感想文「Yumaさんの左腕noteを読んで」
この note は以下の note を読んだ感想文です。それ以上の生産性を狙う意図はありません。読んだ上で私的に妄想した内容があるだけです。
率直な感想
Yumaさんお得意の、現在起きた事象から過去のデータを徹底的に洗い出して検証する、というもはや勝利の方程式的安心感のある記事。
かつ、本文としては2note分くらいの読み応えある内容でした。野球好きな方は読んで損はないはずです。
ポイント
・なぜ左腕が増えたか
・なぜ左腕ではないといけないか
・何が分かったのか
・今後も左腕の指導者か
なぜ左腕が増えたか
良く聞くのは掛布雅之の存在。それまで右利きは右投右打だった固定概念が崩されたと聞いています。阿部慎之助なんかは彼に憧れたエピソードが有名ですね。
データで出すと、このくらいの世代から「右投げ左打ち」が増えたのかもしれません。少し上ですが松井秀喜、イチローも右投げ左打ちですし。
つまり左打の増加に伴い、彼らを抑える左キラーを求めて左投手の需要が高まった可能性があります。
なぜ左腕ではないといけないか
これは記事中にも紹介されているPRI理論が証明していますが、こういった理論が存在する事自体「左腕の間では右腕の理論に違和感」を持っていた証拠だと思います。
つまり、理論化される前には、左腕の間で何らかのノウハウが存在しており、それを周りも言語化しないあやふやな形で感じていたため、目には目を的に左腕のコーチを採用した可能性があります。
いつの時代も疑問が科学を発展させるのでしょう。
何が分かったのか
これは明確に各球団のスカウティング、分析、編成のクセ、でしょうか。
特にパリーグはセリーグより10年ほど前から左腕をモノにしていた、創設15年の楽天がどれほど左腕を当てているのか、の二点は超重要でしょう。
単にDHの存在だけでなく、根本的な編成面でも、パリーグはセリーグより昔から上だったのでは?と言いたくなりますね( *´艸`)
今後も左腕の指導者か
これは「現実的には Yes だが、理想としては No」でしょう。
そもそも土肥自体、引退後から相当に勉強をしたレアキャラで、菊池雄星もまた、昔からMLBを目指し高校からMLBスカウトと接触していたドラフト一位の高級素材です。
よって左腕がより普遍的に活躍する場を求めるのなら、ノウハウが成熟するまでは左腕コーチが望ましい可能性はあります。
一方で、理論とは誰にでも理解できるものであるべきなので、右投の投手でも左投の指導が出来る事が望ましいです。
これは全てにおいて同じ事が言えますが、大切なのは、直接活躍する選手、および選手に理論を効率よく落とし込めるコーチであって、コーチの独学的理論などは二の次でしょう。
良く「誰誰の○○理論は素晴らしい」などと言いますが、万人に通じる理論など存在しません。
また、理論とは常にアップデートされるか、後発のより優れた理論に置き換わるべきだと考えます。
その意味では、コーチが右腕なのに左腕がよく出てくるチーム、が出てきた時、初めて理論が落とし込まれたと言えるのではないでしょうか。
その時にそれが、瞬間的に完璧な理論として活用されたのか、あるいはコーチとは別の専門的トレーナーやAIによって施されたのか、など可能性は様々です。
ただ、コーチの利き投げ腕に依存しない左腕が何人も誕生した時こそ、理論が次のフェーズに進み、野球のレベルが上がる瞬間の一つになるのではないでしょうか。
以上、そんな妄想を抱きたくなる素敵な note でした。最後にもう一度貼るので是非お読みになってください。読み応え十分ですよ。