もし学生野球を、データとメカニクスで変えるなら?
先日知人がこのようなプレゼンテーマを持っていると聞きました。
「もし学生野球を、データとメカニクスで変えるなら?」
なるほど面白そうですが、闇が深い題材ですね🤔
このnoteは当該知人から着想を得た私の考えをクイックにまとめ、その知人の役に立ったら良いなと考える応援的記事です。
ただ知人のプレゼンは5分前後との事で、私がかける工数も60分程度にしています。誤字や物足りなさはご承知おき下さい。
分析
まず5W1H1R方式で分析します。
What 何が問題か
要するに不健康な身体行為による酷使、体罰
投手→過度な投球
野手→過度なノック
Why 何故に酷使が起きるか
「起用による納得感」
お気に入りあるいは着回しやすい服をよく使うように、起用側が有能とラベリングした選手のみを起用する事で、勝ち負けに関わらず納得感を演出する事が出来る。
When/Where 何時何処での酷使か
練習及び試合
よく言われる球数/登板制限は試合のみだが、普段の練習でも過度な投げ込みや走り込みが行われている。
How どの様な酷使か
投手では不健康な球数/登板感覚
野手では非効率な数のノック/走り込み
練習メニューから時間を確保するのでなく、確保した時間を埋める為の練習
Who 誰による酷使か
①指導者
②連盟(酷使を助長する短期戦の仕組み)
Results 結果どうなっているか
酷使を体験し成功した選手が指導者になり、同様の経験を選手に強要する負の循環。結果、娯楽の多様化によって野球の負の部分が敬遠され、子供世代での憧れが薄れていく。
データとは
平易に言えば数的根拠。上記酷使を改める合理的な理由になるべき。
メカニクスとは
野球の勝利に対して技術的に合理性のある理論。得点だけでなくケガを予防する利点も包含される。
どのように活かせるか
以下を証明する必要がある。
メカニクスにおいては身体を守りながら勝利に効率のいい技術論である事。
データにおいては主張を裏付けると共に指導者が酷使をしないメリットがある事。
提案の考察
学生野球を相手とした場合、以下の作戦が考えられる。
①上位カテゴリーのプロ野球から範を示してもらう
②下位カテゴリーの小中から襟を正してもらう
③同カテゴリーで聞き分けの良く Win-Win になる団体を探しロールモデルとする
提案モデル
③同カテゴリーで聞き分けの良く Win-Win になる団体を探しロールモデルとする
これを強く推奨する
理由
①は、アマチュア自体がプロ野球を純粋な上位カテゴリーと認識していない事が酷使の原因でもある上に、相手が大きすぎ時間がかかる。
②は、身体的発育の観点から、小中のそれと高校以降では別物と解釈されており、同じく酷使の原因となっているため効果薄。
③は、実際に無名校、資金力のある私立、野球部作り立ての学校、進学校などが食育改善、メカニクス研究、トラックマン導入などで効果を出しており、現実的に同様のポテンシャルを持つ相手を探すことが容易と考えられる。
青写真ストラクチャ
学生野球の酷使等の根性論を無くしたい
→比較的名の知られていない高校や大学にリーチしてロールモデルとする
これを5W1H1Rで示す
Who 誰が
対象となりえる学校 (案)
・資金的余裕を感じる私立
・優勝はしない程度の強豪校
・上位カテゴリーへのパイプを必要とする学校
・数校の独壇場で下剋上の余地がありそうな地区
What 何を
データとメカニクスの活用を
Why 何故
勝利によるリターンを得る
・注目による学校の宣伝
・上位カテゴリーとのパイプ
・名指導者の肩書など
How どのように
トラックマンはそこまで高くないし、英語であればサポートも受けられる
メカニクスはワンダフルさんはじめネット上にたくさんのフリーの指導者がいるので、学校とトレーナーをマッチングする仕組みを提供すれば良い。
When いつ
予算的に可能なタイミングで。大会が少ない時期がベターか
Where どこで
練習場や試合で。導入にあたってはこれ以外に勉強の時間を確保する必要がある
Results 結果どうなるか
常連校以外による身体を守りながら強くするといった至極まっとうな下剋上が起き、常連校も改めはじめる。よって業界全体が健全化され、野球の発展に良い流れを作ることが出来る。
まとめ
野球の経験があり、Twitterを中心に野球の情報をイン/アウトプットする人間が、学生野球を変えるためにデータとメカニクスの導入を提案する利点としては「名が知れていない学校や人が持つ経験、知識、実績を知っている事」だと思われる。
よってその対象者やプロや低年齢ではなく、同カテゴリーの中で探すのがよい。
また、具体的な案がある事を示す事で、Twitterで発信してきた意味を深めることが出来るし、この人にしか出来ない提案だと思われせる事が可能。
さらに、同施策がモデル化すれば、別のスポーツに方法論を転用することが出来る。これもTwitterで野球を発信してきた人間の持つ強みではないかと思われる。
私の提案は以上です。陰ながら応援していますので、どうぞ頑張っちゃって下さい。