🌷お知らせ🌷

こんばんは、tulip bloomingのnanaiです。
12月の展示を終えてからふわふわと頭の中で考えていたtulip bloomingのことを自分でもきちんと言葉にして残しておきたくて、また、いつも見て下さってる方にも伝えたくて今回久しぶりに長い文章を書こうと思いページを開きました。

まず初めに、12月の展覧会兼POP UP SHOP「DAZZ-mor」にご来場くださった皆様、ありがとうございました。
2020年の夏頃に開催を決めた今回の展示したが、作品制作を始め、撮影やディレクション、空間演出など、私の中で思っていたよりもきちんと形にする事ができて、とても楽しく、幸せな時間でした。普段SNSを通じてだと一方的な発信になってしまっている気がしていて、寂しさというか、不安な気持ちも大きかった為、SNSを見て来て下さった方々と実際にお話ししてコミュニケーションを取れた事がとても嬉しかったです。本当にありがとうございました。

しかし展示の準備をする中で、技術や経験の問題から制作を諦めたものがいくつかあったのも現実です。きっと工場や委託を頼めば作れるものもあったけれど、どうしてもその方法には気が進まず、いつの日かは、と思いノートを閉じました。

SNS時代の今は、SNS発で芸能人の方やインフルエンサーの方でブランドを持っている方がとても多いと感じます。素敵なブランドがばかりだし、私自身も好きな人が考えた物を身につけられることもとても嬉しいです。でも、私がいつか作りたいものとそれらは少し違っていて、美術の世界で学ぶものとして、商品としての商品ではなく、作品としての商品を作りたいと考えしまいました。だからきっと、自分の手ではなく、工場や委託に頼ることは自然と避けてしまったんだと思います。

私は作った物を載せる時、必ず「商品」ではなく「作品」と言います。それは自分の作ったものを販売のための商品ではなく、デザインは同じでも、一つ一つ想いを込めた作品であり、それが手元に迎えて下さった方に伝わったら嬉しいなという思いからです。大学の先生や先輩方の作品を見るたびに「作品」と呼ぶ事への重みを感じることもありますが、嬉しことにいつも見てくださっている方々も「作品」と呼んでくださる方がほとんどで、その言葉をもらう度に自分の思いがきちんと伝わっているんだな、と思い胸がいっぱいになります。

ここからがこの投稿のメインのお話しですか、今回、2020年の春から始めたtulip bloomingを、ブランドとしてではなく、１つのお話として、「DAZZ-mor」の展示で完結させたいと考えました。

「DAZZ-mor」の展示までを考えて始めたtulip blooming、その展示が終わったこれからもその名前を背負った物を作るのかと言われると、それはなんだか違う気がしたからです。
ブランド名をつけてブランドを名乗ることで、浪人した３年の時間を取り戻そうと、少し焦っていたのかもしれませんね。

私の中の「ジュエリーや服飾のブランドを作りたい」「手元に迎えて下さった方が物語の主人公であるための物作りがしたい」という思いは今までも、きっとこれからも変わりませんが、今はまだ、ゆっくりと自分の色を試し、もっと経験を積んで、作りたいと思うものを不自由なく作れるように勉強しながら、死ぬまで背負えるブランド名を探せたらと思っています。

その名前が見つかるまで、online  shopやブランドのInstagramは「nanai object」そのままの「私が作ったもの」という意味の名前で続けていこうと思います。

私はフォロワーさんがすごく沢山いるわけでもなく、tulip bloomingはとてもとても小さなブランドですが、それでも私の作った物を見つけて下さって、いつも見て下さっている方にはちゃんと考えている事や心の中をお伝えしたかったのと、自分の考えをまとめるためにも、ここにこのように記しました。

ここからは最近の事を書こうと思います。大学が春休みに入り、１年ほどお世話になった雑貨屋さんのアルバイトを辞めて、1月からは学校関係とフッション誌のwebアシスタントのアルバイトをしています。どちらの職場も本当にいい人ばかりで、学ぶことも多く、楽しい反面、自分の未熟さをとても感じます。実際に年齢が違うのだから未熟でいいはずなんだけど、今のまま歳を重ねて行った時にこの人たちと同じようになれるんだろうかと思います。

SNS一つとっても、早く「物を作ってる人」になりたいのに、今はなんだか「可愛い物を載せる人」のような気がしてとてももどかしいです。それは頻度の問題なのか質の問題なのはわからないけど、こうしたい、ああしたい、の理想ばかりが膨らんで中々形にするのは難しい。考えすぎかもしれないけど、私の心の中でこのもどかしさは本当に大きい物だから、

そんなもどかしさをこの文章を書きながら晴らせたらいいなと思っていたけど、それはやっぱり難しかったみたい。
引っ越しやアルバイトが落ち着いたら、また色々載せたいな。

ありがたいことに今年もまた、展示の機会をいただけそうです。前回とは違った形の展示になるかとは思いますが、またお知らせできる時が来たらお伝えさせてください。

とても長いこの文章をここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
いつもありがとうと言いすぎて嘘っぽく思われてないかと心配なんですが、本当に何度言っても足りないくらいに、嬉しく、ありがたく感じています。

4月からは大学でも２年生に進級し、彫金専攻へ進むなど、色々な変化があり少しバタバタするとは思うけれど、これからも、作品、写真、言葉、全てを通して、私が思う素敵だと思う世界を、素敵だと思ってもらえるように頑張るので、またお時間ある時に覗きに来ていただけたら幸いです。

こんなご時世ですが、皆さまどうぞお体に気をつけて、ご自愛くださいませ。

nanai.