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京都大学法科大学院 未修入試(小論文)


そろそろ法科大学院の入試の時期ですね!

私も受験の際にはtwitterやgoogleで情報収集したのですが、未修の入試についてはあまりに情報が少なく困ったので、私の覚えてる範囲で記事を書いてみようと思います。

参考までに私の入試の結果です。
たぶんそんなに的外れなことは書かないはず・・・たぶん

京大ロー未修入試の概要

京大ローの未修入試には以下の2つのルートがあります!
(2023年8月現在)

  1. 口述試験ルート(法学未修者 特別選別)

  2. 小論文試験ルート(法学未修者 一般選抜)

1と2は併願可能です。
1の締め切りが2の締め切りよりもかなり早くなっているので、併願される方はご注意ください。

ちなみに私は京大ローもとい法科大学院への進学を決断したのが遅かったので(TOEICの結果が出た9月以降)、1の締め切りはとっくに過ぎてしまっていました。
なので2の小論文試験単願で出願しました。

出願書類

出願書類の中で一番悩ましいのは、⑧自己評価書ではないでしょうか。

私が学部生のころはエントリーシートの類が本当に苦手でした。
社会人になってからは、幸いにも仕事上履歴書やエントリーシートを目にする機会に恵まれていたので、今回の出願にあたってはなんとなくどんなことを書いたらいいのかわかっていたような気がします。

伊藤塾などにはエントリーシートの書き方や小論文試験の対策講座があるようなので、不安な方はそちらを受講されても良いかもしれません。

で、私が意識していたこと!

be positive

まずは終始ポジティブな内容を心掛けました。

なんだかものすごく当たり前なことなような気がしますが、精神を病んでると無意識にネガティブな内容をエントリーシートに書いてしまったりするんですね。

これはローに入学した後の話ですが、
ローに入学してから、何度も何度も、鬱になってしまったときはどこに相談したらいいかという話を聞かされました。
それだけ司法試験の勉強というのは過酷で、精神を病みやすいのだと思います。
実は私はもともと社会人をしながら予備試験の勉強をしていたので、精神を病んでしまうというのはとてもよくわかります。

なので、入学前から既に精神を病んでいるというのはまったく良くない!
実際はネガティブ思考だったとしても、せめてエントリーシートはポジティブにいきましょう🍻

論理的整合性と一貫性

京大ローの自己評価書では下記について聞かれます。

  • 学業についての自己評価

  • 学業以外の活動実績

  • 社会人としての活動実績

  • 出願の動機等

それぞれについて、自分の人生の中から絞り出して書いていくと思うんですが、その際に、全体として論理的整合性と一貫性が失われないように意識して書きました。

国際性と多様性

これは私がTOEICの点数を頼りに自己評価書を組み立てたというのもあるんですが、
京大は多様性を重視しているような印象があったので(個性的な人が多いイメージ)、このあたりは語学と絡めて強くアピールするようにしました。

実際に入学してみると、少なくともクラスの1/3くらい(10人くらい)の人は語学に強いような気がします。

そして、京大ローには外国語系の授業はほとんどありません。
同志社大学の授業によってカバーしているようですが、もしかしたら今後京大ローが力をいれていきたい部分なのかもしれません。

小論文試験

問一

抽選制の活用において一院制議会よりも二院制議会の方が望ましいとされる理由について、四〇〇字程度で説明しなさい。(八〇点)

https://lawschool.law.kyoto-u.ac.jp/nyushi/mondai/

問一は端的に言うと要約問題でした。
前述した小論文対策の講座では要約のテクニックも教えてもらえるそうです。

社会人の方は毎日メールを書いていると思いますが、
私は普段から、端的で簡潔なメールを書くことを意識していました。
それが要約力に繋がっていたように思います。

そしてこの要約力というのは、どうやら司法試験でも役立つスキルのようです✨

問二

抽選制と選挙制を混合させる方法として、くじ引き投票制が有する利点と欠点を整理した上で、くじ引き投票制と二重代表制のいずれが望ましいかについて、あなたの考えを理由をあげて八〇〇字程度で述べなさい。(一二〇点)

https://lawschool.law.kyoto-u.ac.jp/nyushi/mondai/

これは論理的思考力を問う問題ですね。

「あなたの考えを」と書かれていますが、別に受験者の個人的思想を聞きたいわけではありません✋
実際に私は、自分の個人的な考え(くじ引き投票制)とは真反対の考え(二重代表制)を支持する文章を書きました。その方が論理的な文章を書きやすかったからです。

私が試験中にやったことは、まず下書きの紙の裏面を使って(表面は原稿用紙ですが、裏面は白紙です)、表や図などを使って問題文を視覚化しました。
文字の羅列を見ていてもあまり内容を整理して理解できなかったので、自分がわかりやすくなるように、表や図で書き換えました。

そして、自分の書き直した表や図を見ながら、
くじびき投票制の利点と欠点を整理した答案を作成しました。

実際の下書きの紙はもう捨ててしまったんですが、
再現するとこんな感じ。

問題文からくじびき投票制の利点と欠点を抜き出して書き出して、
それぞれの利点に対する反論を自分の中からひねり出して対照表にしました。
問題文中で挙げられている欠点は反論の中に入れ込みました。

答案の形は主張反論を4回繰り返し、最後に、「以上より二重代表制(反対意見)が良い」という結論で締めくくりました。


実は、
今まで選挙権を行使したことがなかった
ので、自分の意見として反論を書くのがちょっと難しかったです。

選挙権はずっと持ってたんですが、行使したことがなかったんです。
まぁ人にはいろんな事情があるんだなと思ってください👉👈

なので自分の反論が本当に反論として成り立っているのか、かなり不安だったんですが、
その代わりに文章全体が理路整然とするよう意識して書きました。


当日気をつけたいこと

牛乳を飲まない。

私は試験の朝に牛乳を飲んで、緊張していたのもあっておなかを壊しました。
そして試験に遅刻しました。

牛乳を飲んではいけません。

というか試験に遅刻しないようにしましょう。
試験の開始より30分はやく着席の時間が指定されています。

不測の事態があっても大丈夫なように、試験開始の1時間前には着けるようにしておくと良いと思います👍
(あたりまえですね!元社会人として恥ずかしいです)


ちなみにおそらくこの遅刻が原因で5点の減点をくらってます。
小論文入試の総点205点は点数的には1位の点数なんですが、なぞの力によって200点の位置で順位が出ています。

他に心当たりが全くないわけではないですが、仮に他の心当たりが原因だとするととても悲しいので、遅刻が原因ということにしておいてください。


試験会場に早く入室すると緊張してしまう人は、カフェで時間を潰すのも良いかもしれません。

というわけでわたしのオススメの京大近くのカフェを2つ紹介しておきます☕
各カフェから教室まで15分~20分くらいの余裕は見ておいてください。(信号での足止め時間や迷子になる可能性を算入しています)


みなさまの合格を祈念しております🌸

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