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パーソンズの特性因子論から現状を考えてみる。


①特性因子論

キャリアに関する研究の先駆けであるパーソンズによると、
人と職業がネジとネジ穴のようにピッタリ合う状態を「適合」と呼ぶらしい。

適合には「特性」と「因子」が影響していて、
「特性」は、個人の適性や性格・価値観など
「因子」は、それぞれの職業が求める要件(仕事内容や必要とされる能力)
とのこと。

なるほど確かに、
細かい作業には器用さや几帳面さが求められるし、
そういうものに興味を持っていたり価値を感じていないとモチベーションにもならなさそう。

自分で言うと、
今の仕事は価値ある仕事だと思ってるし興味もあるけど、
性格として向いていなさそう、
あるいは求められている性格と合致していなさそう。
そして何より、求められている能力が何年も身につけられていない…(涙)
「適合」はしていないかもなあ。


②「適合」のための3要素

職業選択における適合を実現させるための3つの要素は、
「自己理解」と「仕事理解」と「推論」。

「自己理解」は自己分析とも言い換えられていて、
自分自身の適正・能力・興味・目標・強み・弱み・そしてそれらの原因について、はっきりと理解すること。

「仕事理解」は職業分析とも言い換えられていて、
さまざまな職種に関しての仕事の要件・成功の条件・有利な点・不利な点・報酬・機会・将来性について調べること。

「推論」は理論的推論とも言い換えられていて、
自己理解と仕事理解で把握したことを組み合わせて、合理的な正しい推論を行うこと。

…つまり、
自分を理解して、
仕事を理解して、
自分と仕事の組み合わせについて正しい推論を行って、
適合しているかどうかを判断しようね、と。
当たり前だけど本当にその通り。

特に、
自分の状況とその原因まではっきり理解することや、
仕事の成功の条件だったり有利不利な点、
って考えているようで全然考えていなかった。
今パッとは書けないけれど、一度しっかり考えてみよう。
……成功の条件って、キャリアだけでなく仕事に常々必要な視点だなあ。

ちなみに、この3要素は、
厚生労働省のGATB(一般職業適性検査)だとか、各種心理検査、キャリアガイダンスにも使われてるんだって。
……GATBって初めて聞いたけど、これみんな知ってるのかな?みんなやったらもっと世界はハッピーだったりするのだろうか…
(GATBを調べてみたら、ペーパー検査と作業検査から成る検査みたい。興味あるなあ)

③適合の3要素を支援する7段階

①個人資料の記述
②自己分析
③選択と意思決定
④カウンセラーによる分析
⑤職業についての概観と展望
⑥推論とアドバイス
⑦選択した職業への適合


……これ流れだけ見ると、いわゆる転職エージェントサービスの流れと全く同じだなあ。
職務経歴書を書いて、
自己PRなり希望環境・展望を考えて、
どういう仕事したいか決めて、
エージェントに相談して、
エージェントから選択肢のアドバイスもらって、
合いそうかどうかエージェントと話し合って、
合いそうだから面接受けよう、
みたいなね。

まさに自己理解→仕事理解→推論なわけだ
自己理解と仕事理解はパラでも良さそうだけど
なんにせよ理解を深めることは重要だねえ。


以上、今日の学び。

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