25/02/06 卯月コウ彼女バレ予行演習落選作品
本文
「ねぇコウくぅ〜ん、まだ一人で喋るやつやってるの〜?」
それは突然だった
コウの雑談配信中に女の声が紛れてきたのだ
「ばっ、やばいって!大人しくしてるって言ってたじゃん!!」
「だって、3時間も待たされるとは思わないじゃん 早く遊びに行k」
配信が切れた。
画面には「ご覧いただきありがとうございました」の文字と静寂。
なんだこれは。
なんなんだこれは。
しばらくは相互の軍団が困惑してるぐらいだったが、たちまちまとめに挙げられ「卯月コウ彼女バレ」がトレンド入り。
翌日に予定が出てたコラボは中止となり、以降コウはつべチャンネルもツイッターも音沙汰が無くなってしまった・・・
「嘘だよな、卯月コウ・・・」
信じられなかった
いや嘘、考えたことが無かった
それも嘘、思考実験として考えたことはあったが本気じゃなく「いない前提」でしか考えていなかったのだ
そりゃ、卯月コウはトーク面白いし、コウガールもたくさんいるから女の子受けが悪いことはないだろう
でも、どう考えても俺と同族のお前に、彼女なんて
まずは彼女のプロファイリングからしていこう
配信に入り込んだ声を分析するとやや甘ったるい感じ。
一瞬りりむちゃんかと思ったけど、違う。
ダメ絶対音感がそう言ってるし、世間でも否定派が多数だ。
ライバーではない。
妹説もあったがそれにしては距離感ベタベタすぎたし、それなら卯月コウが沈黙してる理由がない。
次に、「一人で喋るやつ」という発言から、配信やVtuberにあんまり明るくないっぽいか?
今時の若い子でそんなことあるか?実はそこそこの年上?
いや、もしかしたら「一人で喋るやつ」が二人間の共通ワードになってたかもしれない。
これは択として置いておこう。
・・・以上だ。
あまりにも情報が乏しい。
「くそっ!!」
目に入ったコウのアクスタをぶん投げる。
ちょっと冷静な振りして分析してみたが何も変わらない。
俺には彼女がいなくて、コウにはいるんだ。
7年間コウを追ってきた。
QEDで熱くなり、金ネジキ制覇で湧き、ライブパフォーマンスで脳を焼かれた。
若干のスタイル変更もありながら、いつまでも卯月コウは俺達の光だった。
筑波山で、青空で、教室で、しょうもないトークで笑ってた。
偏見と想像で広がっていくトークにツッコミしつつも同調する所もあり、出来上がった空気感に安堵を覚えていた。
あれから一ヶ月。
未だにコウは沈黙を貫いたまま。
投げたアクスタを見た。
当たりどころが悪かったのか、真っ二つに割れてしまっている。
ふん、俺達を裏切ったんだ
そんくらいの報いは受けろよ
・・・裏切ったのだろうか
ふと思い返す。
最後の配信。
3時間彼女を待たせていた。
それはつまり
それくらい───────
・
・
・
光あれ。
暗い部屋で、オタクはそう呟いた。
あとがきという名の言い訳
あっっっっっさいな!!!!!!
いやね、これ、自分のマインドから抽出したものじゃなく自分の考える「イマジナリーコウ軍団」の動きを想定して書いたものだから!
(だしても浅いのだけど。古参ほど折り合いつけてるって話にはなるほどと思いましたね)
だって、もしコウに彼女が出来たとしても
「まぁいてもおかしくないよな。音楽とかファッションとか、一般受けする趣味もあるから全然彼女できる土台あるよな。
まぁ懸念とすればインターネット中学生概念に揺らぎが起きて今までの配信の空気感が変わるのかな。それはちょっとやだなぁ」
「お相手ライバーじゃないんだぁ。○○(カプ名)アツかったんだけどな」ってくらいで全然重い感情にならなかったんだよ!
そんなの送っても採用されるか!?って思ってイマジナリー俺くんを用意したのだけど、まぁ浅かったねw 一通目でぶん殴られてて笑った
まぁ4000通を超えるお便りの大半はこんなものだと思う。採用されたお便りは全部よかったね。
マイグランプリは「コウ!」です。
「いいなぁ。」が、いいね。
みんなも見よう卯月コウ彼女バレ予行演習
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自分で自分を褒めようここ好きポイント~~
①
なんだこれは。
なんなんだこれは。
Campus mode!!好きだから!
コウは学マス2回しか配信してないからあんまり刺さってなさそうだけどね
②
まずは彼女のプロファイリングからしていこう
雑やしきず
③
「くそっ!!」
目に入ったコウのアクスタをぶん投げる。
ちょっと冷静な振りして分析してみたが何も変わらない。
冷静なフリからの急沸騰
シュールさがあってすき
④
3時間彼女を待たせていた。
それはつまり
それくらい───────
伏線回収うおおおおおおおおおお
いい機会でした。今後もお便り企画あったらチャレンジしようと思います。