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たとえば 惑星直列ってなに?
新年を彩る天体ショー
金星と月と土星が日没直後の空に瞬くこんなできごとを、『四次元年表』に登録してみようかな、と思ったとする。
これは、いつ、のことだ? 1月3日、4日、5日で配列が違う。金星と土星だけなら、この3日以外も比較的近くにいる。
近い? これは、どこ、のことだ? 金星は地球より太陽に近い星だ。土星は、木星よりも遠い星だ。それが2つ、並んで見える、というのは、何を意味しているだろう。
そもそも、2点なら、どんな点でも直線にできる。しかし3点、4点だと、ちょっとめずらしい。これがもっとたくさんの惑星、ということになると、それなりに大変だ。でも2022年6月中旬から下旬にかけて、水星、金星、火星、木星、土星がほぼ一直線に並んだ。6月24日には月も加わり、美しい光景が観測できたという。だがこの「一直線」は「地球から見て、並んで見える」であり、つまり、地球がこの列から離れているからこそ、それを見ることができる。
「惑星直列」という言葉が、天変地異の流言と相まって話題になったのは1982年だった。これは「地球も含めた全惑星が一列に並ぶ」という事態を指していた。地球から見て、ではなく、よくある図鑑の「太陽系の図」のように並んでいる、といったらわかりやすいか。
でも、実際には、太陽を中心に90°の扇形に収まっていれば「惑星直列」と呼ぶらしい。Wikipediaには、989年から2161年まで、計算上、八つの惑星が90°以内に収まる10回が掲載されている。もちろん、あくまで計算上だし、1982年以外は話題になったこともないだろう。(2161年のことは知らない)
さて、『四次元年表』には『四次元年表 in Cosmos』という宇宙特化版がある。これを使って、「惑星直列」を三次元表示したら、どう見えるのだろう。たとえば1982年のある日の全惑星の位置情報を登録して表示したら・・・。残念ながら、今の機能のままでは、何が何だかわからないことになりそうだ。どうやったら、「おお、これが惑星直列か」と実感できる表示になるだろう。一方で、2022年の「地球から見える直列」を表示したら、1982年とどう違っているだろう。
データベースのテーブル構成も、登録するときの検索ワードの作り方も、考え直さなければならない。けっこうな改変作業だ。でも逆にいえば、それができないなら、in Cosmosの名が泣く、というものだ。
ということで、新年早々、大きな課題ができた。ほかにもやりたいことはたくさんあるんだがな。一歩一歩進むしかない。
四次元年表 in Cosmos
四次元年表