見出し画像

最終回を妄想させる予告編

関西テレビ制作のドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」の第10話の最後のシーン、そして次回最終回の予告編の30秒は見応えがあります。視聴者は第1話からの人間関係を思い出し、かつ最終回にこんなシーンがあるのか、どういうこと?と最終回視聴を訴求する素晴らしいカット構成です。

第10話最後のカット

第10話最後のシーン。倒れてしまった主人公のミヤビ、意識がないままでタイトルが出て黒味になります。これは毎回同じです。

予告01
予告02

三瓶先生とミヤビがミヤビの部屋で朝食をとっています。サラダ、トースト、目玉焼き、ウィンナー、三瓶先生が持っているのはヨーグルトです。

予告03

岡山天音さん演じる綾野先生。背景は病院内のようですがTシャツを着ています。

予告04

生田絵梨花さん演じる西島麻衣さん。背景は家の中、右手前にボケてだれかわかりませんが髪の色から推測してミヤビのような気がします。

予告05

病院のロッカーがある更衣室で帰り際の中村里帆さん演じる新井小春看護師と山谷花純さん演じる森陽南子看護師。左手前には多分ミヤビ、晩ごはんに誘うよくあったシーン。
ミヤビ「私の今日は…」

予告06

尾崎匠海さん演じる風間灯織研修医は、自分のIDカードをミヤビに見せる毎朝の光景のワンカット。

予告07

安井純平さん演じる藤堂利幸院長、左手前は看護師長です。

予告08

野呂佳代さん演じる成増貴子麻酔科医はいつもの小料理屋でミヤビと会話していると思われるワンカット。

予告09

千葉雄大さん演じる星前宏太救急部長、背景は病院のようですが食堂でしょうか。

予告10

吉瀬美智子さん演じる津幡玲子看護部長。

予告11

井浦新さん演じる大迫紘一脳外科教授、大学病院内の廊下でしょうか。左手前にはスーツ姿の綾野先生がいます。
ミヤビ「明日のつながる」

予告12
予告13

メガネの三瓶先生、出会った頃のシーン。
ミヤビ「三瓶先生が照らす世界これからも見たいです。失礼します。」

予告14
予告15
予告16

ミヤビ「自分の中に…」

予告17

ミヤビ「光があれば…」

予告18

ミヤビ「暗闇も明るく見えるんじゃないかなって」

予告19

4人で惣菜を食べるシーン。ミヤビの部屋のようです。三瓶先生はメガネをしていないので現在の時勢です。
西島「美味しいね」

予告20

ミヤビ「なんか懐かしい感じがします」

予告21
予告22

ミヤビが横で寝ている三瓶先生を見つめています。

予告23

予告のラストカットはミヤビの表情です。
30秒間で23カット、ほとんどフィックスのカットで構成し、登場人物も理解した上なので23かっとあっても問題なくストーリー展開を予感させる構成になっています。構図はどれも3分割を意識した配置ですが、どのカットのカメラポジションもこのドラマ得意の人物目線ではなく客観目線になっています。
記憶に残るカットやそうでないカットを織り交ぜることで最終回なんだあと視聴者に思わせているのではないでしょうか。

いいなと思ったら応援しよう!