エリザベス女王杯は今年も◎アカイイトから夢の続きを見てみたい…
ここ1年どころか、ここ数年で個人的に最も悔しかったレースといえば、それはもう昨年のエリザベス女王杯である、と即答できる。
結論から言えば、アカイイトから馬券を買ったのに外したからだ。
なぜ当時、単勝64.9倍の10番人気アカイイトを本命視できたか。
「その時、僕に電流走る……!」
としか言いようがない。
特に明確な理由があったわけではなく、本当に電流が走ったように、出馬表のアカイイトから目が離せなくなってしまった。
なんだかよく分からないけど、アカイイトが来る、そんな気がする。
そこからよくよく馬柱を注視し、過去レースを改めて見直すと、これが悪くない。条件レースでは常にいい末脚を使っていたし、府中牝馬Sも上がり3位の33秒4で勝ち馬とは0秒5差。これは本番でも展開次第で一発あっていい。
それに、その年の秋は同じオーナーが所有する九州産の星・ヨカヨカが故障で引退という不運に見舞われた。そのヨカヨカの分までと、エリザベス女王杯のアカイイトの鞍上に指名したのが、ヨカヨカの主戦でもあった幸騎手だった。
これはもう、そういう“流れ”ができている。
ついでに言うと、エリザベス女王杯史に残る実況と言えば「ベガはベガでもホクトベガ」だと僕は思っているのだけど、昨年は秋華賞馬アカイトリノムスが人気していた。つまり、「ベガはベガでも」を彷彿とさせる「アカはアカでもアカイイト!」的なものがあるのではないか――
そんな競馬的な論理性など一つもない理由なのだけど、とにかくアカイイトが来ると信じ切っていた。
そして、結論へと話は舞い戻るのだが、2着ステラリアを一銭も買っていなかった。馬単表裏、3連複1頭流しと手広く買い、3着クラヴェルは馬単の大本線で持っていたのに、繰り返しになりますが2着ステラリアを一銭も買っていなかった。
今、レース動画を見返しても、あれ、クラヴェル2着に残してない?と思ってしまうのだけど、もちろんそれは錯覚であり気のせいだ。しっかりとステラリアが前に出ている。
そうやって現実逃避したいくらい、ゴールまでの一完歩で天国から地獄へ突き落されたあの日のあの瞬間は忘れられない。その日の晩はずーっとオッズとにらめっこして「アレも買えたし、コレも買えたかもしれない」と皮算用し、なぜステラリアが買えなかったのか、いやアカイイトの単勝勝負、せめて複勝勝負、いやいやワイドで良かったのではないかと悶々と自問自答していた。
そう、僕は過去に引きずられる男なのだ。
■馬券を買う理由なんて、そんなもんでいい
と言うわけで、今年のエリザベス女王杯もアカイイトを本命で行く!
昨年に続いて特別な理由はない。それを言ってしまっては競馬予想としておしまいなのだが、ないものはないのだから仕方ない。
あるとすれば、去年は大変悔しい思いをしたので今年もアカイイトから馬券を買う。だって、もし今年は買わなくてアカイイトがまた勝ち負けになったら、それこそ二度と立ち上がれないくらい悔しいじゃないですか。そんな卑しい思いくらいだ。
ホント、我ながら競馬予想としてはどうしようもない理由である。
でも、特に理由はないんだけど何となく走りそう、というのは予想における結構重要なファクターだと思っている。
第六感――それは人間の大いなる可能性だ。
あと、同じ牝馬限定GIヴィクトリアマイル同様、このエリザベス女王杯も比較的リピーターの多いGIレース。最近なら3年連続2着のクロコスミアがそうであったように、近走の成績はアテにしなくて全く問題ない。
去年も走ったから今年も走りそう。実際、馬券を買う理由なんてそんなもんでいいし、そういうときの方が来るもんです。
さらに付け加えるのなら、アカイイトのオーナーの所有馬がJBC2歳優駿のゴライコウ、京王杯2歳Sのオオバンブルマイと立て続けに先週の重賞を勝利。しかも、幸騎手も先週のみやこSをサンライズホープで勝った。昨年と意味合いは違うが、オーナー、ジョッキーに今年も“風”が吹いている。
まあ、競馬予想的なことを書くとするなら、前走の府中牝馬S10着は5カ月の休み明けで馬体重プラス16キロ。明らかに太目残りだった。
それだけに今回はひと叩きの効果が期待できるだろうし、それを示すかのように坂路最終追い切りで51秒0の自己ベストをマーク。振り返れば、昨年もエリザベス女王杯最終追い切りで自己ベストをマークしてからの本番大激走だった。つまり、これは“勝てる出来”に仕上がっていることにならないか。
そして、昨年のあれだけ強い勝ち方というのは相応の力がないとできないこと。アカイイトのこの素の能力の高さをやっぱり忘れてはいけない。
■エリザベス女王杯
◎⑭アカイイト
○③ピンハイ
▲⑤マジカルラグーン
△④デアリングタクト
△⑦イズジョーノキセキ
△⑬ウインマリリン
穴⑰ウインマイティー
府中牝馬Sが見どころのない負け方だったので、今回は相当人気を落としているのかなと期待していたのですが、案外と売れてるんだなぁ……