「いくさば」設立・運営について
記事を読んでいただきありがとうございます。ゆにらんと申します。
今回は表題のとおり私が運営しているスプラトゥーンコミュニティ(Discordサーバー)である「いくさば」の設立・運営に対する考え方について、書き綴りたいと思います。
本記事は「いくさば」に所属するメンバーや「いくさば」に関心をいただいている皆様に向けた自分語りとなる内容です。
しかし、自分語りに終始するのではなく、哲学的な考え方も交えて書き綴りたいと思います。前述の皆様はもちろん、それ以外のスプラトゥーンプレイヤーの方もよろしければ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
「いくさば」を設立しようと思った理由
私は元々、別のコミュニティ(サーバー)にお世話になっていました。
(現在も所属させていただいていますが、ほとんど活動できていません。)
大所帯であるために多様な価値観を持ったメンバーが揃う中で、管理人さんが少しでもよりよく、サーバーを盛り上げようと努力したり、人間関係を上手に回すために苦心している姿から利他の心を感じ取りました。
また、活動をしていく中で、大会運営を行い多くのプレイヤーを楽しませているような方もいました。大会を盛り上げ良いものにしていこう、多くのプレイヤーに楽しんでもらえるように良くしていこう、という利他の心をここでも感じるようになりました。
そういった人たちの姿を見て、私はとても感銘を受けたと同時に、誰かから何かをただ享受しているだけではいけないという思いが芽生えてきました。
私もスプラトゥーンを通じて、他のプレイヤーに好影響を与えられるようになりたい、何か役に立ちたいと思い、自分ができそうなことを考えた結果、コミュニティの設立、運営に行き着きました。
前述の所属しているコミュニティにも大変お世話になっていましたが、自分がよりやりたいことを形にしたいという思いが強くなったのが「いくさば」を設立することを決めた理由です。
しかし、自分の中でやりたいことを思い描いてからすぐに実行に移すのではなく、何か月も納得するまで時間をかけて構想することから始めました。
私利私欲を排除する
いくさば設立までに何か月も時間をかけて考えたのには理由があります。
自分がやりたいことを形にするのは原動力として良いものではありますが、それだけでは足りないと感じていました。プレイヤーの動向を踏まえてひとりよがりにならないようにしなければ、ただ自己満足な仲良し集団にしかならないとも思っていました。
つまり、私にとっても他のプレイヤーにとっても同じように良いことがあるようにする必要があります。
たとえば、コミュニティの運営者の中には「自分がルール」「自分の考えがすべて」という考え方の人がいます。
私はこの考え方について、一概に「ダメ」とは言えません。まず自ら何かを主体的に企画運営していること自体が素晴らしいことだと考えており、その運営にはそういった割り切り方も選択肢のひとつだと思っているからです。
しかし、そこに誠実な考え方や哲学が備わっていなければ、ただのひとりよがりでしかないと断言します。
なぜなら、「自分がルール」ということは、自分の考えが変わるたびにコミュニティのルールややりたいことがコロコロと変わることにつながり、途端に「自分(自分たち)さえよければそれでいい」といった間違った考え方に容易進んでしまうことを意味するからです。
もしもそうやって自分(自分たち)さえよければそれでいいという考えになっていくようなことになれば、必然的に仲間をないがしろにすることにもつながっていきます。たとえ無意識であろうともです。
外から見て明らかに仲間を大切にしない(できていない)コミュニティに魅力を感じてもらうことは難しいのではないでしょうか。
したがって私は、自分の私欲が先行していないか、自分が利益を得ることばかりを優先していないか、自問自答をひたすら続けました。
その上で、自信をもって、自分にとっても他のプレイヤーにとっても良いものになると言えるようになるまで方針や理念を考え抜きました。
そうしているうちに自分がサーバー(コミュニティ)を運営したいと思い立ってから気が付くと数日どころか数か月が経ってしまいましたが、おかげで迷うことのないルールや方針、理念が定まっていきました。
そして理念に沿った覚えやすくかつ親しみやすいサーバー名を自然と考えることができました。
「スプラトゥーンをより楽しむ心を育む」
「上手になりたいという前向きな気持ちを育む」
「プレイヤー同士の交流を育む」
「プレイヤーの戦場を提供できる場所を育てたい」
これらの願いを踏まえて、
育(そだてる・はぐくむ)+鯖(サーバー)=いくさば
戦場=いくさば
こうして「いくさば」という形を作り上げて自分のやりたいことを形にすることができました。ルールこそ細かい加筆修正を行ったものの、方針や理念はほぼ変わることなく、現在も一貫した活動をすることができています。
運営するにあたって迷うことがあっても、この方針や理念に基づいて判断することができたので、道を誤らないように努めることができました。
自分ができないことを想像し、できることを自覚する。
一方で、自分でできないことについても自覚しており、己の非力さを痛感することも多いです。
特にいくさばの参加条件について本当に頭を抱えました。
当時「XP2300~XP2700※」、「20歳以上の社会人の方」を条件としていました。
※結成当初は熱意がある方については下限は要相談で参加可能としていました。また、現在は新規募集のXP下限および上限は変更しています。
そのため、「学生はダメなのか」「なぜXP下限(上限)を超えたらだめなのか」「熱意があれば気にしなくてもいいのではないか」といった声が後に挙がることとなりました。
私としても凄く複雑な気持ちになりましたが、私もいたずらに決めていた訳ではありません。
「自分ができることを考え抜いた上でこの条件に決めた」のです。
もっといえば、自分の能力不足を自覚していたからです。
能力不足で自分が管理できる範囲が狭くなることに対しては、本当に残念であり申し訳なく思っているところですが、
「自分がどれだけメンバーをまとめあげられるか」
「コミュニティとしてどうしたらわかりやすい運営ができるか」
「どのような問題が起こりえるだろうか」
これらを想像した上で参加条件を決めなければ、何もかもがうまくいかないことだけはわかりきっていました。
今後、多くの人を巻き込むからには相応の責任を持たなければいけないと考えていたからこそ、自分ができる(できそうな)ことだけを考えて目的を定めることにしました。
そのおかげで私は設立当初から現在まで持続的かつ有益な運営がしやすくなり、集まっていただいたメンバーにも安心して活動に参加いただけていると感じています。そして私はもちろん他のメンバーも楽しい時間を過ごせていると信じています。
自分にできることとできないことを想像(理解)して区別すること
目的を絞って定めること
いくさばの設立、運営してきたことが、結果的に今後の人生でも役立つような考え方を実感する体験となりました。
あとがき
おかげさまで、いくさばは大きな問題はなく、1年以上運営することができました。メンバーの皆様によるあたたかいご支援、ご鞭撻のおかげであり、本当に感謝申し上げます。
また、いくさばの認知度も日々高まっていることが伝わってきており、関心を寄せていただいているプレイヤーがいてくださることについても、感謝の気持ちでいっぱいです。
一方で、まだできていないことが多く、自分の中での課題もあります。
ありがたい現状に慢心することなく、よりよいサーバー運営を今後も目指していきたいと思います。
最後に。
自分が実行しようとしていることに対して、時によっては否定的な意見を投げかけてくる人がいるかもしれません。
それは忠告かもしれませんし、自分ができないことを他者にも押し付けているのかもしれません。もしかすると、自分が人生で成功できておらず、他者が成功することを願わないことによるものかもしれません。
様々な理由で思い思いの言葉が飛んでくることがあります。
もちろん忠告であれば耳を傾ける必要も出てくるでしょう。
しかし、信念をもって自分がやると決意を固め、それが他の人のために繋がると信じることができるのならば、迷うことなくやってみることを私は勧めたいと思います。
利他の心を持てば、何事もきっとうまくいくということを改めてお伝えし、本記事の結びとします。