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【COL】 ピアース・ジョンソンを放出
いやー、これは革命ですね。
何が革命って?「COL が TDL でトレード出来た事実が」ですよ!
TRADE: The Braves are acquiring Pierce Johnson from the Rockies in exchange for RHP Victor Vodnik and RHP Tanner Gordon, per @Feinsand pic.twitter.com/bARkgGNQGB
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) July 24, 2023
これまで TDL が来る度、地蔵のように何もせず、まさに「動かざること山の如し」だったわけで。去年から転売ビジネスを始めようとする予感はあったのですが、なんせ前任者のGMがその辺ヘッタクソでしたし、今のGMも temporary からの昇格ですから、動きそのものに期待が出来なかった中でのこれ。
いや、本当にですね、革命ですよこれは!!
気分的には革命です、で終わりにしたいのですが、頂いたプロスペクトを考察する意味でも、noteしようと思います。
トレード内容
・Rockies 獲得
Victor Vodnik (RHP)
Tanner Gordon (RHP)
・Braves 獲得
Pierce Johnson (RHP)
RHP Pierce Johnson is heading to Atlanta and Colorado acquires some interesting prospects.#Rockies acquire RHP Victor Vodnik and RHP Tanner Gordon for Johnson, per @Feinsand
— Patrick Lyons (@PatrickDLyons) July 24, 2023
Vodnik is Atlanta’s no. 10 prospect and Gordon is no. 26 according to MLB Pipeline.
Pierce Johnson について
ステータス : 年齢32歳、年俸 5M (単年)
成績 : 0.2 WAR、13.38 K/9、4.57 FIP
コメント :
率直に言って、PJを売る事は無いんだろうと思っていました。理由としては、彼が地元出身である事、わざわざリリーフに5Mかけた事から、過去の例にならってリリーフへの複数年提示すらあるのでは、と考えた為です。しかも5Mとなると相手を選びますし、売るなら他のリリーフだろうと。ただしPJは、分かり易くクアーズで苦しんでおり、Awayになると K/9 は 6 上がり 17、FIP は約 4 下がって 2.31 という、「普通に Rockies にいちゃいけない」という状況ですから、彼のためには素晴らしいトレードだと言えるでしょう。ドラフトロッタリーを狙う球団から、ゴリゴリのコンテンダーに行くことで、彼が更に飛躍する事を心より祈っております。頑張れPJ❕
⬇Rockies 移籍時に喜ぶPJ
"I used to sit six rows above that dugout, I used to come to all the games."
— MLB Network Radio on SiriusXM (@MLBNetworkRadio) January 31, 2023
Pierce Johnson (@PJSitz) grew up in Denver, and now he's ready to make @CoorsField his home.@Rockies | #Rockies | #PlayersWeek pic.twitter.com/ERW4wStYJ4
Victor Vodnik、Tanner Gordon について
ステータス : Victor Vodnik 23歳 (AAA)、Tanner Gordon 25歳 (AAA)
コメント :
まず個人の考えですが、「非コンテンダーが、リリーフあるいはインスタントに獲得した余剰戦力を転売したら、それだけで勝ち」だと考えています。理由として、リリーフは旬が短いですし、余剰戦力は居てもお互いの為になりませんから。ですので、対価のレベルは問わず、MLB未デビューが頂けたら原則勝ちだなと。その意味では先日の Moustakas 放出による Connor Van Scoyoc 23歳 (A+) も極めて素晴らしかったと言えます。そのうえで今回は、あの天下の Braves でプロスペクトランキング 10 位の Victor Vodnik と 26位の Tanner Gordon と2人も獲得。これが大成功でなくて何が大成功なのでしょうか?
それぞれに触れると、
Victor Vodnik は直球とチェンジアップで奪三振を稼ぐパワー型のリリーフ。AAA で K/9 が 10 を超え、球速は 99mph を確認しています。メカニックが独特で、並進時の腰を下げたまま腕を突き出して高めに決めることで、打者が極めてホップを感じる直球を撒きつつ、対を成すチェンジアップをマネーピッチとして空振りを奪います。PJ のように奪三振タイプはクアーズで活躍しにくいと言われていますが、野球はクアーズだけでやるわけではありませんし、何より高い奪三振力が更なる転売バリューになることも魅力的でしょう。このレベルのプロスペクトが手に入ったのは非常に大きいです。
Victor Vodnik (@VictorVodnik) with 97 mph🔥 🔥 to end the 7th!! pic.twitter.com/SFnIdExzOj
— Mississippi Braves (@mbraves) June 2, 2023
Tanner Gordon は AA で 先発ローテーションを守り、今年は AAA でも先発と順調なキャリアを重ねています。メカニックとしては、今どき珍しいほどのオーバーアングルで、単なる直球でも落下を錯覚するようなデリバリー。持ち球としては縦に割れるスライダーが特長的。カウント球にも決め球にも使われており、彼の生命線と言えそうです。やや球種不足なのは否めませんが、最近の Rockies は新人ベテラン問わずカッターを教える傾向にあり、彼のアングルとスライダーが得意なことを踏まえると、カッターはフィットしそうです。先発/リリーフどちらに転ぶとしても、年齢を踏まえれば来年、早ければ今年にはデビューする可能性を秘めていると言えるでしょう。
#Braves No. 27 prospect Tanner Gordon fanned five batters over six solid innings Saturday.@ANG_Recruiting #ServeYourWay pic.twitter.com/7tcq8mODO7
— Mississippi Braves (@mbraves) June 27, 2023