MASK
ガッツリTKサウンドで
どこか懐かしくて
切なくて
脳裏をかけるようなメロディ
口を覆うだけのはずだった
そのマスクの奥に
私たちは一体
何を隠したんだろうね?
笑っているのか
泣いているのか
顔の半分が見えないまま
身を守るためだったマスクは
いつからか
見えていて良かったはずのものまで
制限するものになってしまった
そうやって
とりあえずの笑顔を作って
泣き叫ぶことも出来ずに
人と向き合うことから逃げた
ayuの目を包帯で覆うのは
視界を奪いにきた執行人なのか
それとも
もう何も見なくていいよと
涙を拭いに来た救世主なのか−。
最初は執行人だったのかもしれない
奪われたのかもしれない
だけどそれは
気づけば
もう何も見なくていいよという
保護に変わっていったのかもしれない
それとも
最初は救世主だったのかもしれない
それがいつしか
擁護するあまりに
守りすぎたが故に
感情を表に出すことまでも
制限してしまう
執行人となってしまったのかもしれない
守りすぎると
痛みにも鈍くなる
そのうち痛みだけじゃなく
幸せや喜びにまで鈍くなる
そうして感情がどんどん切り離されていく
だけど
そのままを受け止めるには
あまりにも痛すぎる現実が
目を伏せたくなるような痛みが
あることも事実
それを
誰よりも
経験してきたayuだからこそ
確かに
見えないふりをして
聞こえないふりをしていた時もあった
だけど
痛みを知らなきゃ優しくなんていられない
どんなに現実が痛くても
守るべきもののため
信じるもののため
私は闘う
だから
あなたは私を傷つけられない
そう言っている気がした
答えはayuにしかわからないけど
とりあえずの笑顔で
泣けなくなった自分は
私も知っているから
共に行くよ
どこまでも
どんなに痛くても
向き合いたい人から
決して目を逸らさずに。