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集まって、考えて、教えあう空間。

基本的に何かを学ぶということが好きで、自分で学んだことをブログを書いてみたり、新しい分野や資格に挑戦してみたりしているのだけれど、学ぶ環境をひとりでずっと保ち続けるのは本当に難しい。

スクールに通う、とか、講師を見つける、とか、オンライン講座を受けてみる、とか、学ぶ方法は沢山あって目移りするし、どれがいいのかわからなかったりもする中、「学ぶ人同士で教え合う」という選択もありなんじゃないかと、このところ思うようになった。

生徒⇔生徒

DTPデザインを学ぶ訓練校に通っている間、先生はとてもわかりやすく授業を進めてくれて、穴ぼこだらけだった私の知識も多少埋めることが出来た。

訓練校は約30人の生徒に対して1人のメイン講師プラス1人のサブ講師。専門学校やスクールも同じような形で進めているところが多い。

同じ内容でも人の学ぶスピードは違っていて、ぐんというスピードでこなす人もいれば、ゆっくりと理解を深めていく人もいる。先生は全体の様子を見ながら進んだり戻ったりして授業を進めてくれていたのだけれど、それでもわからない部分が出てくることもあって、わからなくなったら都度手を挙げ先生たちを呼んで教えてもらうというスタイルで授業は進められていた。

と、なってくると、やはり時間は足りなくなってくる。だって、30人に対して2人の講師。ひとりひとりにかけられる時間はものすごく少ないのだ。

そんな状況の中、「生徒同士で教え合った」ことは貴重な体験だった。あーでもないこーでもない、こうやったらいいよ、ああしたらいいよ、なんて言いながら教えたり教えてもらったりした内容は、自分でまとめたノートよりもずっと身についているし、もちろん、知識が豊富な先生から学ぶことも多かったけれど、教えてもらったことを別の人に教える、なんていうか、知識のバケツリレーのような感じで生徒同士お互いに補い合っていたことが、私の知識にも記憶にも一番残ってる。



それが、アクティブラーニング

実際、何かを学習するときに一番身につくのは「人に教える」ことらしい。

「アクティブラーニングが良い」というのは聞いたことがあったけれど、このピラミッドを見たときになるほどなーと思った。

これは学習の定着率を表した図で、上に行くほど定着率が低くなり、下に行くほど高くなるそうだ。この中で赤い枠で囲んだ部分がいわゆる「アクティブラーニング」に当たる。

(何かを勉強するときに一番に思い浮かぶ「スクールに通う」「講師を見つける」「オンライン講座を受けてみる」に当たる講義が一番上にちょこんと申し訳なさそうに座っているのがなんともシュールだなぁと思う。)

訓練校で、教えてもらったことを別の人に教えるバケツリレーをしていたことが、まさにこの「アクティブラーニング」をしている状態。なるほど、だから知識にも記憶にも残っているのか。



アクティブにバケツリレーしたい

講義はオンラインでひとりで受けられる。本を読むのもひとりで可能。講義と本で、見たり聞いたり実演してもらったりもカバーできる。

でも、みんなでやるアクティブラーニングはひとりじゃできない。集まって、考えて、教えあう空間が必要。だから、そういう場が欲しいし設けたい。でも私程度のスキルで、そんな場所を設けていいんだろうか。まだまだ勉強途中な自分が、やっていいんだろうか。なんて、ぐるぐる不安もつきまとう。


でもさ、…いいのかも。

わからないからバケツリレーするんだ。私もえっさほいさとバケツを運びたい。アクティブにバケツリレーしたい。



身近から少しずつオープンに

という流れで始めた勉強会。まずは訓練校の友人と一緒に勉強してみた。ありがたいことに、とても好評だった。

これから、オープンな勉強会もやりたい。同じようにコツコツひとりでやっている人が集まって、知り合って、皆でバケツリレー出来たら素敵だな。

果たしてどれくらいの人が賛同して集まってくれるかは未知だけど、とりあえず少しずつ少しずつ。

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