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誰かを想い、誰かに想われて、日々は巡る

2024年10月にイトバナシに就職した。11月に「ししゅうと暮らしのお店 | 徳島脇町」をオープン。1年前はchocobanashiでチョコレートを作っていたのに、気が付いたらししゅうと暮らしのお店に立っていて、あっという間に新しい年を迎えた。

去年は書く年にしたいと思っていながら、結局ほとんど書かなかったし、自分で良いなと思う写真をたくさん撮ったのに、あまり残せなかった。新年というものはやっぱり区切りで、今年はこれをやろう!という目標や今年はこれがしたい!という欲求がどんどん出てくるタイミングだなぁと思う。
今年は心のハードルを下げて、それなりに文章の体裁を気にしながらも、形を考えすぎずに書いていきたいし、写真も残していきたいと思っている。

そんな今日は”誰かを想う瞬間があるということは、私も誰かに想われている瞬間があるんだ、なんて幸せなことなんだろう”と思った話。

今日、実家に3歳から高校生まで通っていたピアノ教室の先生から年賀状が届いたらしく、母が写真を送ってくれた。
その年賀状に
「少し前にインスタであおいちゃんがお仕事しているお店を見つけてフォローさせてもらいました。脇町で月に何回かオープンしているとのことでぜひ伺ってあおいちゃんに会いたいなと思っています♪」
と書いてくれていた。

脇町のお店をオープンしてから、会いに来てくれた人がたくさんいて、今は連絡を取っていない、思いもよらない人がお店を訪れてくれたりもして、久しぶりに再会できたという出来事がたくさんあった。

そういう風に、会いに来てもらえる場所を持たせてくれているイトバナシに、改めて感謝だなぁと思った。と同時に、
今年年賀状をもらって、昔から、出会った人とのつながりを大切にしたいなと思っていたことをふと思い出した。
それで、何年か前までは毎年暑中見舞いや年賀状を書いたり、ホストファミリーにクリスマスカードを送ったりしていた。
(出会った人とのつながりがなくなっていくことが怖いという気持ちもあった。今はそうでもないけど、関係性を失いたくないという気持ちも大きかったような気がする。)

多分、毎日を生きる中で、見るもの、聞くもの、感じるもの、何かが引き金となって、お世話になった先生だったり、どこかのタイミングで関わった大人だったり、もちろん友人や家族ですらも。ふと「どうしているかな」と頭に浮かんでくることがある。
自分が誰かに想いを馳せることがあるように、年賀状にメッセージを書いて送ってくれたみたいに、誰かが自分のことを想ったり思い出したりしてくれているかもしれないと思うと、とっても嬉しい気持ちになった。
(逆に、同世代の友人とはSNSでつながっているので、近況が分かるし、だからこそいつでも連絡とれば会えるよなと思ってしまって、あまり「どうしてるかな」と考えることが少なくなっているような気もして、それはちょっと寂しいなと思う。まぁ、それは一旦置いておいて。)

何かの形で思いがけず「ここで頑張っているよ!」と届くこともあるんだなと、目の前のことを頑張るということは、こういうところにもつながるのかもと思ったりもした。
入社式で代表・伊達さんからいくつか言葉をもらったうちの一つは「目の前のことにベストを尽くす」だった。目の前にあることって、正直、やりたくない!と思うことも多いけど、でもそういう今やるべきことがこの先を作っていくし、大事なことがたくさん詰まっているんだなぁと腑に落ちた。

それから、人と同じで、お店は「そういえば...」と思い出してもらえる場所だなとも思った。
よく自分のお店を持っている人で、「会いに来てくれる人がいるのが嬉しい」という言葉を聞く気がする。今、その気持ちがちょっとわかる気がしている。

そう、私は誰かを想うことが原動力になっているんだった。
自分が行動する先には誰かがいて、その誰かを想うことがエネルギーになって頑張れるのかもしれないなと思ったことを思い出した。

誰かを想いながら、時に私自身もししゅうと暮らしのお店も、誰かに想われながら。ここで頑張りたいなと思う。

今年はもういいかな、年賀状じまいをしている人も多いしな、なんて思ってしまい、年賀状を出すことを辞めてしまった。
よく書いていた手紙も、書こう!と思いながら、いつも後回しになって、何か月も経っていたりする。
でも、今年はたくさん書きたい。「あなたのことを想っているよ」と、私がそうしてもらって嬉しかったように、想っていることを伝えたい。

なかなか毎回こんな量を書くことは難しいかもしれないけれど、溢れてくるものは面倒くさがらず、きちんと掬いあげる一年にもしたい。

今日は「ししゅうと暮らしのお店 | 徳島脇町」がオープンを迎えた11月に、気づかないうちに杉川さんが撮影してくれていた一枚を添えて。

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