MF標準レンズ27本撮り比べ(2024/5追加版)
少しレンズが溜まってきたので撮り比べ。
少し珍しいレンズとしてはsuperRokkor45mmF2.8があります。梅鉢ロッコールってやつです。
使用機材はSONY α7初代です。
全て開放で撮影し、ボケ感を確認しています。
各レンズ ジャンク品が多いので性能は8割程度と考えて下さい。ピントも適当です。
等倍で見て湾曲がとか収差が〜というのも有りですが、レンズの雰囲気を流し見して行ってください。
意外とぱっと見だけでも個性があることが面白いです。
では始めます。
※2024年4月にCanonとロッコールを追加しました。
※2024年5月にフジノンとヘキサノン、レチナクセノンを追加しました。
露出に関してはF値が1段低い場合のみISO400、1/30で他は1/60固定です。F3.5の場合はISO800で1/30です。
いかがでしたでしょうか。
正直各メーカーが本気で作ってるレンズなので大きく欠陥があると言うことはまずないと思います。
ここからは個人的な感想になります。
まずはインダスター50について。
撮影時のミスで奥のフィルムにピントが行ってます。このレンズはパンケーキタイプの50-2が有名ですがこれはパンケーキではないズングリした鏡筒のタイプです。
中身はZeissのテッサーコピーと言われており、エルマーを模した沈胴式はバルナックライカを使っている間のお気に入りレンズでした。
写りはとても70年前のレンズとは思えない程に良いですね。ボケは当然四隅で流れますが、ただ同然で売られていることを考えればまず最初に買っても良いレンズかと思います。
梅鉢レンズことスーパーロッコールですが、一見ライカコピーに見えてかなり癖のあるレンズです。
周辺減光や像面湾曲によるものか、なんて言うか平面ではなく球体に思える写りをするのが特徴なレンズです。
独特な奥行き感があり、Foveonセンサーの写真のような雰囲気があります。
次は、大好きなNIKKORです。
主力選手のAi nikkor50f1.4が前側のフィルムにピントが合ったせいで奥のフィルムのボケがすごい事になってます。NIKKORのボケは正直綺麗ではないですよね。
対するはAF-S50mmF1.8Gです。現代のレンズですね。当然コンディションによる差もあり、ボケのざわつきもなく綺麗な写りをします。
天下のズミクロンですね。シャープさで言えばニッコールの方が上だと思いますが、このレンズの柔らかと、画面全体が明るく映ることに驚きます。滑らかな描写は見ていて気持ち良いです。
一生このレンズで写真撮ると思います。
対するは和製ズミクロンことXRリケノンです。
ボケ感が弱いズミクロンよりやはり少し暗い印象です。
Ai NIKKORと同じく1970年代のレンズなわけですが、中央の解像感は確かに負けてませんね。値段が20倍近くて、この性能差はレンズ沼の底なし感を思い知る良いケースかと思います。ボケはおとなしめです。
F2の標準レンズ繋がりでSMC Takumar-Mです。レンズの性能を落としてでも小型化を目指したレンズです。これが意外と良いですね。作例がないと何とも言えませんがホントにどれがどれだかわかんなくなります。
SMC Takumar55mmF1.8はご存じsuper takumarにマルチコーティングを施したレンズの二代目になりますが、super malti coated...との性能差はそこまで感じませんね。
追加分を見ていきましょう。
MDロッコールは1980年代のレンズでAF直前のレンズ。コーティングに定評のあるMINOLTAですが、コーティングの劣化の多いレンズです。
この個体はまぁまぁです。しっかり写るのに柔らかい感じがあります。
FD50mm1.4sscは人気のあるレンズですね。発色に定評のあるレンズです。前ボケが綺麗ですね。しっかり中央は開放から描写しています。中央後ろの丸ボケも良い感じです。
追加分のレンズです。
KodakとKonicaのフィルムメーカー対決です。
文字など見ればクセノンの方がよく見えまず、ヘキサノンの方が質感が出ている気がします。
クセノンノの方が高価ですが、どこまでそれがわかるかなぁ?
最後もフィルムメーカーのフジノン55mmF2.2
もう全く無理する気のないレンズですね。
安いカメラについてた安いレンズですが、最近バブルボケで人気みたいです。
若干ボケがざわついてるか?
散々並べてみましたが、本当に世の中これらのレンズの違いがわかる人がどれほどいるのでしょう。こうして記事を書いている間にも正直言って筆者は混乱しています。
でもまぁ確かに違うんですよ。
今回紹介しなかったOLYMPUSのZuikoはハイコントラストが出ますし、他にもズノーやテッサー、プラナーなどの銘玉はありますが、レンズの写りとは中々に奥深いものなため、こうやって定期的にまとめる必要がありますね。
基本的に50mmで撮ってる筆者ですが、レンズとフィルムの組み合わせにのみ写真の良し悪しが決定されるのではなく、ボディもたひとつの作品を仕上げる上での重要なファクターであることを信じています。
レンズとしては、現状はあくまでもズミクロンとnikkorがメインになります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
A-photoでした。