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18/12/13 SK's Session3 斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN) Guest:Schroeder-Headz@赤坂BLITZ

※mixiで公開していたものを移管しました。

SK's Sessionは最初から最後まで気持ちがぐるぐるジェットコースターみたいに忙しいなぁと今回も思いました。宝箱を前にしているみたい、開けてみるまで何が飛び出すかわからない。
SK1は緊張しながらも大先輩にリードしてもらって大人びた姿を、SK2はジャンル違いの仲良し後輩くんとやんちゃな姿を見せてくれたけど、SK3は昔なじみの先輩と一緒に「楽器ってすごい、音楽は楽しい」って純粋な喜びを改めて教えてもらった気がしました。いやほんと良かった。

一番嬉しかったのが、自作曲が14曲ぐらいになってきたからレコーディングしたいと言っていたこと。まだ偉い人になんにも話してないそうで、ダメって言われたらハイって言うしかないらしいけど(笑)
私にとってSK's Sessionの一番の見どころは、ゲストとのセッションやカバー曲の披露よりも、宏介の自作曲が聞けるってとこなんだなぁと3回目にして確信した気がする。

人選から楽しいのかSKの醍醐味です。バイン田中さん(尊敬する大先輩ギタボ)、日高くん(仲良し後輩ラッパー)と来て、次はどう来るかしらと楽しみにしていて、シュンスケさん(昔なじみのピアニスト)と発表された時には「ああさすが斎藤宏介本当にデキる子…」と惜しみなく心の中で拍手喝采万歳三唱したものです。だってもう素敵な予感しかない。
(個人的にはいつか女性シンガー呼んで色っぽくデュエットして欲しいと思っている。)

Schroeder-Headzこと渡辺シュンスケさんとは、スネオヘアーや堂島孝平氏のサポートキーボーディストとして出会い、そこからcafelonのボーカル&キーボードとして知ってCDを買ってライブに行ったこともあったのですが、Schroeder-Headzとしてはほぼ知らず。
気付いたらシュンスケさんがSchroeder-Headzという名前で活動していて、わりとビッグな方のサポートをしていたり(CDJで佐野元春バンドを見たらサポートがシュンスケさんで喜んだことが)、今どんな感じなんだろうとぼんやり気になっていました。
ユニゾンファンになってからは貴雄がサポートとして一緒にやっていたことを知ったりもしてますます気になり、今年の春先に「HALSHURA」が出たのをきっかけにCDを買って初めてタワレコ渋谷でライブを見たのですが、ピアノの迫力やドラマチックなメロディー展開に圧倒されてしまった。ピアノだけなのにピアノだけじゃないみたいなにゴージャスで華やか。サポートやcafelonの時とは全く別のベクトルの音楽と言うか、想像がつかなかったです。cafelonの曲ってわりと可愛らしい系で、シュンスケさんもふんわりと歌っていたので、全然雰囲気が違うんだもん。びっくり。そんな矢先にSK3のゲストが発表になったので、本当に楽しみにしていました。

それに、ユニゾンがひよっこ時代からシュンスケさんと宏介は先輩・後輩の仲で、2007年の宏介企画「箱庭フェスティバル」のゲストが堂島くん&シュンスケさんだったと知った時はテンション上がったな。
そんなファミリーとも言えるようなシュンスケさんと、お互いにずっとビッグになってからのセッションってめちゃ楽しそうだし素敵なことじゃないですか(日高くんも同様ですね)。
さらに、この日ご両人のサポートを務めた須藤さん&鈴木さんも、当時の箱庭のゲスト(U&DESIGNとして)だったので、SK3は箱庭の延長上にあるかもしれないって思うとちょっと感動します。

そう言えば私が初めてユニゾンのライブ見たのは2015年の堂島孝平20周年サンプラザで、もちろんシュンスケさんも出ていて全員セッションで共演したの見たことあったな。とは言え大所帯過ぎて共演っていう感じでもなかったけれど、ほんとゴージャスだったなぁ。この時のダイジェストDVDが堂島くんのアルバム「VERY YES」初回特典に付いているのでマジで皆見た方がいいと思います(何人かのフォロワーさんに布教しました、みんな良かったって言ってくれてるからほんと)。

入場したら、客入れBGMとしてGRAPEVINEの新曲Alrightが流れていて(最近Inter FMでもよく流れている)、続けてSKY-HIの♪Oh Yeah!!!! かかってこい~(Diver's Highと両A面のSnatchaway)が流れていたから選曲は宏介なのかなと楽しい気持ちに。
その他、ゴダイゴのMONKEY MAGIC、Daft Punk(feat. Pharrell Williams & Nile Rodgers)のGet Lucky、Chuck BerryのJohnny B. Goode、PhoenixのEverything Is Everything、Emi NakamuraのYAMABIKOなどが流れていた記憶。他にも流れていたけど知らない洋楽なので気になるな。

Get LuckyについてはFenderのインタビューでNile Rodgersのモノマネ(カッティング)にハマっているって話してたの思い出しました。

MCで、縁のあるアーティストと好きなアーティストでBGM作ったと言っていたけど、確かにナカムラエミさんも好きそうだなぁ。でもPhoenix聞くの知らなかった。私も好き来日ライブ何度か見ている。ママ金井くんがPhoenix好きなので彼の影響なのかもしれないなと思ったり。
好きなアーティストのオススメは自分の好みに合うことが多いから興味津々だし、好きな音楽が広がるのでこういうお楽しみは大歓迎です。

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■Schroeder-Headz

シュンスケさんはトレードマークのハットを着用してご登場。そしてSKではおなじみ、U&DESIGNの須藤さんと鈴木さん。シュローダーは、もともとこのお2人がサポートしていたそうですね(最近は須藤さんが売れっ子過ぎて参加が難しいとファンの方に聞きました)。
お2方は宏介のサポートもしているので、後に登場した宏介が「だってシュンスケさんと好きなミュージシャンが被ってるからしょうがないじゃん(にこにこ)」って発言していたのが微笑ましくて。

シュンスケさんのピアノを聞くと、壮大な自然の風景が頭に浮かんで、表情をくるくると変えながら季節が巡るように展開して行く感覚がする。音色がとてもみずみずしくてうっとりしたりハッとしたり。
シュンスケ「インストだから歌はないけど、歌心を感じてもらえれば」宏介「インストだけど内に向かうのではなく外に向かっていて皆を楽しませる」という2人の言葉がとてもしっくりくる。
ある時は緑豊かな木々に風がそよいでいたり、ある時は流氷が激しくぶつかり合ったり、マグマが噴き出ているような、そんなシーンを喚起したりも。英語ラップをサンプリングで使ったような曲もあったのがちょっと意外。緩急がくっきりついていて、音の渦に巻き込まれていくような曲も良かったなぁ。

あとやっぱり須藤さんと鈴木さんの存在感もすごい、セッションが息ぴったり。とても生き生きと楽しそう。前に見たインストアではシュンスケさん1人だけだったけど、3人でやるとこんなにも世界が広がるというか、さらに鮮やかな世界を見せてもらったような気がする。
最後に「Surfaceという曲をやります」と。この曲はインストアでも圧倒された曲で、代表作なのかな。約40分があっという間でした。

Follow Me
Blue Bird
Hype
Wildthing's Arm
Sleepin’ Bird
absence of absolutes
Surface

■斎藤宏介

着座してアコギでいつものごとく音を重ねてループさせていきます。リズム音から、ちょっとメロディーがついたものまで4~5パターンぐらい。結構重ねてた。何の曲やるんだろう?ってワクワクしながら待つ時間が好きです。
歌い出して、何の歌だろう、韻を踏んでいるのなんか日高くんみたいで可愛いなふふっ…っていうかSK2でもセッションしたSKY-HIの名曲「Stray Cat」じゃねぇか…!と気づいた時には自分の鈍感さと激しい歓びとで膝から崩れ落ちそうになりました。Stray Cat大好きだし前回もめちゃめちゃ良かったんだよー!まさか1曲目が前回一緒にやった曲だとは思わなかった、よっぽど気に入ったのかな、とても嬉しい選曲。
SK2でのセッションが、血気盛んな気高いはぐれ猫2匹が呼応しながら鋭い音を奏でていたとしたら、今回は孤高のさすらい猫がしめやかにメランコリックな音を奏でているというか、また違った魅力にやられてしまったな。日高くんと一緒だと、彼の切れの良さに合わせて宏介もアグレッシブだったけど、1人だとマイペースに自分解釈のStray Catを奏でていたというか。
SK2では2人が間奏で「ハッ!ハー」って感じでハモっていたのがとても綺麗で印象的だったので、今回1人だからハモりは無いかと残念に思っていたら、その場で音程を変えて撮って重ねていくことでなんと1人ハモりを披露。うわー。嬉しい。器用。美しい。

しかもStray Cat終わりでアコギを置き、ループ音は鳴らしっぱなしにしたまま、立ち上がって「Diver's High」で使っている赤ストラト(Michael Landauモデル)に持ち替えたから、まさかSKY-HIつながりでギター鬼弾き…?ってドキドキしていたら、「報酬は入社後並行線で」「東京は愛せど何にも無い」ですよ。まさかの椎名林檎でこれまた膝から崩れ落ちそうになりました。
宏介の女性アーティストカバーが大好物で、椎名林檎のそれも「丸の内サディスティック」が絶対に似合うに違いないと事あるごとに思っていたので、それがいきなり現実のものとなった驚きと喜び。
林檎さんのアグレッシブな巻き舌が似合うのではないかと思っていたのですが、実際は妄想していたものと違っていて(NO巻き舌)、宏介の丸の内はStray Catの流れでこちらもメランコリック調。情念系の林檎節に対して、涼しげで哀愁漂う宏介節。間奏のギターアレンジもかなり凝っていて聞き入ったな。宏介の持ち歌みたいになっていてかっこ良かったなぁ。さすらいのギター弾きみたい。スナフキン斎藤(適当)。頭2曲で骨抜き状態です。

「色々想定外のことが起きる」「鼻水が出てきた」「写真撮ってもらったけど加工してもらえれば」と明かす宏介。
登場早々、しきりに鼻をすすりながらループ作っていたので、えっもしや風邪なのかい?大丈夫なのとちょっと気になっていたのですが、始まってみれば絶好調だったので忘れていたよ。風邪じゃないなら良かったと安心。
そいやSK1もSK2もカメラマン入っていたのにオフィシャルレポート的なものがどこにも載ってないよね。田中さんと肩組んだ写真は独り占めですか。
SK3は早速ナタリーに載りましたね、ナタリーありがとう。イベントとして認知されてきたってこともあるのかな。

「ソロでやると言うと、ユニゾンの曲をアコースティックでやってるんでしょと思われがち。でもそんなことはない、けっこうガッツリやっている」と。そこは彼のこだわりなのかなと思いました。
須藤さんと鈴木さんを呼び込み、宏介自作曲を4曲続けて披露。しかも今回は多忙な須藤さんが編曲を担当してくれたそうで、完成度の高さに感動です。明らかに今までと違う仕上がりじゃない?終演後に円盤売るって告知されたら鼻息荒くして並ぶパターンです。

以下、うろ覚えかつ妄想たっぷりのメモ。
1曲目は昭和の女性歌手が歌ったら似合うんじゃないか(百恵さんとか明菜さんとか)と妄想。「見失っちゃいねぇよ~」みたいなニュアンスのキメゼリフだけ覚えている。

2曲目、SK1で聞いて絶賛の嵐だった(主に私が)スペシャルスウィートな「Catch me baby~」「Touch me baby~」な歌詞の曲が、須藤さんの編曲で華やかなお化粧をしてパワーアップしていていやもう感動しかない。打ち込みがポップでキュート。「目をそらさないでいて~」って言われたら、ええもうそらせやしないです。甘々な言葉を甘々な歌声で聞かせてくれる斎藤宏介は最高です。
しかも間奏のギター、ぶぉぉぉぉーんってエフェクトが「三日月の夜の真ん中」の間奏ギターを彷彿とさせて(妄想)、いやほんと好きだわ。三日月もすごーくライブで聞いてみたい曲の1つだなぁ。

3曲目、シティポップという言葉がやたらと頭に浮かびました。女性コーラスも入っていてなんだかシティポップっぽい(超主観)。わーこれ好き好き。夜の高速ぶっ飛ばしながら流したい。爽快。

4曲目、もしかしてこの曲も過去のSKで披露されていたかもしれない、サビのメロディーになんとなく聞き覚えが。わりとアグレッシブ系で、サビの歌い方はユニゾンの宏介っぽい気がした。

3ピース編成で宏介がギターボーカルを務めているけど、やっぱりユニゾンとは全然違う気がします。普通にお茶の間でライブ演奏を見ているような馴染みの良さ、違和感の無さはなんだろう。いいなぁ。ユニゾンがお茶の間に似合わないってわけでないのだけれど。曲調にどことなく懐かしさを感じることがあったりするせいなのか。ユニゾンの宏介曲との違いが楽しい。
とにかく私は自分で作った曲を歌って披露する宏介も好きで、宏介の作る曲が好きで、やはりSKの醍醐味はこれだなぁとしみじみ。
あと、わかってるけどユニゾンってちょっと特殊なんじゃないか(褒めている)と田淵と貴雄の個性を今いちど感じたり。ユニゾンと宏介ソロ、両方の良さを改めて感じられるから楽しいです。

最後に1人で「スカースデイル」を弾き語り。なんだか今までに聞いたことないスカースデイルだったな。アレンジが真新しいというか、たった1本のアコギで、メロディーと歌は変わらないのに、ギターが猛烈に新鮮に聞こえた。
全然関係ないんですけど、不思議なジュークボックスが出てくる淡麗グリーンラベルのCM(多部ちゃんがボタン押すと深瀬くんが弾き語り始めるやつ)が大好きで、このスカースデイルを聞いていて、あのCMのイメージが浮かんでしまった。どこかの森で、「消えない地図」のボタンを押すと月夜に流れる穏やかな宏介のメロディー。あーいいなぁ(妄想)。「僕の声を初めて君がキャッチした」っていうフレーズが心から好きです。何度聞いても魅了される。

Stray Cat(SKY-HIカバー)
丸の内サディスティック(椎名林檎カバー)
宏介曲4曲
スカースデイル

2部が終了して引き続き宏介セレクトBGMが流れ、しばらくして影アナが入ります。普段より低めの声でSKY-HIが諸注意を読み上げ、途中からSK2で同じ髪型に寄せたエピソードなどを交えつつ面白トークで会場の笑いを誘い、SK4で会いましょう(笑)と締めくくり。
私はいまだに諦めていない、2人で共作しためっちゃかっこいいYEAH!をサビで連呼するあの曲をどうかどうか世に出して下さい。

■セッション

シュンちゃん&こうちゃんが登場して2人きりで「フルカラープログラム」。
シンプルなセットにシンプルな照明だけ。それなのに2人が混ぜ合わさるとステージがぱあっとバラ色に染まるって、なんの魔法なんだろう!こんなに鮮やかなフルカラーは聞いたことがなくて、とても言葉では説明できない不思議なライブ体験。いやほんとに音楽って素晴らしいなぁと感動して胸の奥が熱くなって涙が滲みました。

2人セッションは1曲だけの予定が、前日のリハで「もっとやりたい」とシュンスケさんが言ったことで、リスペクトをこめてGRAPEVINEの「風待ち」をワンコーラス。
SK1や、バインとの対バンで聞いている宏介の風待ちですが、ピアノ伴奏の風待ちは初めてで、また違って良かったなぁ。夏の歌だけどシュンスケさんが「クリスマスっぽい」って言ってて、確かにピアノのアレンジが聖歌隊っぽいというか寒い冬の夜に似合うようなクリアな感じだったな。シュンスケさんのピアノって温度とか色彩が表現されるのがほんとすごい。宏介も「こんな豪華な伴奏がつくなら毎日でもカラオケしたい」とご機嫌でした。
でも「歌詞わかるかな」と歌う前はちょっと弱気だった宏介。あれれ、その昔、田中さんに「バインの曲歌詞見ないで20曲ぐらい歌えます!」ってアピールしていたのではなかったかなーとちょっと思いました(笑)

2人のセッションもっと聞きたかったなぁ。堂島くんとシュンスケさんでシュンドウってやってるけど、そんな感じでたまーにやるのどうですか。本人らも楽しそうだし。
シュンスケさん、「SK’s Sessionってシュンスケズセッションだと思った、やべー(笑)」って笑ってて可愛かった(笑)

お次は須藤さんと鈴木さんを呼び込み4人で。
Schroeder-Headzの名前はスヌーピーの登場人物、ピアノを弾く男の子シュローダーくんから、と説明するシュンスケさん。それは知っていたけれど、「ピアノを弾く姿が猫背で似ていると言われて」というエピソードは初耳でした。
そんなエピソードを語り、スヌーピーの曲「Linus and Lucy」を。スヌーピーの歌ってなんだっけ?と思ったけど、ああこの曲かときっと誰もが耳にしたことのあるピアノインスト曲。楽器の素晴らしさを伝えたいということで宏介はギターのみ。本来ギターパートがある曲なのか知らないけれど、ギターソロをワウワウかき鳴らしてドヤ顔でワンパクに楽しむ宏介がとても自由で嬉しそう。ベースとドラムのソロもあって、弾むようなメロディーにそれぞれの楽器が絡み合って、楽器ってセッションって素晴らしいとステージに引き込まれました。

「ピアノってかっこいいな!」とはしゃぐ宏介を、「こうちゃん可愛い」「前から知ってるけど」ってはにかみながら話すシュンスケさんも可愛かったです。場末のバー回ろう、モンキーマジックやろうと話す2人が本当に楽しそう。
そうそう、シュンスケさんと飲んだ時に「ゴダイゴかっこいい」って話で盛り上がったそうです。そこからBGMセレクトの話をしていた気がする。
宏介「気になったら聞いてみて下さい」シュンスケ「この後も聞けるの?」宏介「さぁ。聞けないんじゃないっすか?」って流れに笑いました適当だなw
終演後1発目はみんな大好きThe Black Eyed PeasのI Gotta Feelingが軽快に流れていたけど、これはBLITZのセレクトだねきっと。

それからシュンスケさんの最新アルバム「HALSHURA」から表題曲のハルシュラに、なんと宏介がオリジナルの詞をつけてきたということで披露。シュンスケさんがびっくりしたって言ってたけど、私もかなりびっくりしたわ。人が作った曲に歌詞つけたことってあるのかな。新たなチャレンジ素晴らしい。
寒いのが苦手で春が大好きなシュンスケさんが作ったハルシュラ、初めてインストアライブで聞いた時、ピンク色の春の風景の中でダンサーがくるくる踊っている情景が浮かんだんだよね。でもこの日は青い空の色が浮かんだ。「ハルシュラ あなたは行く」っていう歌い出し。マイクスタンドの前に立って、時に右手をひらひらさせながら。インストでしか知らなかったハルシュラが、宏介の歌声が乗っかって、さらに生命力に溢れた明るく力強い春の歌に聞こえてきたな。
最後に「空の声が聞こえた」って多分歌っていて、猛烈なインパクトがあって覚えている。Schroeder-Headzの曲からは声が聞こえてきそうだよね。とっても良いフレーズ。照明も、「HALSHURA」のジャケ写みたいな淡いブルーに染まってとても美しくて記憶に残ったワンシーン。

歌詞、全部ちゃんと知りたいなぁ。シュンスケさんのアルバムに、坂本美雨さんが詩と歌をつけた曲もあったりするので、ハルシュラ宏介バージョンも何かの形にならないかな。シュンスケさん「もったいない」って言ってたけど、ほんとこれきりだなんてもったいない。そもそもSKはいちいちどれも全部1回きりなのが本当にもったいない。でもだからこそ、SKはかけがえのない宝物みたいな空間でもあるよね。

それからシュンスケさん編曲の新曲も披露。ソロは自由にできる場なので、シュンスケさんに新曲のアレンジを頼んだそう。真っ赤な照明のフロアが似合う大人ジャジーな曲。ピアノがJamiroquaiっぽさもあったような。シュンスケさんの中でMVのイメージがあり、宏介はオールバックと(笑)そんな宏介もいつか見てみたいです。

最後に、もともとSchroeder-Headzがカバーしているユニゾンの曲を。シュガーソングをカバーしていることは知っていたけれど、どんなアレンジなのか聞いたことはなく。しかも宏介が「歌わずにはいられない」とのことでボーカル入りのスペシャルバージョン(ギターなし)で。
まあシュガーソングはシュガーソングだろうと平常心で構えていたら、それはそれはポップでそれぞれの楽器が飛び跳ねているかのような煌びやかさで面食らいました。
イントロから宏介もエアギターしたりしてめっちゃ楽しそう。恐らくユニゾンのライブで私が最も聞いている曲であろうシュガーソングだけど、譜割を若干変えているところもあったりしてとにかく新鮮。歌い方も自由自在。ギター持ってない分、自由度が増す感じがあるね。間奏部分でも♪タラリラーシャバダバー♪的なフェイク入れたりして。
極めつけはラストの「甘くて苦くて」のところ、絞り出すようなファルセット使っての大幅アレンジ、うひゃーシュガーでビターな歌声、最高にごちそうさまです!と大興奮。
ピアノソロ前に宏介が「シュンちゃん!」って呼んでたのもなんか楽しかったな。ああほんといいなぁシュンちゃんこうちゃん。
シュガーソングは全員が今日やる曲の中で一番難しいと言っていたそうです。「苦情は田淵くんまで!」と宏介(笑)
皆様本当にお疲れ様です、このメンバーでまたやって欲しいなぁ(SKY-HIの時も思った)。

フルカラープログラム
風待ち(GRAPEVINEカバー)
Linus and Lucy feat.斎藤宏介
ハルシュラ(詩と歌:斎藤宏介)
宏介新曲(編曲:渡辺シュンスケ)
シュガーソングとビターステップ

回を重ねるごとに楽しさの度合いが増している感じがすると言っていたけれど、確かに緊張とか気負いみたいなものが今回はあまり感じられず、肩の力が良い具合に抜けつつ、やることはばっちり決め、初めての挑戦もあったりで、ミュージシャンとして成長しているんだなぁと1ファンながら嬉しく頼もしく思ったのでした。
前回はギターをとっかえひっかえしてたけど、今回はアコギと赤ストラトの2本かな?チューニングの都合でたまたまそうなっただけなのかもしれないけど、スムーズな感じも良かった。
SK1とSK2の時は、それぞれ出会いのことなんかを話していたけど、今回それもなく。それだけ長い付き合いだからなのかなーと。そんな雰囲気も良かったです。

SK's Sessionについて、いつか禿げ上がったり不倫がバレたりしてミュージシャンとして死ぬかもしれないけど(笑)、それまでに何を残せるか考えるのにこのイベントは良い機会なんだ、斎藤なんか楽しそうなことやってんなぁって思ってもらえればと軽い感じで言っていたのも良いなと思いました。

来年はユニゾン15周年だからSKお休みだそうだけど、無理なく長く続けてくれると嬉しい。
SK1とSK3はFC先行外れた私。スーパーヒトシくん的に年1で絶対にライブが当たる権利を駆使できるとしたら、私はSK's Sessionに使いたい。斎藤宏介のミュージシャンとしての底力や可能性と、音楽そのものの素晴らしさを感じられる贅沢で密度の濃い大好きなイベントです。




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