持ちすぎると、自分の体そのものやスキル、周囲がついていけずに苦しくなることが多いと感じていたので、この言葉には考えさせられました。
揚げ出し豆腐を食べていると、三宅姐さんが近づいてきてくださり、二人でお話する機会があったので、青空講義の質疑応答で聞けなかった質問をすることに。
「住んでるわけでもない水島地区を何とかしようと思って、ここまで事業を大きくして、継続しているそのモチベーションはどこから来るんですか??」
「モチベーションなんてないわよ〜!もうやめたいと思いながらやってるわよ〜」
、、、えww衝撃ww
こんな大きなイベントをやる人なんだから、さぞかし熱いパッションをお持ちなんだろうと思ってました。(いやきっと、奥底には秘めた思いがあるんだと思うし、やめたいっていうのは、後述しますが誰かにバトンタッチして別のことをやりたいっていうご意図ですので笑)
また「出店者をコントロールしようとしないこと。自由にさせる。」とも青空講義ではおっしゃっていました。
情熱が強いほど、自分の思うようにコントロールしてしまいたくなるもの。バランスが難しいところです。
それでも驚くのは、一定の軸はブレずに出店者さんを選び、事業を展開していること。
材料にこだわりを持ち、「小さく始めてトライアンドエラーで大きくしていく」臨鉄ガーデンのコンセプトに理解してくれる、そして終了後の清掃を怠らないとかモラルのある、そんな出店者さんに参加してもらっているとのこと。
過去には出店をやめてもらったお店もあるんだとか。
自由にさせながらも、いや、自由にさせるために、根本の想いを共有できる出店者さんを徹底して見極めることで、思い描いた事業を展開することができるんですね。
小さく始めて、継続する。
軸はブレずに持ちながら、熱くなり過ぎない。
臨鉄ガーデンから事業開始から拡大、継続のノウハウを教えてもらったように思いました。
そしてお手伝いのかたわら、マルシェ自体もたくさん楽しませていただきました。
臨鉄ガーデンは始まりにすぎない?マルシェ終了後の栄駅・常盤駅
あっという間にマルシェが終わり、栄駅から隣の常盤駅までみんなで散策しました🐾
いや、散策しました🐾って可愛く書いてるけど、めっちゃ怖かった。。。
立ち並ぶクラブ、居酒屋、ボロボロの空き家…
昔はもっと治安が悪かったそうなんですが、今でも十分怖かったです。笑
ひとりじゃ絶対歩けないし、みんなで歩いても怖かった…
そんな風景を見て、三宅姐さんが「水島地区を何とかせねば」と、マルシェの開催から始めた理由が分かった気がしました。
臨鉄ガーデン自体は、メディアにも多く取り上げられ、入場者数・売上ともに十分成功と言える事業になっていると感じます。
しかしマルシェが終わった途端に人影が消え、女性一人が近寄れない地域。そういう地区があってもいいのかもしれないけど、このままでいいのかな…ちょっとモヤモヤが残りました。
まとめ〜「小さく始める」の意味
三宅姐さんは今後、この地区への保育所や児童館等の児童福祉施設誘致、公園の利活用などを進めて活性化を図っていくとのことです。
今やGoogleマップにもその名が載る臨鉄ガーデンのブランド力を生かし、子どもたちが道路に落書きをした思い出と共にこの地域に愛着を持ってもらえたら、きっと水島地区は魅力の多いエリアになるんだろうなと感じました。
魅力のあるまちって、そんな短期間で簡単に生み出せるもんじゃないんだなと、だからこそ、小さいことからトライアンドエラーを重ねることに大きな意義がある。そんなことを身をもって学んだ一日となりました。
これからも水島地区には要注目です📝
美観地区ツアーはまた後日アップできればと思います😂
おしまい
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