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イベントストーリー『荊棘の道は何処へ』の振り返りと所感 ~「秘密を打ち明けること」をテーマに~

この記事には『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク』内のイベントストーリー『荊棘の道は何処へ』の内容を含みます。

上記イベントストーリーを始め、ニーゴの各キーストーリーを通読したうえでの閲覧を強く推奨します。

◆前文

イベスト最高でしたね。いやもちろん展開は最悪だったのですが。

サービス開始直後から、いつか来るであろうと予想されていた、瑞希の秘密が露呈する回でした。覚悟しつつ読み進めましたが(そして秘密の中身をある程度推測していたとはいえ)、衝撃的でしたね。

流石に声出た

そのような大変重要な回。演出等にも気合が入っていたイベストの何処が特筆すべき点なのか、どうして我々の心を揺さぶったのか。大まかに振り返った後、個人的な所感を述べます。

※スクリーンショットは全て僕がプロセカ内で撮影したものであり、諸々の権利はプロセカに帰属することを明記しておきます。



◆振り返り

・1話

まふゆが自身の秘密を肉親に伝え、一定の理解を得られた(灯を手繰りよせて )ことを瑞希が知ったところから、話はスタートします。

瑞希は以前からまふゆに対して一定のシンパシーを感じ、その身を案じていました。
特に、イベスト「ボク達の生存逃走」でまふゆに提示した「逃げる」という選択肢は、後々のまふゆの家出という形に結実します。
逃げて、安心できる場所に身を寄せ、心を落ち着かせてから、耐え難い現実に向き合う。まふゆは一歩を踏み出して、小さいけれど確かな成功を収めました。
そんな様子を見て、自分も……と瑞希が考えるのは、極自然な成り行きでしょう(それが一種の責任感からなのか、羨望からなのかは、あえて曖昧なまま捉えています)

ニーゴの皆に話そうと決心し、まず初めに絵名に打ち明けようとします。
――瑞希は何かを隠し悩んでいる、私は話してほしいと思っている。でも、今話すのがしんどいなら、いつか、話してもいいと思える時まで待ってるから。夕焼け空の下、絵名は瑞希と約束していました。イベスト「ボクのあしあと キミのゆくさき」ですね。

友人のためなら苦手な待つことも我慢できる、いい子

最初に絵名に話そうとするのは、約束を果たすという観点からいって、至極当然の流れといえます。

しかし、決心していても、体は言うことを聞きません。手は震え、タイピングもままならない。脳裏には、瑞希自身を――秘密を軽んじたり否定したりする心無い言葉が浮かんでは消えていきます。
たとえ、瑞希自身がニーゴのメンバーを信頼していたとしても、秘密を知られることと心無い言葉が強く紐づいている以上、この反応は致し方ないように思います。
結局、この日に瑞希がメッセージを送ることはありませんでした。

数日後。
ニーゴのメンバーが勢揃い。普段と変わらない日常の中で、神山高校で近日中に文化祭が開催される事実が共有されます。

出不精な絵名も、今年は参加する気があるようです。しかし、瑞希にとっては都合が悪い。何故なら、秘密が知られてしまうかもしれないから。(全日制と定時制という違いがあれど、作中で一年以上同じ高校に通っていて露呈していないのは奇跡に近いのでしょうけれども……)

この"もしかしたら"に対して、もちろん瑞希は自覚的で、「そうなったらそれでもいい」と今までは捉えていたけれど、いまは明確に"嫌だ"と思うようになりました。ニーゴという心地よい空間を、最悪な形で手放したくはないから。

"もしかしたら"が迫り、絵名が来るなら話そう、そうでなくても、必ず自分から話そう、と決心を深めます。
(しかしやはり、選び取るのは難しい。故に、瑞希は時と場所を具体的に指定し、逃げ癖を持つ自らを逃げられない状況に"追い込む"ことで、選択を自身に迫らせようとします)

逃げ癖には締切

・2話

瑞希の様子の変化を敏感に察知したMEIKOとKAITOが、お互いの意見をぶつけ合います。

抱えているとても大きな想いと、危ういバランスを保ちながら向き合おうとしているのだから、静観しているべきだ、というMEIKO。

対してKAITOは、傍観しているだけでは何も変わらないと主張し、瑞希のもとを訪れます。必死なMEIKOをみて、KAITOはトーンを落としつつも、瑞希に言葉を投げかけます。迷っているのは、選びたいと思っている証拠だと。

両者の関わり方の差異が際立っていましたが、それでも両者の間には、瑞希を思いやる心が通底していたと思います。最終的に、(何を)選び取るのかは、そしていつ選び取るのかは、瑞希次第だ、と。

・3話

揺れ迷っている間に、時間は文化祭前日に。結局メッセージは送れていませんが、瑞希の内心では、決心が継続しています。

この回では、友人である冬弥と類が登場します。どちらも、(冬弥に関しては恐らく、ですが)瑞希の秘密を既に知っていて、それでいて仲の良い友人というポジションです。

特に類は、中学の頃、"普通"に馴染めない同士、屋上で同じ時を過ごしてきた旧友です。些細な様子の違いから、瑞希が何か悩んでいることを、類は察します。

類に対し、瑞希は吐露します。「受け入れてもらえないのではという恐怖」「(たとえ拒絶されなかったとしても)"受け入れなければ"と気を遣わせてしまう、遠慮させてしまうような(そうこちらが感じ取ってしまうような)関係・態度に変わることが、一番怖い」と。

これは瑞希の本心であるとともに、ニーゴの皆とは「これからも一緒に居たい、そのために頑張って話したい」と思えるくらい仲が深いこと、(類が瑞希に対してそうだったように)相手の小さな雰囲気の違いを読み取れてしまうくらいお互いを理解していることも、暗に表現しています。

類はそれを汲み取り、干渉できる立場では無いと、直接的な力になれないと理解した上で、最大限の寄り添いを――瑞希の幸せを祈らずにはいられなかったのです。

その日の夜、絵名から文化祭に行くことを告げられます。
瑞希は覚悟を決め、他のメンバーも誘いつつ、後夜祭の時に全部打ち明けると伝えます。

・4話

貴重な癒やし回。

主張の激しいクラスTシャツを着た絵名や、奏とまふゆの反応を見て、瑞希の緊張もほぐれたのか、普段の調子を取り戻します。(声のトーンもこれを境に普段通りになります。声優さんってすごい)

推しがダサいTシャツを着ており、号泣

そして、いつもの(最後になるかもしれない)ニーゴの日常を謳歌します。

・5話

貴重な癒やし回その2――と見せかけて、本イベストの重要回です。(そういう意味では、3話もそう)

ニーゴの皆が、瑞希と冬弥が作った謎に挑むという内容。
最初こそまふゆがすぐに機転を利かせて謎を解きますが、その後挟まれる描写では、共通して「瑞希が作った謎」を前提に皆が思考しています。

奏は、瑞希が見たというクイズ番組を思い出し。まふゆは、地理が得意だと瑞希が話していたことを引き合いに出し。絵名は、瑞希の性格から逆算して、(結果的には不適だったけれど、瑞希が担当したところまでの)答えを当てています。

絵名の勘は鋭い

ある種のメタ読みで、クラスの出し物の意図からは外れていますが、これが成立するのは、ニーゴのメンバーが瑞希のことを深く知っているからという、何よりの証拠です(この回の最後で瑞希が吐露していましたね)。

それを瑞希は嬉しく思っているし、だからこそ、これからも一緒にいるために――決意を新たにします。

・6話

文化祭が終了し、他校の生徒である奏とまふゆは先に帰路につきます。
その寸前、瑞希が呼び止め、話があることを伝えます。覚悟が決まっているからか、その言動に迷いのようなものは感じれません。

とはいえ、絵名とともにがらんとした校舎内を歩くことになった瑞希は、これからの事で頭がいっぱいになり、心臓が激しく脈打つほどに緊張しています。
そんな緊張を解すためか、絵名は普段と変わらない調子で、瑞希に話しかけます。

やさしい

絵名の優しさに触れ、温かさと、一抹の強さを感じていると、クラスメイトが現れ、助けを求められます。逡巡するも、瑞希はクラスメイトの頼みを受け入れ、共に駆け出します。絵名に屋上で待っているよう伝えて。

・7話

絵名は一人、夕焼け空の下、屋上で瑞希を待ちます。

そんなときに、何人かの男子生徒が雑談をしながら現れます。移動しようとする絵名の耳に、彼らの声が聞こえてきます。何やら瑞希に関する話をしているようで……。
思わず気を取られていると、男子生徒が絵名に話しかけてきます。日中、瑞希と一緒にいた人じゃないか、と。

全日制と定時制の違いはあれど、同じ学校の生徒だからか、絵名は邪険に扱えず、程々な態度で対応します。

そして不意に、男子生徒から一方的に言葉を突きつけられます。文脈を解せない絵名は、固まり、困惑するしかありません。

思ったような反応が得られなかった所為か、男子生徒は釈明を始めます。しかしそれは、本来この場で明らかになるはずがなかった情報を露呈させることとなり――。

絵名は考えてしまいます。
得られた情報と、瑞希の約束とが、脳内で結びついてしまいます。

そして…………。

・8話

二人にはなんら瑕疵が無いのに、両者共に心傷を負ったまま、絵名は校舎に取り残され、瑞希は姿を消し、イベントストーリーは幕を下ろします。

◆全体を振り返って

今回のイベストは、前回の25箱イベである「灯を手繰りよせて」のラストの意味深な前フリから、瑞希の秘密を絵名が不意に知ってしまう――それこそ今回の7話のような――展開が冒頭に来るのではないかと、約半年間も戦々恐々としていました。

だからこそ、蓋を開けてみれば、瑞希にとって秘密を明かすことの意味や恐ろしさ、神高の友人の暖かさ、ニーゴの皆といることのかけがえのなさが、文化祭という非日常を通じて、これでもかと丁寧に描写されていて。読み手を自然と瑞希達に感情移入させる、素晴らしく練られた構成だったと思います。

故に、ここまで綺麗に積み上げてきたものを、第三者が無神経に破壊してしまう――瑞希が危惧していたことが最悪の形で現実と化してしまう(しかも、自分たちを繋げてくれた、思い出深い屋上という空間で!)、という展開の惨さが際立ったわけです(瑞希が受けたショックの大きさを、我々は追体験したとも言い換えられる)。

悲劇的なストーリーに合わせたかのように、演出面も気合いが入っていました。
まるでフラッシュバックのように、今までのイベストのスチルが連続で映し出され、8話最後の吐露はセリフすら表示されず。ストーリー完走の果てに待ち構えていた現実では、瑞希の姿が消失している。
ここまで凝った特殊演出を見せつけられると、プロセカ側が如何に本気でこのイベントストーリーを用意したのか、思いを馳せずにはいられません。

MEIKOじゃないけれど、この物語がどういう形で帰結するのか、固唾を呑んで見守りたいです。

未来まで――最後まで、必ず。

◆秘密を打ち明けること

人間、生きていたら秘密の一つや二つを抱えてしまいます。瑞希に限らず、これを書いている僕にも、これを読んでいる貴方にも、誰であっても。

その理由は千差万別でしょう。好きだから、恥ずかしいから、得だから、社会的地位が危うくなるから、周囲に理解されないから、等々。

様々なきっかけで生まれる秘密ですが、ある一点の共通項を有します。それは、秘密は往々にして、いずれ何らかの形で漏れたり明らかになったりしてしまう、ということです。人の口に戸は立てられません。
故に人々は、何らかのタイミングが訪れるたびに、選択を迫られます。第三者経由で知られる前に自ら秘密を打ち明けるか、秘密を守り続けるか。

ただ一点、注意が必要です。秘密を守り続ける選択を繰り返していると、秘密を自ら打ち明けるという選択肢がどんどん取りづらくなってしまう、ということです。
何故なら、相手にとって、こちらが隠している秘密は、認識出来ていない以上、"存在していない"ことと同義だからです。

"存在していない"状態が前提のまま、交流が、コミュニケーションが成されます。交流は経験・知識、即ち情報としてどんどん蓄積されます。"存在していない"状態の上に。
であれば、秘密を明かすこととは即ち、"存在していない"状態がひっくり返される――その上に構築されていた情報もろとも――ということなのです。
そうなってしまえば、以前と同様のコミュニケーションは望めません。"公然となった秘密"を前提に、今までとこれからが、新しく組み直されてしまうのですから。

(他にも理由はありますが)それを恐れていたがために、瑞希は後者を選択し続けてきたのです。

もちろん、だから瑞希が悪いのだと主張したいわけではありません。誰しもが陥ってしまう負のスパイラルであり、抜け出すのは非常に難しく、瑞希もそれに嵌まってしまっていた、ということを指摘したいのです。

このスパイラルから安全に脱出するには、当人の「抜け出したい」という強い意志とともに、両者の信頼関係と、適切な過程と時間を掛けたコミュニケーションが必須です。徹底的に、けれど歩み寄るように、丁寧に対話を重ねる必要があります。

或いは――第三者によって秘密が明らかにされ、負の連鎖共々、これまでの一切が粉々に砕け散るか。

瑞希の場合はどうだったでしょうか?

瑞希はインターネット上での活動や交流を通じて――秘密があることそのものを隠したうえで――、ニーゴという心地よい空間を手に入れました。「今が楽しければそれでいい」と考えながら。

秘密を持っている人にとって、インターネットという空間は都合がいいです。匿名性の高さは勿論のこと、こちらに関する情報をどれくらい開示するか、操作が可能だから。即ち、秘密がバレる可能性が、現実よりも格段に低い。
加えて、バレていざこざに発展しても、"リセット"してしまえば、なんの問題も残りません。(実際、この可能性に瑞希が何処かで言及していたような気がするんですけど、どなたか覚えてませんかね?僕の思い違い?)

けれど、ニーゴの匿名性は、OWNの件をきっかけに、薄れていきました。対面で会うようになり、本名を知り、一緒に出かけるようにもなります。
ニーゴの楽しい時間が現実にも波及している、といえば聞こえはいいです。反面、現実の問題――秘密がバレかねない、というリスクも徐々に顕在化していきます。

そして、ここまで来た以上、瑞希が秘密を簡単に打ち明けられるタイミングは、とうに逃しています。他のメンバーにとっては、"隠された"ものは最初から"存在しない"事になっているのですから。

"存在しない"ものの上に関係性が構築されている。瑞希も秘密がバレないよう、誤魔化し続ける。交流がなされる。秘密が更に埋没していく――。先述した、負のスパイラルです。

秘密がアイデンティティ等と深く絡んでいる以上、この乖離は、瑞希にとって無視することの出来ないもので。故に、いつかは話さなければならない。けれど、話せば"存在しないもの"を根本から覆し、関係性が変わってしまう。

瑞希はこれを、ニーゴに加入する以前から、何度も繰り返してきたはずです。イベスト「シークレット・ディスタンス」で吐露しているように。

瑞希にとって幸いなのは、今までの関係性と異なり、ニーゴの皆には、お互いを尊重し、支え合おうという意志があることです。
負のスパイラルを抜け出す唯一の方法として挙げた「両者の信頼関係と、適切な過程と時間を掛けたコミュニケーション」を行うことが出来る土壌が、醸成されています。

このことに関して、瑞希は自覚的でした。故に、(揺れて迷いつつも)自分から話そうという選択肢が、自ずと出てきたのでしょう。

しかし、現実は。

7話の展開は、ここで記述した内容の"真逆"を行っています。
男子生徒と絵名の間に信頼関係は当然なく、適切な過程というものもなく、時間さえかからず、ただ、秘密の中身が、雑にぶちまけられて。

到底、コミュニケーションとは言えません。暴力と言っても過言ではない。
だからこそ、ただただ事実を投げつけられただけの絵名が、固まり困惑してしまうのは、(彼女の本心ではないのは勿論として)致し方なかったと思います。
(真正面からやってきた見知らぬ通行人から、不意に投げつけられた剛速球を、貴方は目を瞑ることなく、涼しい顔で、しかも素手で、軽々とキャッチすることが出来るでしょうか? たとえその球が、大切な人の大切な物であったとしても)

二人は、秘密が明かされるシチュエーションの中でも、最悪の形を突きつけられることとなりました。
そんな絵名と瑞希のやり取りは、とても痛ましいもので。
お互いの顔も、波長も、全く合わせられず、瑞希は一方的に謝り、絵名は最後まで掛ける言葉を見つけられませんでした。
(勿論、あの状況下で冷静に話し合うことなど、到底不可能であったということは、重々承知の上です)

このイベストが多くの人々の心を捉えて離さない(と僕は信じています)のは、瑞希の秘密に関する待ちに待った展開だからとか、演出のクオリティが高いだからとか、そういった要素以上に、この「ずっと隠し続けてきた秘密を打ち明けること」の難しさと、不用意に秘密が明かされてしまった時の絶望感や取り返しのつかなさを、誰しもが(秘密を抱える側としても、明らかにされた側としても)体験したことがあり、共感せずにはいられないからだと、僕は考えています。

◆今後のイベントストーリー

秘密は明らかにされてしまいました。

人は何かを知ってしまうと、知らなかった頃には戻れません。
瑞希が希求していた、今まで通りの振る舞いは、二度と帰ってきません。

それはきっと、絵名も認識しているはずです。

では絵名は、変わってしまった形のまま、なんの手立ても打てず、為す術なく、立ち尽くすことしか出来ないのでしょうか?
絵名は、諦めるしか無いのでしょうか?

否。絵名は諦めません。それは、これまでのストーリーを追ってきた皆様にとって、改めて明言するまでもなく、自明でしょう。

絵名なら必ず、奏やまふゆの力を借り、時には弟の彰人に頼り、旧友の愛莉に助けを求め、穂波やえむにヒントを貰い、誰もいないセカイのミクたちに助言を仰ぎ、最終的には瑞希を見つけるに違いありません。
そして、彼女なりの言葉を持って、瑞希に接するはずです。

それがどのような過程になるのか、どのような形に帰結するのかについては、座して待つしか無いでしょう。

◆補足?

……座して待つとか言っておきながら、次のイベントストーリーについて、ちょっとだけ予想を。
恐らく、瑞希にまだ試練が残っており、それと向き合う必要があるはずです。考え方や捉え方を変えるという、試練が。

今回のイベントストーリーで、瑞希は再三口にしていました。

秘密が明らかになることで関係が変わることも怖いけれど、その変化が「"受け入れなければ"と気を遣わせてしまう、遠慮させてしまうような関係・態度に変化してしまう」こと、そして、「(相手の本心はどうあれ)関係や態度が変化してしまったと自分(瑞希)が感じ取ってしまう」ことを、何よりも危惧していました。

これは、「秘密を知られた時に相手の態度や関係が変わってしまった」こと、そして「その変化が相手にとって何かしら負荷になっている(不本意なもの、本心ではないもの)」と何処かで知ってしまい、心に傷を負った経験(=トラウマ)に依るものだと推察されます。

トラウマを取り除くことにも、秘密を明らかにすることと同様に、当人の勇気、相手との信頼関係とコミュニケーションが重要です。
一点、秘密を打ち明けることとの相違点は、トラウマは最終的に「自分はどう物事を捉えるか」という自己との対話、和解が必要だというところにあります。

(無論、ズタボロになっているであろう瑞希に、これ以上を求めることの残酷さは認識しています。けれど、ここは踏ん張りどころ、乗り越えなければならない壁だとも思っています。そして、この重要なポイントに絵名も気づき、支えてくれるはずだ、とも)

いずれにせよ、近い内に開催されるであろう絵名バナーイベントで、おおよそ決着が付くはずです。一緒に、見届けましょう。

願わくば、ニーゴの皆に幸多からんことを。

こんな写真が撮れるような、幸せな日々がまた来ると信じて。


p.s.
普段は東方をメインに色々と二次創作SSを書いています。
今年の春に(何故か)プロセカと東方がコラボしたことを記念(?)して、以前書いた東方×ニーゴのクロスオーバーを無料公開しています。よかったら読んでみてください。
(プロセカメインのSSもあるのですが、ちょっと情報が古すぎるので、気になる方が居たら探してみてください、ということで)

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