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車が消える車のコマーシャル NEW NISSAN NOTE e-POWER

今回研究する動画は、日産自動車のNEW NOTE e-POWERのコマーシャル「この感覚、もう戻れない」篇30秒です。エンジンで発電しモーターで走る仕組みを前面に押し出したコマーシャルです。このコマーシャルのすごいところは、何と商品が見えなくなるんです。

カット01

主人公である有村架純さんが自宅で愛ネコに話しかけるカットから始まります。自動車とネコ、ファーストカットから不思議な感じがあり興味が湧きます。
有村「ちょっとカフェ行ってくるね」
ネコ「ニャーン」

カット02

フラッグシップカラーの車両をローアングルの構図で。このコマーシャルの中で一番迫力を演出している構図です。クルマのナンバーは「横浜503ん5523」です。ちなみに「ん」は正式に存在しません。「5523」はもしかすると「ゴーゴー日産」でしょうか?エクストレイルのコマーシャルでもナンバーは「5523」です。

カット03

運転を始める有村さんを窓越し撮影したカットで、おそらく車窓合成のスタジオで撮影したカットではないでしょうか。右ハンドルなので当然右向きの構図になります。

カット04

ドライバーの足元、アクセルを踏み込む様子です。停止中じゃないと撮影不可能なカットですが、30秒間のコマーシャルの間に3カット出てきます。それほどこのカットが商品の特徴を端的に表現できるポイントだということだと思います。このカットでまず違和感をなくし、期待感さえ生み出すカットになります。

カット05

右向き斜めの商品カット、背景はどこにでもありそうな住宅地です。右側に空間を開け商品名を配置しています。カット04からのつなぎからもこの車の訴求ポイントがアクセル操作だと伝わります。

カット06

有村「出会えたんです」

カット07

楽しそうに運転する有村さんのアップから引いて、運転席に座るウエストショットくらいまでの構図になります。

カット08

ここで車体が消え、青い線の輪郭だけの車に変化します。電気で走るイメージに変化します。心地よい運転は電気で走るからというメッセージです。
有村「わたしを楽しませてくれるクルマに」

カット09

クルマ全体が青い輪郭で描かれます。

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