episode7 A BEST
2001年3月28日
ayuは初めてのベストアルバム
A BESTをリリース
数曲が
レコーディングし直しされていて
その歌声はより力強くなっていた
アルバムのジャケットのayuは
泣いていた
その大きな瞳から
一筋の涙
3年後の
TVのロングインタビューで
そのリリースは
不本意なものであったこと
当時は事務所への不信感と
どんどん大きくなる浜崎あゆみという虚像と
それを期待して待っているファンの子たち
表に立つということは
脚光を浴びるその裏で
好奇の目にも晒されるということ
その狭間で
彼女が
想像を絶する孤独や絶望と
戦っていたことが語られていた
あの頃
どんな
想いで
浜崎あゆみを
創り上げていたのか
想像を遥かに超える
スピードで
大きくなっていった
浜崎あゆみを
ayuはモンスターと呼ぶ
どんな想いでステージに立ち
どんな想いでマイクを握っていたのか
葛藤を抱える
ayuを
追い越して
A BESTは400万枚を超えるセールスをあげた
当時
レコード大賞や
ゴールドディスク大賞
さまざまな場面で
涙を堪えて歌うayu
売れて有名になればなるほど
失うものも増えることを知って
共に夢を目指した
大切な存在から離れて
それでも
一人になっても
もう浜崎あゆみを
辞めることはできない
その現実を
一人ただ静かに受け入れて
あの涙は
嬉しさ
不安
恐怖
覚悟
悲しみ
苦しさ
何を
物語っていたんだろう
当時の私は
そんなこと
1mmも知らない
ayuが
誰もが認める
存在になっていくことが
誇らしかった
何かにもがきながらも
突き進むayuが
誇らしかった
今はただ思う
乗り越えてきてくれて
ありがとう
それでも
浜崎あゆみで
居続けてくれてありがとう
彼女の痛みが
焼き付いているからこそ
大事な大事なアルバム
これからも
ずっとずっと
大事なアルバム
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