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ウマ娘雑記②成長率から見るライスシャワー育成論その1

 私が記事作成をサボっているうちに、キャンサー杯2もレオ杯2も終わりメインストーリー1章は完結し、ガチャ産グループサポートカードが登場、明日には追加の地方競馬場が実装されようとしている。ちなみにキャンサー杯2については前回・前々回に続きライスで勝つことができたが、正直運ゲーといった結果だ。ライスの累計勝利数は3となった。

 さて、今回は成長率について書いてゆく。前提として、私の記事はウマ娘をプレイしながらプレイヤー間の情報共有で得た知見を基に作成している。全てが仕様に合致しているとは限らないため予めご承知おき願いたい。

②まとめ

・スピパワ賢さを基盤とする現環境において、0%の成長率ではサポートカードや因子の妥協が困難

・一方妥協をしない場合、スタミナ根性の成長補正は有意でもある

・クライマックスシナリオの様な「トレーニングの比重が低い」シナリオが有利


1.ライスシャワーの成長率と各ステータス

図1.ライスシャワーの基本ステータス

 ライスシャワーの成長率はスタミナが10%、根性が20%だ(図1)。ちなみに同様の成長率を持つウマ娘は2022年8月18日現在存在していない。スタミナと根性が入れ替わったスタミナ20%・根性10%の形であればシンボリルドルフ、マヤノトップガン、メイショウドトウ、マチカネタンホイザが該当する。

 ”ウマ娘2”と称される2月の調整を始めとした現在のウマ娘環境においては、スピード・賢さ・パワーのカンストが前提となっている。各ステータスについて少し掘り下げよう。

図2.各ステータスの説明(公式ヘルプより引用)

 図2の各ステータスの説明を掘り下げよう。
 スピードは最高速度に影響し、終盤スパートをした時に速度がどこまで伸びるかのステータスとなる。ゴールまでに加速が間に合わない状況を除き、カンストが前提となる。ご存じの通り終盤まではレースに影響しない。
 スタミナは持久力に影響し、終盤に入った際に十分な持久力が残っていないとスパートをする事ができない。一方、必要量を満たしていれば過剰に伸ばすメリットは小さい。
 パワーは加速力とコース取りの上手さに影響する他、スタート時の加速、登り坂時の速度などに影響している。正直なところ、私の知る範囲では相対的に低いと位置取りに負けるイメージがある程度の漠然としたステータスだ。しかし相手より低いと負け筋となるためカンストが求められる。
 根性はスパート時の持久力減少率、最高速に影響する他、スタートの加速に影響するとされている。また、位置取り争い・追い比べにも影響する。より高い方が強い一方、必ずしもカンスト必須ではない。
 賢さはスキル発動率、掛かり率の減少、中盤の位置上げに影響する。位置取りに負けないためにカンストが求められる。

 以上が各ステータスのおおよその説明だ。

 これらの情報を踏まえて再度成長率について考えよう。ライスシャワーの成長率(スタミナ10%、根性20%)だが、これはカンスト必須の3種を除いたステータスに補正があるということであり、すなわち必須ステータスのカンストが難しい成長率といえる。
 仮にカンストせずに仕上げた場合単純なスピード負け、パワー賢さによる位置負けに繋がりやすく、勝負を大きく左右することになる。
 ライスシャワーの育成においてこの問題を解決することが最も重大であり、この問題を解決できなければただの弱い成長率といっても過言ではない。

 解決する方法としては、強いサポートカードを使う、強い因子を使うという単純な方法の他、トレーニングに依存しないステータス上昇を目指す、という方法もある。
 これは余談となるが、クライマックス環境になって感じていることとして、アオハルまでの環境に比べて圧倒的にステータスが伸ばしやすくなった結果、ライスシャワーの育成であってもステータスが不足することが大幅に減った。
 クライマックスシナリオのストーリー性やレース連投について、正直1プレイヤーとしては疑問点しか無いのだが、クライマックスシナリオが”トレーニングに依存しないシナリオ”であったことはライスシャワーにとってゲーム開始以来最大の好機だったのだ。

 話を戻し、今度は長所について考える。この成長率は必須ステのカンストが難しい一方で、仮にスピパワ賢のカンストが困難ではない場合については根性を伸ばしやすい成長率となっている。これは根性の重要度が向上した現環境においては大きな利点であり、実際ライスシャワーの育成において根性が0枚であっても700~900程度の根性を目指すことは不可能ではない。
 この長所については、次の項でより掘り下げるが、具体的にスピ賢さ編成において他のウマより根性を高くすることができる他、根性編成において根性の枚数を絞ることができるといった利点がある。


2.必須ステのカンストと編成

 改めて、現環境の目標となるステータスはスピード、パワー、賢さのカンスト、必要最低限のスタミナと可能な限り高い根性だ。このステータスを作るために、現在大まかに分けると2種類の育成方法がとられている。スピ賢さ育成根性育成だ。

・スピ賢さ育成とライスシャワー

図3.スピード賢さ編成

 まずスピ賢さ育成だが、育成ウマ娘の成長率によってサポートカードの編成は多少変化するものの、スピードが1~3枚と賢さが2~3枚、そしてパワーサポートを主にスキル獲得用の自由枠が1枚程度の編成となる(図3)。

 この編成においては、必須3ステをカンストさせながら必要なスキルの獲得と他の2ステをなるべく伸ばすことを目指す。体力効率の良い賢さトレーニングを行いつつ、スピードトレーニングとパワートレーニングによりステータスを調整する、といった育成方法だ。

図4.スピード賢さ編成におけるステータスの構成

 最終的に完成したステータスをトレーニングによる上昇、イベント・アイテムや初期ステUPによる上昇、因子による上昇に分けて簡単なグラフにしてみた(図4)。これは実際の数値をグラフに起こしたものではなく、「おおよそこの様な構成をしている」という曖昧なものであることを注意願いたい。

 前提としてクライマックスシナリオ育成においては、イベント等(赤)による上昇が大きい。成長率が関与するのはトレーニングによる上昇のみであり、グラフで言うと緑に塗分けた部分である。前項にて触れたように、ライスの根性20%の成長率が輝くのはここだ(図5)。

図5.根性成長率による理想論(右)
図6.理想的な展開の実例

 図6を見て頂きたい。これはタウラス杯2にて勝利した際のライスシャワーだが、この育成において賢さが下振れたものの、根性は0枚でも900まで成長させることに成功した。因子編成はパワー12スピード3賢さ3で、クライマックスシナリオ因子も★3は2人、★2が1人と大きく影響する点ではない。

 この実例は根性成長率の勝利といってもいいだろう。

 実際のレースを参考のために載せて置こう。
https://youtu.be/MyH43eJFat8

 動画2:56時点、追い抜いたゴールドシップと追い比べが発動して3位のライスがマヤノトップガンに追いつく。固有の発動と共にゴールドシップを差し返し、そのまま1位でゴールといったレースだ。

 差し返され、2位となったゴールドシップも決してスピードは遅くない。スピード1200に中距離適性S、良バ場の鬼を搭載し十分なスピードを持っているし、何よりも追い抜き脚質だった。しかしそこに勝利したのは、固有と継承固有による大きいサポートがあるものの、根性900という大きい数字を持った先行脚質のライスシャワーであったのだ。


・根性育成とライスシャワー

 根性育成。この字面を見た時に勘違いしがちなのが「根性補正があると有利になるだろう」という思い込みだ。つまりそれは大きな間違いであり、実際にはスピードパワー、もしくは賢さに補正があるウマ娘が圧倒的に有利である。詳しい説明の前に根性育成、もとい根性賢さの編成を見てゆこう(図7)。

図7.根性賢さ編成


図8.根性賢さ編成におけるステータスの構成

 一般的な根性賢さ編成では、育成ウマ娘の成長率に合わせて根性3~4枚と賢さ1~2枚、スピード0~1枚で編成を行い、根性トレーニングと賢さトレーニングを中心にステータスを伸ばしてゆく。
 根性トレーニングにより根性・スピード・パワー、賢さトレーニングにより賢さ・スピードを伸ばす。不足するパワーについては因子で補う他、必要に応じてスピードトレーニングやパワートレーニングを行い調整する(図8)。
 全体を満遍なく伸ばすことができる育成論である一方、根性トレーニングでも伸ばせるスピードやパワーに成長率を持たない場合、ステータスを上げきることが困難な育成論であることが大きな問題点となる。

 では、根性20%の成長率であるライスシャワーはどうするのか?私の出した答えは次の通りだ(図9)。

図9.スピード根性賢さ編成
図10.根性成長率での理想論その2(右)

 そう、根性を減らしスピードを増やしたのだ。結果として編成がバラバラとなってしまうため大きく安定性を損なうが、トレーニングの際に根性・スピード・賢さ、どこかに偏ってくれることを祈るしかない。
 原則として賢さと根性を中心にトレーニングを行い、友情が重なったり夏の合宿中にスピードを上げるという点では根性育成の立ち回りと同じである。

 また、スピード賢さ育成を応用して、パワーサポートを根性サポートに置き換える、あるいは因子を根性に置き換えるといった考え方や、賢さ因子を投入しスピード根性育成に変更するなど、他の答えも考えられるが、特に手持ち因子の問題などから未だ実践できておらず今後の研究課題となっている。


3.終わりに

 さて、今回は成長率からライスシャワーの育成論を考察した。今回のまとめとして、冒頭にも記載したものを改めて挙げよう。

・スピパワ賢さを基盤とする現環境において、0%の成長率ではサポートカードや因子の妥協が困難

・一方妥協をしない場合、スタミナ根性の成長補正は有意でもある

・クライマックスシナリオの様な「トレーニングの比重が低い」シナリオが有利

 今回の記事について、当初は7月中頃から下旬にかけて投稿予定であったが、大きく遅れることになり大変失礼した。明日8月19日、地方競馬場の実装が予定されており、末には新たなシナリオが待っている。

 次回のシナリオの内容によっては、ライスシャワーにとって次の暗黒期が訪れることとなる可能性がある。私はそれでも、「好きなキャラで勝つ」を諦めないだろう。

次回、ライスシャワー育成論その2、スキルと作戦編へ続く。

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