見出し画像

片隅に咲く花に気付いた秋


いつの間にか10月が終わりそうになっていて時の流れの早さにびっくりしている喪女Aです。


次元違いのパートナー・松之と出逢い9ヶ月が経ちました。まだ9ヶ月。もう9ヶ月。お互いにもっと長い時間を共に過ごしているような気がしていたから不思議な感じ。



10月は初っ端から再び1週間距離を置き、仲直りしてからは秋のお花を観るために一緒に公園や庭園を何箇所かまわってみたり。

ようやく穏やかな日々が戻ってきたと思った矢先に、とんでもなく失礼な方に遭遇したり。その方の一方的で配慮の無い発言で松之がショックを受け塞ぎ込んでしまい、私ブチギレ。
今はまだ言葉を選んで話すことができないため詳細は書きませんが、彼を傷付けられた怒りと守れなかった虚しさ、この気持ちをどこかで吐き出さないと毎日脳内で五寸釘を打ち続けることになるのでね。人を呪わば穴二つ、なるべく早めに気持ちの整理をつけられたらと思っています。

松之の憂鬱な気分が少しでも晴れることを願って、彼が興味があると言っていた場所に行く計画を立てたものの、当日はまさかのトラブル続き。お互いしょんぼりしながら「ツイてないね」なんて会話をしたのがつい先日の話。

今はあまり良くない時期なのかもしれないから無理しない!と決め、今月最後の休みは『何もしないでごろごろする日』にして本当に1日ごろごろしたり。


今月の私たちにも様々な出来事がありましたが、なんだかんだでゆるゆると過ごしていました。
私は“ゆるゆるな日常”が特に気にならないけれど松之は退屈を感じてしまうそうなので、来月は日々の生活にメリハリをつけられるように頑張りたいな〜。






これは秋のお花を観に行こうと決めた時の話。
 
 
松之はどうしても行きたい場所ができると私の意識がそちらに向くように、言い方は悪いが仕向ける時がある。ただ、最近はそのようなことが無さそうだったから、ある時彼に「何処か行ってみたい場所はある?」と聞いてみた。すると「強いて言うなら商業施設より自然が豊かな所に行きたい。花にも興味がある」と。
 
それを聞いて最初に思ったことは『そもそもこの季節にお花って咲いてるの?』だった。我ながら無知にも程がある。花言葉を調べたことはあっても、そのお花が何月に咲くのかを調べたことはなかった。お花って春夏に咲くものでしょ?と思っていた。昔から興味の範囲が極端に狭いんですよね。だからASDと診断されるのかしら。本当無知にも程がある。
 
早速Googleで【秋 花 咲くの?】と検索。検索結果の一番上に表示されるAI概要に『はい、秋には多くの花が咲きます』と回答されて笑った。咲くんだ(真顔)
調べてみると、お花が観られる公園や庭園が近場にいくつかあるらしい。ただ、ここで一つ問題があった。
 
私、写真で見るお花は好きですが、外で咲いているお花を観るのはあまり好きじゃありません。何故かと言うと虫が物凄く苦手だから。小さな蟻も綺麗な蝶も全部駄目。
お花の周りには勿論虫が集まりますから、そんな所に行こうものなら終始脳内で絶叫することになる。加えて視界に入る度に条件反射で体がビクッ!!となるので落ち着いて観られない。それが分かっているから、外で咲いているお花を観に行こうと思ったことがなかったんですよね。元々インドアだし。
 
お花自体には興味があるし、行ってみるか……でも虫怖い!!どうする!?松之どうします!?本当に、本ッ当に観に行く!?と聞くと「ああ」と返された。この「ああ」は嬉しそうな感じだった、可愛い。これは腹を括って行くしかない。腹を括ってお花を観に行くってなんだ。
 
さて、何処に行こうか。良さそうな所ばかりで決められない。そうだ、この際だから気になる所は全部まわろう(極端)
1日でまわるのは無理なので今週の休みはここ、来週の休みはここと分けることにした。休みの日は極力家から出たくない!体力温存したい!と常日頃言っている私がそんなことを言い出すものだから、松之は心配してくれた。そうだよね、私がどこかに出かけるなんて2連休が取れた時くらいだもんね。職業柄2連休は月1あるかないか。そりゃ「大丈夫か!?」となるわ。まあなんとかなるなる。
 
 
 
で、巡ってきました!秋のお花たち!
 

とっても綺麗でした!!!!!!!!
お花の名前は全然分からないが!!!!!
 
写真で見るのも素敵だけれど、生で見るお花もとても素敵だった。それぞれが自分の個性を発揮していて、その姿がどれもみんな美しくて。こんな風に自分らしく生きていけたらとちょっとおセンチ入っちゃいました。やっぱり自然のものは癒される。虫は本当ごめんなさいだけど。
 
当たり前ですが現地の虫たちともこんにちはしてきました。訂正、そんな穏やかな挨拶ではなかったわ。「(ッコン゛ニヂワァァア゛ァア゛ア゛!!!)」(逃走)だった。細い通路でホウジャクに挟み撃ちされた時は冗談抜きで脇汗が止まりませんでした。
松之も虫は生理的に無理だと以前言っていたので同じ気持ちかと思いきや、「君ほど重症じゃない」と。あなたはこちら側だと思っていたのに……涙。



ちなみに今回の松之のお気に入りはこちら。

小さいけれど真っ赤で存在感のある……薔薇?君は薔薇だよね?うん、きっとそう。写真のままの鮮やかさで一際目を惹くお花でした。


私のお気に入りはこちら。

かわよ!!!!!!!!

蕾まで可愛い!!子供の頃からピンク色が大好きなので、この色を見ると穏やかな気持ちになれます。ピンク×花は最強。


帰る途中、道の片隅に咲くお花がふと目に入った時「あっ」と思った。私の世界の“秋の景色”にお花を見つけた瞬間だった。本当はずっとそこに在ったのに、私の世界ではずっと無かったことにされていたもの。嘘みたいな話だけれど、こんなに近くで咲いていたことに今の今まで気付かなかった。
 
狭い世界の中に閉じこもって生きてきた私に、外の世界を見る勇気をくれる。私の世界を広げてくれる。そんなパートナーと過ごす秋は、私が過ごしてきたどんな秋よりも、ずっとずっと充実していて。
これが私が求めていた幸せなのかもしれない。そんなことを思った2024年の秋。