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FBAの【知的財産の侵害】について体験談

noteにする理由

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私は今回のこの経験をした事で今後せどりをしていく中で初期の頃のように怯える事もなく、慣れてきた頃のように他人事と思うわけでもなく「ちゃんとしたお店で購入したものであれば【真贋調査】を突破する事が出来る」と思えました。

真贋調査について、同じように思える人が増えたらもっと楽しく、怯えることなく皆でせどりをしていけるのではないかと思いました。

現在進行形で真贋調査を受けている方も、過去に真贋調査を受けた方も、まだ未経験の方も、こういった事例がある事をと知っておくのと、全く知らないのでは全然違うと思います。
なので、今回はかなり詳細に書いていきます。

今回実際に起きた一連の流れ

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Amanonから見た事のないメールが来た

権利者へ謝罪メールをする(返信は無し)

①Amazonへ謝罪メールをする

Amanonからこれではダメだとメールがくる

②領収書をつけて申し立てをする

Amanonからこれではダメだとメールがくる

③いろんな方の意見を聞きながらしっかり文章を作って申し立てをする

Amanonからこれではダメだとメールがくる

④もう一度作り直して申し立てをする

商品の再登録が認められる(返送する)

■見たことのないメールとは

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一連の流れの一番最初にあった「Amazonからの見た事のないメール」とはどんなメールだったのか

【内容の要約】
・ある商品の権利者から商品の真贋に関する報告があって、商標権を侵害していると言っています。

・再出品するには商品が合法であることを説明してください。

・合法であると説明できなければこの商品は停止中のままになります。

・商品の権利者がこの申し立てに誤りがあった事を明確に説明した場合のみ撤回を受け入れます。

・もし90日以内に真贋の証明ができなければ出品停止のまま商品は破棄する権利も保留しておきます。
このような内容が難しく書いてありました。

ですが、この時アカウントについては述べられていませんでした。幸い、アカウント停止にもなっておらず、対象商品が削除されていただけでした。
なので、正直あまり焦っていませんでした。

■権利者(企業)への謝罪メール

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まず、権利者(企業)へ謝罪をしようと思いメールをしました。

【メールの内容】
・挨拶
・店舗名、名前
申し立て番号を記載して、知的財産の侵害について謝罪する
・今後二度としないことを約束する
・申し立てを取り下げてもらえないかお願いする
・もう一度謝罪する
・店舗名、名前
このような構成でメールを作成しました。

ただ、権利者の方はとても怒っていると思うので「申し立ての取り下げをお願い」するのはやめた方が良かったかもしれません。

申し立て番号の記載を私は忘れてしまったのです。皆さんは忘れないでメールに記載してほしいと思い、太字にしました。

ただ、この企業への謝罪メールですが返事は返ってこないと思っておいた方が良いと思います。いろいろな方にこのメールについて聞きましたが、返事があり企業とやり取りのできた人はとても少なかったです。

■①Amazonへの謝罪メール

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先程も言いましたが、アカウント停止にはなっておらずあまり焦っていなかった私は、セラーセントラルから行える「申し立て」ではなく、Amazonから来たメールに記載されていたアドレスへメールを送信しました。

【メールの内容】
・挨拶
・店舗名、名前
・申し立て番号の記載
・企業へ謝罪したが返事がないという事
・Amazonへの謝罪
・店舗名、名前
このような構成でメールを作成しました。

たったこれだけでメールを送信してしまいました。
合法である証明もせず、商品が本物である証明もせず本当にただこれだけを送ってしまいました。

■Amazonからの返事

そしてそのあと来たAmazonからの返信をみて動けなくなりました。

【返信内容の要約】
・商品の真贋を証明するものを提出してください
・知的財産の侵害をしていない事を証明するものを提出してください
・知的財産を侵害していないと考える理由を説明してください
・できなければ、商品情報は削除されたままです
・できなければ、アカウントは停止される可能性があります

ここで気づきました、、、
「あ。これヤバイ」と。そう思ったのと同時にとても焦り、情報を探し始めました。

周りの人に相談したり、googleで調べたり、ツイッターで意見を求めたり、慌てていろいろな事をしてしまいました。


■②領収書をつけて申し立てをする

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領収書が必要と知ったので急いで印刷しました。
幸いな事に私が商品を購入した店舗は、商品購入後に送ってくださったメールに領収書を印刷出来るURLが添付されていました。

もう一つ、この店舗で購入した事の証明として【購入履歴】をスクリーンショットしました。

・領収書(印刷したのち撮った写真)
・購入履歴(スクリーンショット)
この2つを添付資料として用意しました。

【申し立て方法】
セラーセントラル

パフォーマンス(アカウント健全性)

[知的財産に関する苦情]

今問題になっている商品の横の[申し立て]

[出品情報を有効にする]の下に文章を入力、資料も添付

[申し立て]
この手順で申し立てが出来ます。

【申し立て内容】
・謝罪
・権利者へ謝罪をしたが返信のない事
・商品を削除して二度と出品しない事
・もう一度謝罪
・資料の添付
このような構成で1回目の申し立てをしました。

再び合法である証明もせず、商品が本物である証明もせず、本当にただこれだけを送ってしまいました。

■Amazonからの返事

「申し立て」で私が送った内容で審査が通る方もいるそうなのですが私はダメでした。
先ほどと全く同じ内容の返事がきました。

ものすごく焦りました。

「真贋について」調べていく中でAmazonとのやり取りは10回までなどと書いてあるものもありましたし、初動が大切と書いてあるものもありました。

「もう無理かもしない、、、」と精神的にも余裕がなくなり、急いでぜんさん(@ZEN_Arbitrage)とココロさん(@kokoro0830birth)に連絡しました。


■③いろんな方の意見を聞きながらしっかり文章を作って申し立てをする

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ぜんさん(@ZEN_Arbitrage)のnoteを読み、取り扱っている商品が正規品と証明することの重要性に気付きました。

商品を購入したお店に連絡をとり「取り扱っている商品は正規品で間違いないか」と確認しました。
返事は【正規品で間違いない】との事でした。

画面上のやり取りだったので証拠としてやり取りをスクリーンショット画像にしました。
また、その商品が私の手元に納品されたことを証明するために商品が届いたときに同梱されていた明細書を準備しました。


・領収書(印刷したのち撮った写真)
・購入履歴(スクリーンショット)
・正規品である証拠になる画像(店舗とのやり取りのスクリーンショット)
・明細書(実物を写真でとったもの)
この4つを添付資料として用意しました。

ぜんさん(@ZEN_Arbitrage)、ココロさん(@kokoro0830birth)と話お話しさせて頂いて
自分の取り扱っている商品について

いつ、どこで、何を、何個、購入したのかを証明する事
申し立て内容をしっかり理解する事

この2つが重要だと感じました。

【申し立て内容を理解するために】
1番最初にAmazonから来たメールに記載されていた[商標番号]を調べる

[商標番号]に何が登録されているか確認する

何が[知的財産の侵害]なのか、申し立て内容を理解する

今回の場合は【権利者の所有しているものを勝手に利用して偽造品を販売している】という事が申し立ての内容ではないかと推測する


【申し立て内容】
・挨拶
・店舗名、名前
・申し立て番号、商品名、ASIN、SKU、FBAにある在庫数
・購入店舗の情報(サイトURL、住所、電話番号、アドレス)
・添付資料の説明
・いつ、どこで、何を、何個購入したか(購入履歴のスクリーンショット)
・いつ、どこに、何を、何個納品したか(FBAの納品番号記載)
・領収書の発行、注文番号と受注番号が同じである(領収書、明細書)
・購入店に「正規品であるか確認する」(やり取りのスクリーンショット)
・よって正規品であることを証明する
・謝罪
・店舗名、名前
このような構成で2回目の申し立てをしました。

この時、私はパソコンで文章を作成していました。添付資料はスマートフォンに入っていた為、パソコンからスマートフォンに作成した文章を送り、それをコピーして貼り付け、資料を添付し申し立てをしました。

■Amazonからの返事
1時間もしないうちに返事がきました。先ほどと全く同じ内容の返事がきました。またもやダメでした。

【ダメだったと考えられる理由】
・文字化けしてしまっている場所があった
・添付資料はの容量オーバー

■④もう一度文章を作り直して申し立てをする

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・領収書(印刷したのち撮った写真)
・正規品である証拠になる画像(店舗とのやり取りのスクリーンショット)
・明細書(実物を写真でとったもの)
この3つの資料を用意しました。

【申し立て内容】
・挨拶
・店舗名、名前
・商品名、ASIN、商品コード、SKU、在庫数
・申し立ての内容確認(ASIN、商標番号、申し立て番号)
・【権利者の所有しているものを勝手に利用して偽造品を販売している】という事を申し立て内容から理解した
・なので偽造品でないことを証明する
・購入店舗の情報(サイトURL、住所、電話番号、アドレス)
・添付資料の説明
・事実確認
→領収書、明細書、やり取りの画像の3つの資料を使っていつ、どこで、何を、何個購入したか、商品が実際に届いた事と個数があっている事、購入した店舗が正規品を取り扱っている事、よって当店が正規品を扱っていることを証明する
・今後のどうするか、迷惑をかけた事への謝罪
・取扱商品が正規品であることを伝える
・挨拶
・店舗名、名前
という構成で3回目の申し立てをしました。

3つの添付資料をスマートフォンからパソコンへ取り込み、資料のファイル名を「領収書」「明細書」など分かりやすい名前に変更し、パソコンから作成した文章、3つの添付資料を送信しました。

■Amazonからの返信

商品の再登録が認められる!!!!!!!

やーっとみとめられました。

真贋調査とは

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真贋調査にはいくつか種類があります。今回はその中の「知的財産の侵害」についての話です。
ですが、この内容をしっかり理解することが出来れば、その他の真贋調査の時も落ち着いて対応できるのではないかと思います。

真贋調査で求められているのは、自分の取り扱っている商品が「偽造品、ニセモノ」ではなく「正規品、本物」ですよと証明する事です。
今回、知的財産の侵害でもそれは変わらず「正規品を取り扱っている事」の証明が一番大事なことだと感じました。

気を付けた方がいい事

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・申し立ては出来るだけ朝9時近辺に行う
→1番Amazonアカウントスペシャリストがアクティブに稼働している時間であるので、AIによるテンプレートの返信でなく人間に読んでもらう事を期待できる。

・とにかく落ち着く
→焦って私のようにいろいろなことを調べて、どんどん行動していくと泥沼にはまっていってしまう。ちゃんとしたお店で購入いていれば大丈夫!と落ち着く。

・商品を購入した際にお店から発行される領収書、明細書、納品書などは全て取っておく
→何かあった時にあるのと、無いのでは全然違う。証明しやすくなる。

・申し立てを行う際の添付資料は10MBまで
→容量をオーバーしてしまいそうな時はファイルを圧縮するサイトもあるのでそのような物を利用するなどして容量を調整する。

・申し立ての文章はなるべくWordや、Googleドキュメントを利用する
→Wordや、Googleドキュメントで作成しそのままパソコンから送信すれば文字化けの心配がない。

・添付資料は一度パソコンに取り込みファイル名をわかりやすいものに変更する
→どれがどの資料か申し立て内容を読んでいる人が分かりやすくなるので、伝えたい事を理解してもらいやすくなる。

・一度申し立てをすると、次の申し立てはすぐには出来ない
→これがダメだった時に、これはどうだろうと修正した文章を作成できたとしても、ある程度時間を置かないと追加で申し立てをする事は出来ません。
ただ、待てば出来るので、焦らないでください。

・ただただ謝るのではなく抜け目なく順序立てて説明をする
→例えば、領収書を添付してこの店舗で購入しました。と言っても事実かどうかわかりません。
なので、抜け目なくというのは
「何月何日、商品名〇〇商品コード○○を購入、領収書の名前が御社にて出店している弊店の店舗名と一致する(領収書にて確認できる)」
「明細書に記載されている商品名、商品コードが領収書のものと一致する。また、明細書に記載されている住所は御社に登録しある弊店の住所と一致する。よって購入した商品名〇〇、商品コード〇〇が〇〇個弊社に届いている(明細書と領収書にて確認できる)」

このように、どんな小さな事も疑問に思わせないように全てしっかり言葉資料で説明する。


最後に

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FBAでの【知的財産の侵害】についてはしっかり説明することが出来れば怯えるような物では無いとわかりました。

この件でたくさんの方にお世話になり、本当に感謝しています。
このnoteが悩んでいる誰かの役に立ちますように。

さい(@sai_3kids

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