episode5 2001年 -evolution-
世の中がミレニアムムードの中
21世紀
最初のリリースは
evolution
僕ら
新しい時代を迎えたよねって
歌うayu
TAのみんなにとっては
この“君”が
”ayu”だったに違いない
その頃のayuといえば“しっぽ”
MVで
腰にしっぽをつけて
歌う姿が
めちゃくちゃ可愛かった
Mステでも
HEY !HEY !HEY!でも
歌の大辞テンでも
POP JAMでも
いろんな雑誌でも
それぞれの衣装に合わせた
いろんなしっぽをつけて
歌うayu
昔は音楽番組いっぱいあって
楽しかったなあ。。。
渋谷が
しっぽつけたお姉様だらけになったらしい
秋田の
ど田舎にいた私は
しっぽを
最後まで
手に入れられずじまいだったけど笑
めっちゃ可愛かったなあ
金髪ショートも
いまだに根強い人気だよね
そんなビジュアルや
ファッションセンス
一際キラキラしてる
アイコニックな
その姿に
みんな
魅了されてた
ayuは
番組ごとに
衣装を変えるし
CDが出るたびに
髪型も変わって
同じ曲を
全く同じように
歌うということをしない
その頃から
生粋の
エンターテイナー
だったんだなあ
あの時は気づかなかったけど
今俯瞰して見ると
少しずつ
少しずつ
ayuの
表現する
歌には
それまでの
居場所を求めて歌う
少女のあどけなさとか
心の叫び
純粋さだけじゃなくて
なんかこう
もっとタフな
“この時代を、共に行こうよ”
っていう
メッセージ性が
込められるようになった
気がする
絶望三部作を作った後の
覚悟が
少しずつ
少しずつ
歌の中にも
染み渡っていった感じ
大袈裟でもなければ
綺麗事でもない
ayu自身が
背負った覚悟が
自ずと
滲み出している感じ
それでいて
等身大だけど
どこか危うい
大きな波が来たら
さらわれてしまうような
か弱さもありながら
でも
触れてみると
思うよりも
強い芯がある
そんな感じ
何も出来ないと
言われ
自分を信じられずに来た
一人の少女が
自分の居場所が
欲しいと
不器用ながらも
歌い始めた
痛みや孤独を
歌うことが多かった
彼女が
まだ希望は
あるのかもしれないって
信じ始めた時だったかもしれない
そんなんが
あの頃の歌には詰まってる
時代の変わり目に
ayuが綴ったメッセージ
自分で確かめないと
首を縦に振らない
私のこの性格は
この時からだねきっと
他人のモノサシじゃ
自分が欲しいものは
測れない
その感覚は
今でも
大事にしてる