思い返す、続けたい日々。
寒かった昨日が嘘のようなぽかぽか暖かい日。
午前中に用事を済ますべく少し出かけたのだけれど、ちょっと散歩がてら遠回りしたら、今にも咲きそうな桜のつぼみとか、ゆらゆら水に浮かんでいる鳥たちとか、キラキラ光を反射する水面が、なんとも心地良かった。
帰って、残っていた家事を終わらせてコーヒーを淹れる。
最近、ベランダの換気口の近くにスズメが巣を作った。巣作りの材料を持ってくるたびにカシャカシャとなる足の音を聞きながら、「よし始めるかー」と、仕事に取り掛かる。
…そうだ。そうだよ。
私はこれを続けたい。
向かうのは、そんな日々。
晴れた春の日。
朝夫婦ふたりでお店に向かう。今にも咲きそうな桜のつぼみとか、ゆらゆら水に浮かんでいる鳥たちとか、キラキラ光を反射する水面を眺めながら、リンリンと自転車を漕ぐ。お店に着けば、今日は誰が来てくれるかなぁ、なんて話しながら、好きな音楽をかけて一日の仕込みをするのだ。
ランチは、ちょっと忙しい。午前中の仕事を終わらせて気分転換に来てくれた会社員の人や、幼稚園に子どもを迎えに行く前のママたちと、「来たよー」「あ、いらっしゃーい」とちょっとおしゃべりしながら、テキパキ仕事をこなしていく。「おいしかったよー」「また来てねー」と帰り際のいつものやりとりももう定番。
お昼も落ち着いたカフェタイム。夫に珈琲を淹れてもらって私は自分の仕事に取り掛かる。この時間は、ゆっくり読書を楽しむおじいちゃんおばあちゃんや、珈琲片手にちゃきちゃきと仕事をこなすフリーランスの人や、試験勉強を頑張る学生さんが、みんなそれぞれの時間をお店で過ごしている。みんな頑張ってるなあ。
夜、「今日は特別」とか言いながらちょくちょく来てくれる常連さんや、ランチタイムで時々見かけるママが連れてきてくれた家族、仕事を終わらせて顔を出してくれた友人と、なんでもない日の夜をゆったりと過ごした後、今日一日のことをあれこれ話しながら夫婦二人で後片付けをする。次の週末はあのイベントをやってみようか、とか、来月のメニューは何にする、とか話しながら。
そして、さらさらと流れる水の音を聞きながら、二人で自宅に帰るのだ。
そんな毎日。
私は、それを始めたい、続けたい、続かせたい。
時々、色々と考えすぎて混乱してしまうけど。
今は、そのための、今。