【MIL】今オフの注目ポイント
ブルワーズ担当のあなんです。
今日更新しないと、月間更新記録が途絶えるので急いで執筆しました。言い回しの拙さや誤字は許して…。
さて今回はオフの注目ポイントを2つピックアップしました。
○ 先発の確保どうするよ
昨年はBurnes、Woodruff、Peralta、Lauer、Mileyというタレント揃いのローテでしたが、現在確定しているのはPeraltaのみ。Mileyはクラブオプションを破棄しFA。Lauerはシーズン終了後アウトライトされるとFAを選択しました。
最大のサプライズはWoodruffのノンテンダー。調停最終年の来季、右肩の手術で全休が決まっているWoodruffに$11.6M(調停予想額)を出す余裕がないというのは重々承知していましたが、いざノンテンダーとなると衝撃です。ちなみにフロントは25年までをカバーした2年契約を模索していたものの折り合わなかったそうです。
Burnesはトレードの噂が日々絶えません。Burnesも来年オフにFA。GMのMatt Arnoldはシーズン終了直後の記者会見では手放さないと表明していましたが、Woodruffのノンテンダーによって風向きが大きく変わっています。
11/2にReaと1年$3.5M+クラブオプションの再契約を結び、Houser(24年オフFA)もテンダーされましたが、少なく見積もってもあと2枚~3枚足りません。FAと内部昇格、どちらで補うのか注目です。Burnesをドジャースとトレードするのであれば、即戦力の先発1枚2枚を搔っ攫ってほしいところ。
内部昇格の線で考えると、プロスペクトはかなり充実しています。3Aには今季リーグ最優秀投手賞を受賞したRobert Gasser、2Aには今季リーグ最優秀投手賞を受賞したCarlos Rodriguezと、大ブレイクを果たしたJacob Misiorowskiがいます。この3人のうち最有力候補はGasser。左サイドハンドから90mph中盤の速球とスイーパーを中心に組み立てるピッチングでリーグ最多奪三振を記録しています。ただ、Burnesの去就次第で(コンテンドするしないを含めた)チームの動きが変わるので何ともいえないのが正直なところです。
○ 打力強化
シーズン通して火力不足が深刻だった2023年。オフの打力強化は最重要課題となっています。ここ数年スケールの小さい打線で開幕を迎えているだけでなく、来季は先述の通り投手力が未知数。例年以上に本腰を入れる必要があります。
最低でも確保すべきポジションは1BとDH、そして内野手。今季正一塁手だったTellezはノンテンダー。DHのWinkerと3BのAndersonはFAとなりチームを去っています。内野に関しては、24年オフFAとなるAdamesのトレードが噂されていおり、またTurangとMonasterioのバッティングに期待が持てない以上、パワーツールに定評のある打者を確保する必要があります。
そうしたなか、Tellezの後釜として獲得したのは28歳の左打ちJake Bauers。ヤンキースからトレードで獲得しました。スペックはTellezの下位互換で、今年は平均以下のwRC+。しかし、右投手相手には96wRC+とまずまずの働きを見せており、バレル率も一昨年から大幅に上昇したという点などから彼を評価するに至ったとみられます。実にミルウォーキーらしい動きです。
対価など詳しいことは助手さんの記事をご覧ください。
またロスターセット期限直前、フィリーズから獲得した左打ちの26歳Oliver Dunn内野手を40人枠に入れました。Dunnは今季パワーツールが開花し、119試合で21本のHRを放つなど存在感を示した選手です。守備も2Bと3Bを守れるという点でMILにはぴったりの人物といえるでしょう。懸念点は空振りが多い点と、守備自体の評価は全然高くないということ。右打者のMillerやMonasterioとプラトーン起用される見込みが高いです。それでも、ここ数年波の激しくない選手を好むフロントがこういうタイプの獲得したということは、編成について方針転換したとも捉えられるため、個人的には良いトレードだと感じます。
今季2Aと3Aで123試合に出場しOPS.930を叩き出したMIL傘下4位のプロスペクトTyler Blackを開幕から3Bで起用するプランも考えられますが、個人的にはデビューは夏と予想します。
他方、外野手は至ってシンプル。昨年デビューしたFrelickとWiemer、一昨年デビューのMitchellに加えてYelich、Perkins、Taylorとデプスは豊富にあります。来季はMitchellがフルシーズン戦えることから(打撃面に不安はつきまとうものの)大きな心配はないと思われます。ルーキートリオが外野を占領する場合YelichをDHに据えることもでき、フレキシブルに運用できるでしょう。
と、思っていたところにとんでもないニュースが。
先日、プロスペクトランキング全体2位のJackson Chourioとデビュー前に大型契約を締結するという報道が発表されました。Hogg氏によるとChourioの契約は8年$80M~$90M規模になるとされています。
今季Chourioはシーズンの大半を2Aで過ごしており3Aでの出場は6試合。昇格はどんなに早くても24年後半とみられていました。しかしChourioの活躍によっては向こう数年は火力不足に困らなくなります(What an optimistic vision!!!!)。
将来の話は横に置くとして、もしこの契約が実現すれば Yelichを除く5人のうち1人、2人を放出して外野手の整理に着手することとなります。頼むからルーキートリオは残留してほしいところ。仲良し3人組が外野を守っているところをみたいのです。
○ 身も蓋もないことをいうと
これだけ思考を巡らしても予想とは全然違う動きをするのがブルワーズです。困っちゃいますね。どうせこのnoteも全部大外れで笑われるんだ。