スプラトゥーンから考える哲学②
スプラトゥーンプレイヤーの皆様こんにちは。ゆにらんと申します。
前回の記事 スプラトゥーンから考える哲学|ゆ に ら ん が初めてのnoteでしたが、多くの好評価をいただきましたことを御礼申し上げます。
スプラトゥーンを通して考えた哲学的なお話を、こちらのnoteで第二弾として書き綴っていきたいと思います。
今回のテーマは「スプラトゥーンとの向き合い方」についてです。
やるからには楽しむべき
世界のあらゆる事柄について言えることですが、余計なことを考えずに物事を楽しむ人と、物事を深く考えて真剣に楽しむ人、あるいは自分の人生(生活)を賭けるほど物事に取り組む人。人によって様々な考え方や目的があります。
これはスプラトゥーンについても言えることだと思います。
趣味としては当然ながら、現在で言えばプロゲーマーという職業もありますし、配信者として活動する道もあります(もちろんそれだけで食べていける人はいないでしょう)。
スプラトゥーンはゲームです。ゲームはまず楽しいから始めるものです。
始めた頃の思いのまま、余計なことを楽しむことだけを考えて遊んでいくこともできますが、遊んでいくうちにより真剣に攻略法などを考えて遊んでいくこともあるでしょう。
しかし、真剣になると何かしらの「悩み」が必ず付きまとってくるものです。前回の記事(スプラトゥーンから考える哲学|ゆ に ら ん)でも述べたことですが、真剣になればなるほど、時間が経てば自分の気持ちに成長や変化が起きていくからです。ともすれば、数値や戦績といったことを目的にしてしまい、スプラトゥーンに対する考え方さえ変わってしまうこととなります。
自分がどのようなステージにいたとしても、常に忘れないでいたいことは、「まずは何に対しても楽しむ」ことではないでしょうか。
ありきたりで当たり前と思ったかもしれませんが、この考え方は何事においても常に持っておくと、苦労だけでなく困難さえも乗り越えるほどの大きな力になります。
例えば、仕事や学校生活など、苦難やストレスが多く待ち受けていることが少なからず誰にでもあるのではないでしょうか。あるいは「結果」を求められて、プレッシャーを感じてしまうこともあるかもしれません。
それでも何かしら楽しみがあるあるいは何かしらを楽しむことができていれば、苦しいことがあっても苦しいだけでなくなり、自然と自分の生活にハリが生まれて充実していき、自分の幸せにつながっていくものです。
何かを達成した時の気持ち良さを得られたときが楽しいとか、人と話をしている時間は楽しいとか、自分次第で楽しみを見つけたり楽しむことはできるはずです。
常に楽しむことを忘れずに力を傾けていけば、より自分が望む形で結果(ここでいう結果とは単に戦績や数値のことではなく、自分がこうしたいと願っていることに対する結果のことです)が伴ってくるはずです。
楽しむための仲間づくり
やるからには楽しむべきと述べましたが、スプラトゥーンをより楽しむためには、「仲間づくり」が必要不可欠ではないでしょうか。
スプラトゥーンは基本的には一人ではできないゲームだからこそ、一緒に遊べる仲間がいた方が楽しめます。そしてそんな仲間が多いほど、多様な遊び方ができるのではないでしょうか。
とはいえ、スプラトゥーンの取り組み方は人それぞれで、より考え方や価値観の近いプレイヤーと遊んだ方が混じり気なく、より楽しめるものです。
遊ぶ仲間をどのように探していったらよいのでしょうか。
まずは自分がどのような遊び方(取り組み方)をしているかを高らかに意思表明しましょう。
「結果にこだわらずとにかく楽しみたい」
「楽しむことを前提に、真剣にプレイしたい」
「徹底的に結果にこだわってプレイしたい」
といった具合に表明しておくことで、プレイヤー同士の価値観のズレを防ぎやすくなり、結果的にお互いの時間を大切にすることができます。
そしてお互いの時間を大切にすることができれば、良い人間関係を構築できる上に人間関係のトラブルを防ぐことにもつながります。
この考え方は実生活でも大切にしておくことを強くおすすめします。
自分自身と同じ立場や価値観を表明しているコミュニティに入ってみるのも良いでしょう。コミュニティは現在も多数あるので、むしろこちらの方が一般的になってきているのではないでしょうか。
SNSでスプラトゥーン「サーバー」あるいは「チーム」「クラン」といった形で検索するだけでもいくつか表示されるはずです。
スプラトゥーン3のコミュニティ|イカナカマ3 こちらであれば探すこともできます。立場や価値観、方針を明確にしているコミュニティが出てくるはずです。
同じ価値観を共有するプレイヤーに見つけてもらうもよし。自らプレイヤーの集まり飛び込んでいくもよし。
自分に無理なく合う形で仲間を探してみましょう。
ただし、いずれの場合であっても大切にしてほしいことがあります。
それは、自ら他のプレイヤーに対して関心を示すことです。
なぜならば、自分に関心を示してくれる人とは仲良くしたくなるものですし、相手に関心を示さずに自分ばかりを大切にするプレイヤーとは関係を築きたくなくなるものだからです。
これは自分が他のプレイヤーと距離を縮めたいときにも、他のプレイヤーと距離を置きたい場合に通ずる考え方であり、実世界でも使える、よりよい人間関係を築くために必要な考え方です。
自分だけが楽しむでなく、相手ばかりを楽しませるでもなく、Win-Winの関係を目指していくと良い仲間、関係づくりができるはずです。
真剣に取り組むことの意義
ここまで楽しむことについて書き綴ってきましたが、ここからは「真剣に取り組む」ことについても触れていきたいと思います。
真剣なると目標が生まれ、「自分は何をするべきか」「どうしたらもっと上手にやれるか」といった具合に考えて行動するようになります。その結果として成果が挙がりやすくなり、進歩する喜びを得ることができます。さらに、あらゆる結果や成果を得ることができれば自分の自信につながることもあります。
また、目的を達成するためにさまざまな方法を試し、失敗を繰り返すなかで成功に近づいていくこと(以下:トライアルアンドエラー)となるのですが、それを正しく繰り返していくことで、トライアルアンドエラーの習慣が身に付き、実社会でも通用する考え方を磨くことができるようになります。
これらこそが、真剣に取り組むことの意義だと私は考えています。
ただし注意が必要なのは、あくまで「楽しむ」ことを根底に持ち続けることです。「楽しむ」の延長で「真剣に」ならないと、正しく自分の思いを育てることができず、間違った考え方を身に着けることとなります。
どんなに真剣であったとしても最後には「楽しい」と思えるようにプレイしたいものですね。
最後に、私がスプラトゥーンに対してこのような記事を書く程度には真剣になった理由である、一つの台詞を紹介して締めたいと思います。
漫画「火ノ丸相撲 大相撲編」で登場する、絶対的頂点の「横綱」として力士たちの前に立ちはだかる「刃皇(じんおう)」が、主人公の火ノ丸に対して相撲愛を説くシーンでの台詞です。
「相撲をやめても人生は続く!それまでの間に相撲でいかに人として成長できるか。人として豊かになれるか。それが私の相撲道であり相撲への恩返しなのだ!」
この刃皇というキャラクターはあくまで大相撲の頂点である「横綱」(文字通り相撲に人生を賭けている人物)であり、話の重みは違うかもしれませんが、これは私達にも通ずるのではないでしょうか。
自分に置き換えるとするならば、「スプラトゥーンをやめても人生は続く。それまでの間にスプラトゥーンでいかに人として成長できるか。人として豊かになれるか。」ということでしょう。
ゲームを無意味なものとして捉えれば、時間つぶしでしかありません。
しかし、自分で意義を見いだせれば、自分のためになるはずです。
好きなことだからこそ、真っすぐに自分の道を求めて取り組んでいきたい。
相撲道ならぬ「スプラ道」といったところでしょうか。
だからこそそれ以上に終わりさえも思い描きながらその道を真剣に歩んでいるという点も、私が感銘を受けた理由です。
趣味といえど、やるからには無駄な時間を過ごすことなく、自分の人生のためになり、そして誰かのためにもなるような取り組み方を私は求め続けています。
あとがき
今回、特に「真剣に取り組むことの意義」について力を入れて書きました。
しかし、このように書き綴っておきながら、私ははじまりの考え方である「楽しむ」ということについて、他の目的意識を強くしすぎてしまうのか見失っていることもしばしばあります。いつまでたっても自分が理想とする姿には程遠いのが現状です。そんな自分に言い聞かせる意味も込めています。
皆様もこの機会にスプラトゥーンとの向き合い方を見つめ直し、本当の意味で自分のためになる遊び方ができるようになることを願っています。
私も自分が理想とする姿に近づけるように努めていきます。
参考文献等
「7つの習慣」スティーブン・R・コヴィー
「火ノ丸相撲 20」川田