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【菊花賞予想】ボルドグフーシュの正体ってもうバレてます?

皐月賞、ダービーの1、2着馬が不在の菊花賞というのは65年ぶりらしい。

これを珍事と捉えるか、異常事態と捉えるか――皐月賞馬・ダービー馬のどちらもいない菊花賞というのは、昨年もそうだし、2019年もそうだったように最近ではもう割とよくあることなので、「今年もか……」くらいにしか受け止めていなかったけど、さすがに1、2着馬どちらもいないというのは、よくあることではなかったようですね。

ある意味、歴史的な菊花賞となったわけだ。

これは週中にあった東スポの記事だけど、過去4例あった「皐月賞、ダービー連対馬不在の菊花賞」はすべて、皐月賞orダービー出走馬が勝ったという。

そして、過去10年「皐月賞、ダービー馬不在の菊花賞」は4回あり、勝った馬はエピファネイア(13年)、キタサンブラック(15年)、ワールドプレミア(19年)、タイトルホルダー(21年)。4頭中3頭が春二冠出走馬だった。

こうした過去の例を持ち出せば、今年の菊花賞も春二冠出走組が優位となるだろうか。しかも、上に挙げた菊花賞馬はいずれも古馬になってからもGIを制した強豪。たとえクラシックホースが不在だろうと、春二冠で悔しさを味わった馬たちの中から競馬史に残る名馬が出るということを、歴史が物語っている。

「賢者は歴史に学ぶ」と言うが……

歴史は繰り返す。そして、賢者は歴史に学ぶ。

この話の流れで行くと、当然、今年の菊花賞も春二冠出走組から……と行きたいところだけど、僕はあえて春二冠未出走の馬から勝負したい。

ほら、3年前というごく最近のワールドプレミアがそうだし、過去20年まで範囲を広げればオウケンブルースリ(08年)、デルタブルース(04年)も「皐月賞、ダービー馬不在の菊花賞」を勝った夏の上がり馬だ。例が少ないというだけで、皆無ではない。

そして、今年の菊花賞には、これまでにつらつらと挙げた過去データをいっさいなかったことにしたいくらい、勝負してみたいと思わせる魅力的な上がり馬がいる。

それは、夏の小倉時点ではガイアフォースだったのだけど、ここに来て急上昇してきたのがボルドグフーシュだ!

長距離は望むところ、出来も前走以上だ

神戸新聞杯でも本命にした馬だが、その前走のレースぶりは僕の見立てが間違っていなかったことを示してくれたレースでもあったと思う。

確かに結果だけで見れば、勝ったジャスティンパレスから0秒7差もつけられた3着という“完敗”。だけど、前半1000m通過が60秒0、さらにその後の2ハロンが12秒5-12秒3というスローペースの中、後方2番手から大外を回しながら上がり最速の34秒3で3着まで追い上げた競馬は、むしろ好内容と評価できる。

また、これまでの走りを見ても、スッと反応して瞬発力を使うというよりはバテずに脚を使いそうなタイプ。それだけに道中の追走が楽になる距離延長は望むところだろう。5戦連続で上がり最速をマークしている末脚が、仁川3000mで大爆発するはすだ。

中間の調整についても順調そのもの、2走目の上積みもタップリといった雰囲気が陣営のコメントからも見て取れる。1週前は同じく菊花賞に出走する僚馬フェーングロッテンとCW長めからビッシリと併せ馬。そして、今週は坂路単走で持ったまま54秒4-39秒3-12秒3。動き自体の良さはもちろんだけど、ズブいという印象はなくむしろシャープさを感じた。これなら神戸新聞杯よりもさらに動けるのではないか。

■菊花賞
◎④ボルドグフーシュ
○①ガイアフォース
▲⑤ヤマニンゼスト
△⑫ヴェローナシチー
△⑯フェーングロッテン
△⑬ディナースタ
穴⑩セイウンハーデス

配当面を考えれば、神戸新聞杯で派手に勝ったジャスティンパレスの陰に隠れるようにヒッソリと3着で出走権利を確保する形は、人気になりすぎないからむしろ良かった。それに、夏の上がり馬というくくりではガイアフォースが一身に注目を集めているので、これは人気の盲点に入った、正体はまだバレていない、ムフフ……と思っていたら、これを書いている前日売りの時点で単勝10.8倍の5番人気か。これはこれで微妙だなぁ。

というわけで、春二冠の実績上位馬を思い切って消して高配当を狙ってみたいと思います。

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