身近な問題で「放課後の部活のようなワクワクを!」
「受験のためのプロジェクトなんて勿体無い。『真に当事者性を持ったプロジェクト』を作りたい。」
現在聖学院高校2年生の高橋賢人さんは一般社団法人Sustainable Game(以下:SG)という団体の3代目代表を務めており「課題発見DAY」というワークショップを実施している。そんな彼の根本には彼自身の興味関心かわ湧き出てくるものだった。
賢人さんは、コロナ禍の自粛期間中、外に出れず暇を持て余していた時間を誰かのためになることがしたいと思い、SGの広報チームとして加入。2年間SGで活動していく中で、環境問題やジェンダー問題に興味を持ち、中学3年生で学内のSDGsプロジェクトのエネルギーに参加。活動を始めて2年半、SG全体の規模縮小が行われたと同時に賢人さんは副代表となり、SGの主軸として活動することに。
SGの規模縮小について当時の心境と今改めてどう思うかを聞いてみた。
「SGの他のメンバーと合意の上での規模縮小だったが、当時まだ中学3年生で良し悪しもわからず同意に手を挙げてました。なので今振り返れば、減らさないほうが良かったかもと思うことがあるが、規模縮小はしょうがなかった。
最終的に賢人さんは、SGの代表にまで登り詰めることができ、今では「課題発見DAY」の標準化と他の事業展開をしていこうとしている。
いざ彼が代表になった時、「大学受験のためとかじゃなくて、主体性を持って楽しみながら社会課題に取り組んでほしい。そのために、『プロジェクト=放課後の部活感覚で楽しく取り組めるもの』にしていくことで楽しく社会貢献ができる環境を作りたいと思っています。」
一見キラキラしている賢人さんの活動ですが、たくさんの苦悩があったようで、一時期結構悩んでいたそう。その中でも特に地方でのイベント開催はキツかったと言う。
「京都でイベントを開催する際、多くの人に告知をしたけど参加者が居なすぎて没になりました。普段だったら、誘ったら1人くらいは来てくれるんですけど、地方開催だと親の許可とか現地この中高生の参加意欲の低さとかでなかなか難しかった。東京と地方でイベントを行うときの差をとても痛感しました。」
「また最近まで、『自分って何がしたいの?”』ってのに悩んでました。そのせいで3ヶ月間くらいチームマネジメント面とかで色々と失敗しちゃって。歴代の代表とメンタリングをする機会があったんですけど、その時も『これって結局賢人が目指したいことなんでしょ?』って問いかけられても自分でうまく答えることができなかったんですよね。でもそんな腐ってた自分に対して、SGの1代目・2代目がカツを入れてくれたので、再びイベント企画を頑張ってます。」
話は変わり、賢人さんにプロジェクト活動と学習の両立について聞いてみた。
「高2の時の文理選択は、文系を選びました。中学3年までは、中学受験の貯金で乗り越えることができたが、高校からちょっとキツくなった。英語は高1の時にトビタテでアイスランドに行ったことでなんとかなっているが、文法面はこれから。」
中学生の頃から今まで様々な課外活動に取り組んでいる賢人さんだが、常に自分自身の興味関心から何かに取り組み成功と失敗を繰り返していた。
編集者 山澤充希